【薬局薬剤師に知ってほしい事】▶「インフルエンザにかかったら使う薬を教えて」

薬剤師の皆様へ
インフルエンザにかかったら使う薬を教えて
以下の文章は、各薬剤の添付文書、「薬物治療コンサルテーション妊娠と授乳」(南山堂)などを参考にしています。

今日は、150本目の投稿です。

流行しているインフルエンザについてお話します。

インフルエンザの薬

インフルエンザのときに使用する飲み薬は、タミフル、ゾフルーザがあります。

薬を飲んで消化管から吸入され、血液中に入ります。

体の中をめぐり、主に気道粘膜に作用して、インフルエンザウイルスの増殖を抑える効果があります。

気道以外にも届くため、副作用として全身に出ることがあります。

以下、各薬剤の用法用量をまとめました。

予防投与は今回省略します。

 

タミフル

成人は1回75mgを1日2回、5日間服用します。

13歳以上の子どもや37.5kg以上の子どもは成人と同じ用量です。

13歳未満の子どもは体重に応じてドライシロップを1日2回、5日間服用します。

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副作用は、発疹、腹痛、下痢、めまいなどに注意します。

異常行動に関して、保護者などに必ずお伝えします。

妊婦、授乳婦にも安全に投与できます。

 

ゾフルーザ

年齢体重に注意します!

成人及び12歳以上の小児、体重80kg以上は1回20mgを4 錠

成人及び12歳以上の小児、体重80kg未満は1回20mgを2錠

12歳未満の小児、体重40kg以上は1回20mgを2錠

12歳未満の小児、体重20kg以上〜40kg未満は1回20mgを1錠

12歳未満の小児、体重10kg以上〜20kg未満は1回10mgを1錠

副作用は、下痢、悪心などに注意します。

妊婦、授乳婦への投与の安全性はまだよくわかっていないようです。


インフルエンザのときの吸入薬は、リレンザやイナビルがあります。

これらの薬もインフルエンザウイルスの増殖を防ぐ効果があります。

吸入で気道粘膜に直接働くため、全身の副作用は少ないです。

上手く吸入できるかどうかが重要なポイントになります。

以下、各薬剤の吸入方法をまとめました。

リレンザ

1日2回、5日間、専用の容器で吸入します。1回につき2ブリスター分、合計10mgを吸入します。

妊婦、授乳婦にも安全に投与できます。

 

イナビル

成人や10歳以上の子どもは、容器2つ分を吸入する必要があり、合計4回吸入します。

10歳未満の子どもは容器1つ分、合計2回吸入します。

吸入を行う際は、薬剤の容器の底に空気孔がありますので、ふさがないようにしましょう。

できれば吸入できているか、その場で確認してあげましょう。

授乳婦には安全に投与できます。


これらの薬は、発症から48時間以内に開始する必要があります。

副作用や注意点がありますので、医師や薬剤師の指示に従って服用しましょう。

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