【心と体のケア】▶「不安神経症の特徴10項目、うつ病と違うの?」

心療内科
不安神経症(全般性不安障害)の特徴10項目、うつ病と違うの?

不安神経症、または全般性不安障害GAD)の特徴を10項目にまとめました。

まずうつ病との大きな違いさらに特徴不安神経症の原因や治療法についても整理しています。

不安神経症とうつ病の違い

 不安神経症

強い不安によって心身に症状が現れ、日常生活に支障が出る心の病気です。

外出が気力体力不足で困難になり、出勤したいのに、できないなどの症状がおこります。

 

うつ病

憂うつな気分や無気力な状態が長く続き、ネガティブなことばかり考え、死にたいと思うことがあります。

何に対しても興味が湧かなくなるといった症状があります。

強い悲しみに支配され、周りのことが何もできなくなったりします。

一時的であっても、両方の病気が混在することがあります。


不安神経症の特徴10項目

1. 根拠のない不安

日常生活で明確な理由なく不安や心配を感じます。

 

2. 慢性的な症状

この不安は6ヶ月以上続くことが一般的です。

 

3. 身体的症状

頭痛、吐き気、めまい、発汗、頻脈、呼吸促迫などが伴うことがあります。

4. 精神的症状

落ち着かない、イライラしやすい、眠れないなどの症状が現れます。

5. 環境的・遺伝的要因

発症には環境や遺伝が影響すると考えられています。 

 

6. 脳の機能的要因

脳科学的には、脳の特定の部位の過活動や機能異常が関与しているとされます。

 

7. 診断基準

DSM-5に基づく診断基準があり、詳細な面接によって診断されます。

 

8. 治療方法

精神療法や薬物療法を通じて、不安をコントロールします。

 

9. 認知行動療法

不安や心配事に対する対処方法を学び、考え方や行動様式を改善します。

 

10. リラックス法

ヨガや運動などを取り入れることで症状緩和につながることもあります。

 これらの情報は、最新の医学的知見に基づいています。

不安神経症についての詳細や治療に関しては、専門の医療機関に相談することをお勧めします。


 

不安神経症の原因

不安神経症(全般性不安障害)は、日常生活での過剰な不安と心配が絶えず続く病気です。

不安神経症の原因について説明します。

1. 遺伝要因

不安神経症は遺伝的な要因が関与していると考えられています。

患者さんの家族歴を調べると、親族に「心配性や神経質」と思われる方がいることがあります。

 

2. 環境要因

過労、睡眠不足、風邪などの体調の悪化、身体的ストレスによって発症する場合もあります。

 

3. 脳の機能的な要因

脳の特定の部位の過活動や機能異常が関与しているとされていますが、詳細ははっきりしていません。

 不安神経症は、遺伝と環境の両方が重なり合って発症すると考えられています。

患者さんによってウエイトが異なることがあります。

遺伝的な要因はあるものの、必ずしも親が全般性不安障害だから発症するわけではありません。

環境要因も大きく影響しています。

 

 不安神経症の治療法

不安神経症(全般性不安障害)の治療法は、以下の方法を組み合わせて行われます。

1. 薬物療法

抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬などが使用されます。

これらの薬は症状の軽減に効果があります。

 

2. カウンセリング(精神療法)

カウンセリングを受けることで、不安や心配を軽減し、適切な対処方法を学びます。

 

3. 生活習慣の改善

規則正しい生活、適切な睡眠、バランスの取れた食事、運動などを意識して行うことで、症状の改善に寄与します。

日常生活でできる工夫があります↓

無理な長時間労働や能力を超えた仕事を避ける
十分な睡眠・休息時間を確保する
不安感が生じやすい場所や状況を避ける
家族や職場など周囲に病気のことを説明し、理解を仰ぐ
生活リズムを整える
不安や心配が生じたときにできるリラックス法を身に付けておく
気分転換ができる趣味などを見つける

これらの治療法を専門家の指導のもとで行うことで、

不安神経症の症状を軽減し、日常生活を改善することができます。

 

最後に

私は、どうもこの病気の遺伝因子を持っているようです。

さらに交通事故で腱板断裂手術をしてからひどくなり、

何故かよくわからない不安が続き、めまい、過呼吸、全身倦怠感で起きれないなどの症状におそわれることがあります。

いつ発症するのか予測できないですね。

ハードワークの次の日は普通に働けるのに、休みの翌日発症したりします。

1日で回復する時があれば、2週間くらい続くこともあります。

同じ症状で苦しんでいる方がおられると思います。公表するのはとても勇気が必要ですよね。

もしよければ当ブログに「問い合わせフォーム」があるので、メールアドレスなどを添えて送信してみてください。

内容は一切公表されません。私のメールアドレスから返信いたします。返信までお時間がかかることがありご了承下さい。

以上、ご参考になれば幸いです。

 

参考資料

不安神経症について | メディカルノート. https://medicalnote.jp/diseases/%E4%B8%8D%E5%AE%89%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%97%87#:~:text=%E6%A6%82%E8%A6%81,%E3%82%92%E6%84%9F%E3%81%98%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

不安神経症(全般性不安障害)とは~症状と治療法~ https://www.shinagawa-mental.com/column/diseases-list/anxiety-disorder/.

【医師監修】不安神経症の治し方は?日常生活でできる工夫は https://medicommi.jp/51409

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