【薬局薬剤師に知ってほしい事】▶「ジェニナック錠は、こんな時に使おう!」

抗菌薬・感染症
ジェニナック錠は、こんな時に使おう!

ジェニナック(ガレノキサシン)は、キノロン系の抗菌薬で、以下の感染症などに使用されます。

咽頭・喉頭炎
扁桃炎
急性気管支炎
肺炎
中耳炎
副鼻腔炎

ジェニナックは、とても広範囲の抗菌スペクトルを持ちます。

ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌などのグラム陽性菌から、インフルエンザ菌、エンテロバクター属などのグラム陰性菌までに効果があります。

ウイルスやカンジダなどの真菌には効きません。

特に呼吸器感染症に対して高い効果があり、1日1回の服用で効果を発揮するため、汎用されています。

 


✔ PK/PD理論で説明します。

 1. PK/PD理論とは?

   PK (Pharmacokinetics)薬物動態学を指し、薬の吸収、分布、代謝、排泄などを考慮します。
PD (Pharmacodynamics)薬力学を意味し、薬が体内でどのように作用するかを考えます
PK/PD理論は、これら2つの視点を組み合わせて薬の効果を評価するものです。

 2. ジェニナックの作用機序

ジェニナックは、細菌のDNA複製に必要な酵素を阻害して細菌を死滅させます。

ジェニナックは細菌のDNA合成を妨げ、細菌の増殖を阻止します。

 3. PK/PD理論に基づく投与

ジェニナックは濃度依存性で殺菌作用の抗菌薬です。

1日1回の服用で血中濃度を十分高く上げることにより、組織移行性が良く体のすみずみまで薬が届きます。

 ジェニナックの適切な使用には、医師の指示に従い、PK/PD理論を理解した上で適切に服用することが重要です。

 


✔ ジェニナックの詳細。

 用法・用量: 成人においては1回400mg(200mgを2錠)を1日1回。最初の服用開始は、できるだけ早いほうが良いです。

副作用:は、発疹、下痢、便秘、頭痛などが報告されています。

アナフィラキシー、徐脈、QT延長、低血糖など重大な副作用も報告されているため、異常を感じた場合は医師や薬剤師に相談しましょう。

 


飲み合わせで特に注意が必要な薬

アルミニウム・マグネシウム・カルシウム・鉄・亜鉛を含む薬(キレート結合することで、効果が下がる)

その他、添付文書に記載があるもの

ロキソニンなどのフェニル酢酸系・プロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤、ニトログリセリン・硝酸イソソルビド、クラスIA抗不整脈薬・クラスIII抗不整脈薬、テオフィリン・アミノフィリン水和物、ワルファリン、降圧作用を有する薬、血糖降下剤などがあります。これらの薬との併用には注意が必要です。


まとめると、横隔膜より上の難治性の感染症、特に呼吸器、耳鼻咽喉科領域の感染症に効果的であると思います。

しかし、耐性菌予防の観点から言えば、「最後の砦」として取っておくべき抗菌薬であり、

体内の善玉常在菌を守るためにも長期投与は、生命に関わる局面を除けば慎むべきだと考えます。

適正投与期間は、患者さんの状態、感染部位や重症度により異なります。

最近、レボフロキサシン(クラビット®)内服の処方を見る機会が減っているので、汎用されすぎた影響があると思います。

抗菌薬は、まさに「温故知新」。

私もまだまだ活躍できる薬剤師で居続けたいですね。

以上、ご参考になれば幸いです。

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