【心と体のケア】▶「アデホスとメコバラミンは、何にどう作用するの?」

心と体のケア
アデホスとメコバラミンがよくわかりません。何にどう作用するのですか?
以下の文章は、e-ヘルスネット – 厚生労働省 や各薬剤の添付文書などを参考にしています。

アデホスコーワ®顆粒10%・錠

添付文書では以下のような作用と効果があります。

1. 血管拡張作用

血流を増加させ、生体内の代謝を賦活し、臓器の機能を改善します。

2. 頭部外傷後遺症の諸症状の改善

頭痛やめまいなどの症状を緩和します。

3. 心不全

心臓の機能をサポートします。

4. 慢性胃炎の消化管機能低下

胃の機能を改善します。

5. メニエール病および内耳障害に基づくめまいの治療

めまいを和らげます。

6. 調節性眼精疲労における調節機能の安定化

眼の疲れやかすみを軽減します。

 《用法・用量》

通常、メニエール病および内耳障害に基づくめまいの場合は1回1g(主成分として100mg)を1日3回服用し、

その他の症状の場合は1回0.4~0.6g(主成分として40~60mg)を1日3回服用します。

必ず指示された服用方法に従ってください。

✔  まとめ (アデホス®)

アデホスコーワ®は、体内のエネルギー供給物質であるATP(アデノシン三リン酸)を主な成分とする製剤です。

ATPとは、アデノシン三リン酸 / ATP(あでのしんさんりんさん)筋肉の収縮など生命活動で利用されるエネルギーの貯蔵・利用にかかわります。

生体のエネルギー通貨」と呼ばれます。 アデノシン三リン酸(ATP)は、アデノシンという物質に3つのリン酸基(P)が結合しています。

血管拡張作用により血流を増加させたり、代謝を改善したりすることで
心不全によるむくみ、眼精疲労、胃炎、メニエール病などによるめまい、耳鳴り、難聴などに効果のある医薬品です。

頻度は多くありませんが、これらの症状に気づいた場合は、担当の医師または薬剤師に相談してください。

 保管方法として、乳幼児や小児の手の届かない場所で、直射日光、高温、湿気を避けて保管してくだい。


メコバラミン®(メチコバール®)

末梢性神経障害の治療に用いられるビタミンB12製剤です。

以下に、メコバラミン®の作用機序と特徴を詳しく説明します。

 1. ビタミンB12の役割

 メコバラミン®はビタミンB12の一種であり、神経の正常な機能を維持するために必要です。

 血液細胞の合成や神経の調節に関与しています。

 

2. 神経細胞への移行性

 メコバラミン®は神経細胞内に効率的に移行し、酵素の働きを助けます。

 これにより、神経細胞での核酸(DNAなど)やタンパク質の合成を促進します。

 

3. 末梢神経障害への効果

 メコバラミン®は末梢神経障害による痛みやしびれを改善するために開発されました。

 末梢神経組織を修復し、痛みを和らげる効果があります。

 

4. 副作用と注意点

 メコバラミン®は副作用が少なく、安全に使用できます。

 長期的な治療が必要であり、ビタミンB12欠乏による症状を改善するために継続的に服用する必要があります。

✔  まとめ (メコバラミン®)

 メチコバール®、メコバラミン®はビタミンB12を主成分とする医薬品です。

ビタミンB12の一種であるメコバラミンは、神経細胞の酵素の働きを高めることで、障害を受けた神経や血液細胞を健康に保つ働きがあります。
末梢神経を修復することで肩や足、腰の痛みやしびれを改善し、自律神経を修復することでめまいや耳鳴りを改善する効果が期待できます。

メコバラミン®は、末梢性神経障害に苦しむ患者さんにとって有用な薬です。

ただし、具体的な用法や用量は医師の指示に従って適切に行ってください。


この2剤は、セットでよく処方されます。

私が薬剤師になりたての頃からありますが、未だに使われているので貴重な薬だと思います。

すぐに効果がでなくてもきっちり飲んでください」とよく説明します。

私自身、神経痛でメコバラミン®を飲んでいますが、昼を飲み忘れたら、夕食後と寝る前にずらして飲んでいます。

効果は実感しにくいですが、悪くなっていないことは大切だと思います。

長く飲むことが多い薬なので、飲んだり飲まなかったり、ダラダラと続けないように気を引き締めましょう。

以上、ご参考になれば幸いです。

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