【薬局薬剤師に知ってほしい事】▶「心不全の薬物療法、基本を学ぼう!」

心不全
‏心不全の薬物療法、基本を学ぼう!
一般社団法人日本心不全学会.心不全手帳(第3版).株式会社協和企画;2022.P20-22.国立循環器病研究センターホームページなどを参考にしています。

心不全とは、簡潔に言うと心臓の機能が低下して、全身に十分な血液を送り出せない状態を指します。

急に心機能が低下した場合(急性心不全)と、普段から持続的に心機能が低下している場合(慢性心不全)の2つに大別できます。

心不全の原因は、心筋梗塞弁膜症心筋症などの心臓の病気や、高血圧などによる心臓への負担があります。

心不全の症状は、息切れむくみ疲労感冷感不眠などですね。

心不全は、病気の名前ではなく、症候群と呼ばれる状態です。

心不全の治療法は、心臓カテーテルや薬物治療などがあります。

 

  1. 薬物療法全般ついて
  2. レニン・アンジオテンシン系抑制薬
    1. ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬
    2. ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)
    3. ARNI(アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬)
      1. 心不全では、レニン・アンジオテンシンといったホルモンが過剰に分泌されるため、心臓に負担がかかります
      2. これらのホルモンを抑え心臓を保護します
      3. 副作用として、腎機能の低下、血圧の低下、血中カリウム値の上昇があります
      4. ACE阻害薬では、空咳がみられることがあります
  3. ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)
      1. 水分貯留や血圧上昇に関与するアルドステロンというホルモンの働きを抑え、心臓を保護します
      2. 副作用として、血中カリウム値が上昇する、胸が張るなどの症状が出ることがあります
  4. β遮断薬
      1. 交感神経の緊張を和らげ、疲れた心臓を休ませて元気にするお薬です
      2. 少ない量から始め、血圧・脈拍・症状をみながら徐々に増やしていきます
      3. 副作用として血圧が下がりすぎたり、脈が遅くなりすぎたりすることがあります
  5. SGLT2阻害薬
      1. 尿中への糖と水分の排泄を増やします
      2. 尿が近くなることがあります
      3. 副作用として、排尿時の違和感や痛み、ふらつきやだるさなどが出ることがあります
      4. 発熱や下痢などで、食事ができないときには休薬が必要です
  6. 利尿薬
      1. からだにたまった余計な水分や塩分を尿としてからだの外に出し、心臓の負担やむくみをとります
      2. 尿が近くなることがありますが、自己判断で中止せず医師に相談しましょう
  7. HCNチャネル遮断薬
      1. 心臓の働きを悪化させることなく脈をゆっくりにします
      2. ふらつきや立ちくらみが出ることがあります
      3. コララン錠(一般名: イバブラジン製剤)
  8. 可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激薬
      1. 血管を広げ、心臓の収縮エネルギーの効率を高めます
      2. 血圧の低下やめまいが起こることがあります
      3. ベリキューボ錠(一般名 :ベルイシグアト)
  9. 強心薬
      1. 弱った心臓の働きを強化する効果のあるお薬です
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薬物療法全般ついて

               ▼拡大してご覧下さい▼

海面上▼目に見える治療ー患者さんご自身が感じることができる (目に見える) 症状 (息切れ、 むくみなど) を緩和する治療。

海面下▲目に見えない治療ー患者さんご自身で感じることは難しいものの、 病気の根本に対する治療で、 生命予後改善や再入院を減らします。

 

レニン・アンジオテンシン系抑制薬

ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬

ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)

ARNI(アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬)

心不全では、レニン・アンジオテンシンといったホルモンが過剰に分泌されるため、心臓に負担がかかります

これらのホルモンを抑え心臓を保護します

副作用として、腎機能の低下、血圧の低下、血中カリウム値の上昇があります

ACE阻害薬では、空咳がみられることがあります


ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)

水分貯留や血圧上昇に関与するアルドステロンというホルモンの働きを抑え、心臓を保護します

副作用として、血中カリウム値が上昇する、胸が張るなどの症状が出ることがあります


β遮断薬

交感神経の緊張を和らげ、疲れた心臓を休ませて元気にするお薬です

少ない量から始め、血圧・脈拍・症状をみながら徐々に増やしていきます

副作用として血圧が下がりすぎたり、脈が遅くなりすぎたりすることがあります


SGLT2阻害薬

尿中への糖と水分の排泄を増やします

尿が近くなることがあります

副作用として、排尿時の違和感や痛み、ふらつきやだるさなどが出ることがあります

発熱や下痢などで、食事ができないときには休薬が必要です


利尿薬

からだにたまった余計な水分や塩分を尿としてからだの外に出し、心臓の負担やむくみをとります

尿が近くなることがありますが、自己判断で中止せず医師に相談しましょう


HCNチャネル遮断薬

心臓の働きを悪化させることなく脈をゆっくりにします

ふらつきや立ちくらみが出ることがあります

コララン錠(一般名: イバブラジン製剤)


可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激薬

血管を広げ、心臓の収縮エネルギーの効率を高めます

血圧の低下やめまいが起こることがあります

ベリキューボ錠(一般名 :ベルイシグアト)


強心薬

弱った心臓の働きを強化する効果のあるお薬です


循環器内科のある病院では「心不全」は、チーム医療が重要視されています。

今後、薬局薬剤師がチームのメンバーに参画することは、時代の流れだと感じます。

日本薬剤師会副会長の森昌平氏は、糖尿病、心不全、認知症に関しては

フォローアップの取り組みが進むよう何らかの見直しや評価は必要とし、

「特に患者数の増加に伴って『心不全パンデミック』が到来する可能性がある状況では、

循環器疾患の薬物治療における薬局薬剤師によるフォローアップを検討する価値は十分ある」と主張しています。

[2023年11月8日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会にて]

今から知識と心の準備をしても、早すぎることはないと思いますね。

 

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