【薬剤師に知ってほしい糖尿病ー5】▶「リベルサス錠をよく理解しよう」

糖尿病
最近この薬は、「ダイエット薬」と誤解されやすいと感じます。
分子量が大きく、用法を守らないとほとんど吸収されないこと、半減期が長いこと、重篤な副作用があることなど
薬剤師が伝えるべき内容が、凝縮された薬だと考えています。
薬剤師の皆様、今一度復習してください。
リベルサス錠(経口GLP-1受容体作動薬)の服薬指導

空腹感を減らし、食欲抑制作用があり、体重減少が期待できます。

食べ物を吸収するときの速度を遅くし、糖分の吸収を緩やかにします。

服薬後、少なくとも30分は飲食できません。

可能ならば1時間空けると効果的です。

服薬時の飲水は、コップ半分程度にしましょう。

お茶、コーヒー、服薬ゼリーなどで服用しないで下さい。

吸湿性が非常に強い薬です。

PTPシートは、縦をハサミで切ると断面が鋭いため、切らずに保管しましょう。

副作用は、下痢、便秘、吐気などの胃腸症状が服薬初期に見られることがあります。

そのため、少量から開始します。

もし明け方目が覚めることがあれば、お水を用意しておき、その時にリベルサスを飲んで、また眠っても構いません。

リベルサス錠(経口GLP-1受容体作動薬)の特徴とポイント

ビスホスホネート系と異なり、胃粘膜刺激性がなく、服薬後横になっても大丈夫です

主に胃で吸収されます。

分子量が極めて大きく難吸収性。

SNACという吸収促進剤により胃の粘膜を局所的に酸性から中性に傾けることで吸収できるようになりました。

心筋梗塞や狭心症、脳卒中などの発症を抑える効果が期待できます。

半減期は約1週間と非常に長い。

重篤な副作用としては、激しい腹痛背部痛を引き起こす膵炎胆嚢炎胆管炎などがあります。

リベルサスダイエットの情報がネットで氾濫しており、注意喚起が必要です。

以上、添付文書、インタビューフォーム、糖尿病治療ガイド、日本糖尿病学会GLP-1受容体作動薬適応外使用に関する見解など参照

 

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