【薬局薬剤師に知ってほしい事】▶「慢性副鼻腔炎によく使われる抗菌薬を学ぼう」

薬剤師の皆様へ
慢性副鼻腔炎によく使われる抗菌薬を学ぼう
以下の文章は、「抗菌薬の考え方、使い方」岩田健太郎 先生の著書などを参考にしています。
  1. 慢性副鼻腔炎によく使われる抗菌薬
    1. ①マクロライド系抗菌薬
      1. 慢性副鼻腔炎の薬物治療の中心となる抗菌薬です。
      2. クラリスロマイシン(クラリス®・クラリシッド®)が有名です。
      3. これらの薬は、細菌を殺す作用はあまり期待せず、炎症を抑えたり、分泌物を減らしたりする作用があります。
      4. つまり鼻腔内環境の改善を目的としています。
      5. 投与方法は副鼻腔炎の場合、分1〜分2で、半量〜常用量を2~12週間と長期になることがあります。
      6. 例えばクラリシッド®とクラビット®の併用はあります。抗菌作用は、クラビット®に期待しています。
    2. ②ペニシリン系抗菌薬
      1. 慢性副鼻腔炎の急性増悪時に、原因菌に応じて使用される抗菌薬です。
      2. 作用機序は、細菌の細胞壁を合成阻害します。細胞壁を持たない微生物には効きません。
      3. 人の細胞は細胞壁を持たないため、人への副作用はアナフィラキシー、下痢以外は少ないです。
      4. 薬剤は、アモキシシリン(サワシリン®)が有名です。
      5. 症状が強ければ、β-ラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン(オーグメンチン®など)が処方されます。
      6. これらの薬は、細菌を殺す作用があります。通常は5~7日間内服します。
    3. ③ニューキノロン系抗菌薬
      1. 慢性副鼻腔炎の急性増悪時に、重症の場合に使用される抗菌薬です。
      2. DNA複製を阻害する抗菌薬であり、多くの細菌を死滅させることができます。(広域スペクトル抗菌薬)
      3. レボフロキサシン(クラビット®)、ジェニナック®などがあります。
      4. マグネシウム剤、アルミニウム配合胃薬などを併用する場合、2時間以上あけます。
      5. これらの薬は、ペニシリン系に耐性を持つ菌にも効果があります。通常は5~7日間内服します。
    4. ④セフェム系抗菌薬
      1. 慢性副鼻腔炎の急性増悪時に、原因菌に応じて使用される抗菌薬です。
      2. セフェム内服 第3世代のセフジトレンピボキシル(メイアクト®)、セフカペンピボキシル(フロモックス®)
      3. 第2世代セフジニル(セフゾン®)などがあります。
      4. これらの薬は、ペニシリン系同様、細胞壁合成阻害作用があります。通常は5~7日間内服します。

慢性副鼻腔炎によく使われる抗菌薬

①マクロライド系抗菌薬

慢性副鼻腔炎の薬物治療の中心となる抗菌薬です。

クラリスロマイシン(クラリス®・クラリシッド®)が有名です。

これらの薬は、細菌を殺す作用はあまり期待せず、炎症を抑えたり、分泌物を減らしたりする作用があります。

つまり鼻腔内環境の改善を目的としています。

投与方法は副鼻腔炎の場合、分1〜分2で、半量〜常用量を2~12週間と長期になることがあります。

この方法を「マクロライド少量長期投与」と呼びます。慢性気管支炎でも、同様の処方があります。

例えばクラリシッド®とクラビット®の併用はあります。抗菌作用は、クラビット®に期待しています。

 

②ペニシリン系抗菌薬

慢性副鼻腔炎の急性増悪時に、原因菌に応じて使用される抗菌薬です。

作用機序は、細菌の細胞壁を合成阻害します。細胞壁を持たない微生物には効きません。

人の細胞は細胞壁を持たないため、人への副作用はアナフィラキシー、下痢以外は少ないです。

薬剤は、アモキシシリン(サワシリン®)が有名です。

症状が強ければ、β-ラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン(オーグメンチン®など)が処方されます。

これらの薬は、細菌を殺す作用があります。通常は5~7日間内服します。

 

③ニューキノロン系抗菌薬

慢性副鼻腔炎の急性増悪時に、重症の場合に使用される抗菌薬です。

DNA複製を阻害する抗菌薬であり、多くの細菌を死滅させることができます。(広域スペクトル抗菌薬)

レボフロキサシン(クラビット®)、ジェニナック®などがあります。

マグネシウム剤、アルミニウム配合胃薬などを併用する場合、2時間以上あけます。

これらの薬は、ペニシリン系に耐性を持つ菌にも効果があります。通常は5~7日間内服します。

 

④セフェム系抗菌薬

慢性副鼻腔炎の急性増悪時に、原因菌に応じて使用される抗菌薬です。

セフェム内服 第3世代のセフジトレンピボキシル(メイアクト®)、セフカペンピボキシル(フロモックス®)

第2世代セフジニル(セフゾン®)などがあります。

セフジニルは、鉄剤、マグネシウム、アルミニウムとの強い相互作用があります。
また尿が赤色するなどの問題があり、近年副鼻腔炎には使われていない印象です。

これらの薬は、ペニシリン系同様、細胞壁合成阻害作用があります。通常は5~7日間内服します。

ペニシリン系・セフェム系・カルバペネム系抗菌薬は全て構造式にβ-ラクタム環を持っているため、「β-ラクタム剤」と呼ばれます。

これらの抗菌薬は、自己判断で服用するのは危険なので、必ず医師の指示に従ってください。

通常は、処方当日より開始、なくなるまで飲み切ります。

副作用は、腸内環境が乱れることによる下痢が見られることがあります。

全身発疹、かゆみなどのアナフィラキシー症状があれば、服薬中止し主治医へ連絡してください。

その薬剤の名前をメモしておき、薬剤師に必ず伝えてくだい。

もう1回飲むと、さらに強いアナフィラキシー症状がでることが多いです。

体の免疫反応は個人差があり、確実にチェックする必要があります。

ご参考になれば幸いです。

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