【心と体のケア】▶「風邪のとき、皆様が飲みたい薬は何ですか?」

抗菌薬・感染症
風邪のとき皆様が飲みたい薬は何ですか?

風邪の症状は人によって異なりますが、一般的には発熱、咳、鼻水、のどの痛みなどがあります。

これらの症状に対して、市販の風邪薬を選ぶことができます。

市販の風邪薬には、以下のような種類があります。

✔ 解熱鎮痛薬

熱や痛みを和らげる薬です。

アセトアミノフェン(カロナール®)
イブプロフェン(ブルフェン®)
ロキソプロフェン(ロキソニン®)

などがあります。このなかで、アセトアミノフェンは、とても安全な薬で、小児、妊婦などにも使用されます。

市販薬で「タイレノール®」という商品で販売されている解熱・鎮痛薬の成分は、アセトアミノフェンです。

主に肝臓で代謝されるので、お酒と一緒に飲むのは止めてください。


ロキソプロフェンは、解熱・鎮痛効果と安全性がバランスよく、市販で買うことができます。

インフルエンザのときは、ロキソプロフェンがインフルエンザ脳症のリスクを高めるとされており飲めません。

購入時は、薬剤師にインフルエンザではないことを伝えてください。

コロナウイルス感染症のときは、ロキソプロフェンを飲むことができます。

 

✔ 去痰薬

痰を出しやすくする薬です。

カルボシステイン(ムコダイン®)
アンブロキソール(ムコソルバン®)
ジキニン®、ブロムヘキシン、グアイフェネシン

などがあります。

一般に痰の粘り気の原因となるタンパク質の結合を切断して、

気道の分泌液の量を増やし、痰をサラサラにします。

また、気道の炎症を抑えたり、気管支の線毛の働きを改善したりします。


風邪では処方せんで「ムコダイン®やカルボシステイン®」が非常に多く使用されます。

いつくかの病院を受診すると、重複する可能性がとても高いです。

小児では数種類の粉薬が混合されているので、見た目ではわからないことが多いです。

お薬手帳を必ず持参して、15歳未満の小児では体重も含めて、薬剤師に伝えるようにしてください。

 

✔ 抗ヒスタミン薬

鼻水やくしゃみを止める薬です。

新ルル®、パブロン®、ベンザブロック®などがあります。

▼抗アレルギー薬については、私の過去ブログを参考にしてください▼


✔ 抗プラスミン薬

喉の赤み、腫れ、炎症や出血を抑える薬です。

トラネキサム酸(トランサミン®)が有名です


これらの薬は、それぞれで使用することもできますが、

総合風邪薬として複数の成分が配合されたものがあります。

総合風邪薬は、症状に合わせて選ぶことが大切です。

例えば、発熱がない場合は、解熱鎮痛薬を含まないものを選ぶと良いでしょう。

また、喉の痛みがひどい場合は、トラネキサム酸を含むものや、スプレートローチなどの局所用薬を併用すると効果的です。

 また、風邪薬には眠気、喉の乾きなどの副作用や注意事項がありますので、服用前に必ず説明書を読んでください。

風邪は早めに治すことが大切ですので、

薬だけでなく、十分な休養や水分補給、栄養バランスの良い食事なども心がけてください。

以上、ご参考になれば幸いです。

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