【認知症】▶近年わかった生活習慣、予防策をご紹介します。

認知症
【認知症】近年わかった生活習慣、予防策をご紹介します。
以下の文章は、2023.12.28 総合リハビリテーションセンター みどり病院 副院長、認知症疾患医療センター 副センター長 矢島隆二 先生の監修記事を参考にしています。

認知症になりやすい人の行動は?

会話の機会が少ない

人との会話は、相手の言葉の意図を理解してから、自分の考えた言葉を発する高度な思考力が必要です。

この繰り返しが、認知症予防に効果的です。

外出が少ない

外出が増えると活動量が増えて体の健康を保つだけでなく、

憂うつな気分になりにくい効果もあるといわれています。

趣味などで頭や体を使う機会が少ない

楽器を演奏する、歌を歌う、絵を描く、書道をする、物づくりをするなどのいわゆる芸術文化活動は、

認知機能を改善する効果があるとされています。

睡眠が適切にとれていない

睡眠は認知症と密接に関係しています。

睡眠不足は、寿命にも影響があるとされます。

 

認知症になりやすい人の生活習慣は?

喫煙

喫煙者は非喫煙者よりも認知症のリスクが高く

認知症を発症する年齢よりも前に、死亡するリスクが高いとされています。

過度の飲酒

大量のアルコールは脳に影響を与え、飲酒量が増えるほど脳が萎縮することが分かっています。

このため認知症のリスクが上がります。

運動不足

運動量が低下すると筋肉量が減少し、ますます運動がおろそかになります。

積極的に動かなくなると、ロコモ、フレイル、サルコペニアのリスクが上がります。

▼ロコモ、フレイル、サルコペニアは私の過去ブログを参考にしてください▼

 

 

認知症になりやすい人がかかっている病気・けがは?

高血圧

高血圧は脳梗塞などの脳血管障害や心不全の危険因子として知られています。

長い間治療されないと、やがて血管性認知症に至ることがあります。

糖尿病

糖尿病は、放置すると動脈硬化を引き起こし血管が詰まりやすくなります。

そのため、高血圧と同様に認知症の発症リスクを高めます。

近年の研究で、インスリンを分解する酵素が、アミロイドβの分解にも関わることが明らかになっています。

糖尿病患者さんはインスリンの分解にその酵素が多く消費されることになり、分解されずに残ってしまうアミロイドβが徐々に蓄積していって、アルツハイマー病の発症リスクが高まるとされています。

運動をすることによってアミロイドβの蓄積が少なくなることも明らかにされています。

抑うつ

高齢者のうつ病は、物忘れや判断力の低下を訴えることが多く、認知症と間違われることがあります。

反対に認知症から、うつ病になるケースも多いです。

聴力の低下

聴力の低下は、海馬や嗅内皮質を含む側頭葉の容積の急激な減少と関連しており、

認知症のリスクを大きく高めると考えられています。

聞こえが悪くなることで、人とのコミュニケーションや社会的交流が困難になることも、認知症を引き起こす原因の一つです。

頭部の外傷

脳の損傷度合いが高くなるほど認知症のリスクが高くなり、若年性アルツハイマーを発症する方がいます。

 

認知症と遺伝は関係があるの?

遺伝要因が関連する「家族性アルツハイマー病」があるといわれています。

 

認知症を予防する方法は?

✔  高血圧や糖尿病などの持病を適切に管理する

✔  運動する

✔  禁煙する

✔  飲酒は少量にとどめる

✔  睡眠時間を確保する

✔  外出や人との交流をはかる

✔  常に生活習慣を見直す

 

最後に

認知症を予防するための習慣が、私の奨める「健者の見聞録」のカギになりそうですね。

今回は、私自身のためにも参考になるまとめでした。

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