今話題の内臓脂肪減少薬「アライ」について詳しく知りたい
アライは、大正製薬から発売されている内臓脂肪減少薬です。
対象
18歳以上で、腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上の方々です。
生活習慣の改善(食事・運動)を行っている方に限り、内臓脂肪および腹囲の減少を目的としています。
服用4週後から腹囲の減少効果が認められています。
アライを服用して内臓脂肪 (腹囲)を減少させるためには、生活習慣の改善(食事や運動)をあわせて行うことが大切です。
効能と用法
効能
腹部が太めな方の内臓脂肪および腹囲の減少(生活習慣改善の取り組みを行っている場合に限る)。
有効成分
1カプセル中にオルリスタット60mgが含まれています。
消化管腔内で脂肪分解酵素リパーゼ活性を阻害し、食事由来の脂肪の吸収を抑制します。
食事由来の脂肪のうち、約25%を便として排泄することが期待できます。
用法・用量
食事中または食後1時間以内に水またはぬるま湯で1カプセルを服用してください。
18才以上 1回1カプセルを3ヶ月以上服用して効果が認められない場合は、薬剤師に相談した上で服用継続の要否を判断します。
また、6ヵ月以上服用して効果が認められない場合は、服用を中止し、説明書を持って医師又は薬剤師に相談してください。
次の診断を受けている人は、アライを服用しないでください。
●2型糖尿病・耐糖能異常など
●脂質異常症
●高血圧
●高尿酸血症・痛風
●冠動脈疾患・心筋梗塞・狭心症
●脳梗塞・脳血栓症・一過性脳虚血発作 (TIA)
●非アルコール性脂肪性肝疾患 (NAFLD)
●月経異常・不妊
●閉塞性睡眠時無呼吸症候群 (OSAS)・肥満低換気症候群
●運動器疾患・変形性関節症 (膝·股関節)·変形性春推症・手指の変形性関節症
●肥満関連腎臓病
次の医薬品を服用している人は、アライを服用しないでください。
シクロスポリン製剤 (免疫抑制剤)
アライとの併用により、これらの医薬品の薬効が減弱する可能性 があります。
抗HIV薬 (エイズ治療薬)
HIVウイルスの増加が報告されています。
ワルファリン等の抗凝固薬
アライとの併用により、薬の効果に影響が出るおそれがあります。
その他、併用注意薬があります。
また、脂溶性ビタミン(ビタミンD、A、K、E、βカロチン)の減少に注意してください。
アライは油を排出するため、これらの脂溶性ビタミンの吸収量が減少する可能性があります。
マルチビタミンを摂取する場合、アライを飲んで2時間以上経ってから服用してください。
膵炎、胆のう障害(胆石など)、腎臓病の診断を受けている人は、アライを服用すると、症状が悪化又は再発する可能性があります。
併用できないサプリメント(食品)はありません。
服用前に医師又は薬剤師に相談してください。
副作用
副作用として、下痢(油っぽい便が出る)が報告されています。
アライは食事に含まれる油 (脂肪)の吸収を抑制することにより、油(脂肪)をそのまま排出します。
そのため、特有の事象(下痢や軟便)が生じる可能性があります。
これらの事象の多くは軽度で、服用を開始して早い時期に出ることが多く、短期間でなくなる傾向があります。
できる限り、油(脂肪)の多い食事を避けることで軽減できる可能性があります。
市販の下痢止め、整腸剤を飲んでも構いません。
尿漏れバッド、パンツは必須と考えてください。
購入条件と記録
アライは要指導医薬品であるため、薬剤師がいる薬局・薬店のみで購入できます。
一人一箱までです。
購入前には生活習慣の改善状況を記録する必要があります。
購入前にチェックシートを使用して、薬剤師と服用の可否を確認します。
服用3カ月前から服用中を通し、生活習慣の改善(食事·運動の改善)に取り組んでください。
初回購入前の1カ月間、および継続購入には生活習慣改善の記録が必要です。
包装と価格
90カプセル(30日分)8,800円(税込)
18カプセル( 6日分) 2,530円(税込)
「脂肪に、希望」というキャッチフレーズで、皆様もうTVコマーシャルなどでご存知かと思います。
私は、このブログを書いている時点で販売実績はありません。
心配するのは、現病歴(高血圧、脂質異常症など)を隠して購入されることです。
また、体重などの数値を適当に記録していないか不安があります。
薬剤師とお客様の信頼関係の上での販売が基本であると感じますね。
もし販売する時は、最後にこうアドバイスするつもりです。
「油漏れは必ずあるため、まず休日から始めましょう」
「お守りとして、尿漏れパンツを1枚カバンに入れておいてください」と
以上、ご参考になれば幸いです。