【心と体のケア】▶「うつ病になりやすい人の特徴6つと治療法、周り人はどうすればいい?」

心療内科
うつ病になりやすい人の特徴6つと治療法、周り人はどうすればいい?
一生で「うつ病」にかかる人は15人に1人位と言われます。「うつ病」は決してまれな病気ではなく、誰でもかかる可能性があります。
症状は「疲れやすい」「何となくやる気が出ない」といった軽症の症状から
気分が落ち込んで仕事も家事も全くできない」といった重症の症状まで様々です。
一番問題なのは自分で命を絶ってしまう場合があることです。

まず、うつ病になりやすい人の特徴6つと理由を以下にまとめます。

  1. 生真面目で完璧主義的な性格

頑固で几帳面、真面目な人は仕事もできそうですが、

過度に自己批判的でストレスに弱い傾向があります。

この性格は疲れやすい性格ともいえます。

 

2. 遺伝的要因

家族にうつ病の経験がある人は、遺伝的にうつ病になりやすい可能性が高いです。

 

3. 過去の精神的トラウマ

幼少期や青年期に虐待やネグレクトの経験がある人は、うつ病発症のリスクが高まります。

 

4. ストレスが多い生活

長期的で高度なストレスがある職場環境や家庭環境にいる人は、うつ病になりやすいとされています。

 

5. 身体の健康問題

慢性的な病気や痛みを抱え、日常生活が困難な人は、うつ病のリスクが高いです。

 

6. 女性

女性は男性よりもうつ病の危険が高いとされています。

妊娠や出産、ストレスを受けやすい環境に置かれていることが影響している可能性があります。

 これらの要因は個々のリスクが多様であり、必ずしも全ての人に当てはまるわけではありません。

しかし、過度なストレスや特定の性格特性を持つ人は、うつ病になりやすいと言えるでしょう。


うつ病の治療法

うつ病の治療法は多岐にわたり、個々の状況や症状の重さによって適切な治療法が異なります。

以下に、一般的に効果的とされる治療法をいくつかご紹介します。

1. 薬物療法

抗うつ薬は、うつ病の主症状を和らげるために用いられます。

脳の神経伝達物質に作用して、気分の落ち込みや意欲の低下などを改善します。

 

2. 精神療法

患者さんの話を傾聴・共感し、感情を言葉にすることで、

気持ちを整理したり、考え方を修正したりする治療法です。

認知行動療法などがあります。

 

3. 休養・環境調整

ストレスが引き金となって発症することが多いため、

原因となったストレスから距離を置き、しっかり休むことが治療の第一歩です。

 

4. 運動療法

散歩などの軽い有酸素運動がうつ症状を軽減させることが知られています。

適度な運動は心身の健康に良い影響を与えます。

 

5. 食事療法

栄養バランスを整えることで、うつ病の根本的な治療にアプローチします。

ビタミンB群や葉酸、トリプトファン、鉄分などの栄養が不足しがちです。

これらを意識した食事が推奨されます。

 

6. 高照度光療法

季節性うつ病に主に用いられる治療法です。

高照度の光を浴びることで体内のリズムを整えます。

 

7. 経頭蓋磁気刺激治療法(TMS)

頭部に磁気刺激をあてることで脳の働きを正常に戻し、うつ病を改善していく治療法です。

副作用がほぼなく、早期の改善が期待できます。

 

8. 電気けいれん療法(ECT)

重度のうつ病や双極性障害、自殺の危険性がある場合に用いられる治療法です。

全身麻酔と筋肉けいれんを抑える薬を使用します。

記憶障害などの副作用を伴うこともあります。

これらの治療法は、医師の診断と指導のもとで行われることが重要です。

自己判断で治療法を選ぶのではなく、専門家と相談しながら最適な治療を受けることをお勧めします。


「うつ病」の人への接し方のポイント‏

うつ病」になった人や周りの人に対する適切な対応は、理解思いやりをもって行うことが大切です。

以下に、「うつ病」の人への接し方のポイントをいくつかお話します。

1. 話を聴く姿勢でいる

うつ病の人が悩んだり落ち込んだりしている様子に気づいたら、

その人の話を聴く姿勢でいることが大事です。

悲観的な話をされても、まずはその人が言いたいことを言える状況をつくりましょう。

 

2. 本人のペースを大事にする

話を聴くことは大切ですが、本人が話したがらない場合は無理に聴き出そうとはしないことも大切です。

仕事や行動でも同じことが言えます。

うつ病は体調の波があり、回復に時間がかかります。

 

3. 決断を迫らない

うつ病の症状によっては考えがまとまらないことがあります。

大きな決断を急がさないようにしましょう。

「今あなたはうつ病の症状で、物事を冷静に考えることが難しい状態だから、もう少し症状が良くなってから考えましょう」

などと声をかけてください。

 

4. 治療のサポートをする

うつ病の治療では休養が大切です。

家族や友人がサポートできることがあれば、無理のない範囲でサポートしてあげましょう。

相談機関に相談することも検討してください。

 

5. 安心できる言葉をかける

「ゆっくり治していきましょう」「がんばらなくていいんだよ」

といった言葉をかけて、ご本人が安心して治療に専念できるようにしましょう。

うつ病は長期的な回復が必要な病気です。

ご本人のペースを尊重し、理解思いやりをもって接してください。


私は、薬局薬剤師という仕事柄、うつ傾向の患者さまとお話をすることがあります。

自身がまだ若手薬剤師の頃は、

「気持ちを明るくする薬です」とか「落ち込んだ気分を上げてくれる薬です」のような説明をしていました。

今は、投薬時少し「」を開けて声のトーンを下げて

眠れていますか」「お体を大切にしてください」などの言葉から会話を始めています。

経験的に「眠剤なしでぐっすり眠れるうつ病」の方を見たことがないのです。

私自身が体調を崩したことがあるため、まず「気持ちを察する」ことが大切だと思います。

以上、ご参考になれば幸いです。

 

参考資料

 うつ病になりやすい人の特徴・なりにくい人との違い https://allabout.co.jp/gm/gc/302130/.

【精神科医監修】うつになりやすい人は?うつ病の原因や治療法・日常の対策まで解説 https://www.cocofump.co.jp/articles/byoki/762/.

うつ病の人との接し方で大切なこと|かける言葉の例も https://works.litalico.jp/column/mental_disorder/069/.

うつ病の治療方法や期間・回復までの流れ|心療内科・精神科 情報 https://www.shinagawa-mental.com/column/psychosomatic/flow-recovery/.

タイトルとURLをコピーしました