【なりたくない病気・認知症】▶「認知症の分類4つとは?」

認知症
     認知症の分類4つとは?
以下の文章は、令和元年6月20日厚生労働省老健局の作成資料、全国保険健康組合が公表している資料を参考にしています。

今日は、認知症の種類をまとめたいと思います。

認知症は、大きく4つに分類されます。厚生労働省老健局の表をご覧ください。

  文字が小さいので、拡大してご紹介します。


1.アルツハイマー型認知症(67.6%)

脳内にたまった異常なタンパク質(アミロイドβ)により神経細胞が破壊され変性して、脳の萎縮がおこります。

アミロイドβの蓄積は、認知症を発症する20年前からすでに始まっていると考えられています。

もの忘れや見当識障害(今の年月や時刻、どこにいるのかなどが分からない)などが特徴です。

全体の約7割が、このアルツハイマー型認知症です。

✔【症状】

昔のことはよく覚えていますが、最近のことは忘れてしまいます。

軽度の物忘れから徐々に進行し、

やがて時間や場所の感覚がなくなります。


2.脳血管性認知症(19.5%)

脳梗塞や脳出血によって脳細胞に十分な血液が送られずに、脳細胞が死んでしまう病気です。

高血圧や糖尿病などの生活習慣病が主な原因です。

✔【症状】

脳血管障害が起こるたびに進行します。

障害を受けた部位により症状が異なります。


3.レビー小体型認知症(4.3%)

脳の神経細胞にレビー小体という特殊なたんぱく質により脳の神経細胞が破壊されおこる病気です。

✔【症状】

現実にはないものが見える幻覚や手足が震えたり筋肉が固くなるといった症状が現れます。

歩幅が小刻みになり(パーキンソン症状)、転びやすくなります。


4. 前頭側頭型認知症(1.0%)

脳の前頭葉や側頭葉で、神経細胞が減少して脳が萎縮する病気です。

✔【症状】

感情の抑制がきかなくなったり、社会のルールが守れなくなるといったことが起こります。

人格の変化や異常行動などが特徴で、若年性認知症としても知られています。


 

これらの種類は、原因や初期症状によって分類されていますが、

実際には複数の種類が重なっている場合もあります。

これら以外にも、

アルコール性認知症正常圧水頭症など、治療可能なケースもあります。

認知症は早期発見・早期治療が重要ですので、

もし自分や家族に何らかの異変を感じたら、医師に相談しましょう。

 

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