▶「働き盛を襲う.うつ病を予防する7つの方法を知りたい」

心療内科
働き盛を襲ううつ病を予防する7つの方法を知りたい

うつ病は、必ず初期症状があります。

早期に心療内科などを受診すれば治る可能性が極めて高いです。

ところがメンタルの不調を「仕事のし過ぎかな」「休みの日にたくさん寝たら大丈夫」とほっておくと、

難治性の再発しやすいうつ病に移行してしまうのです。

こうなると完治することは困難で、薬を飲んでも寛解・再発を繰り返して、社会的な信用を失う可能性があります。

欧米よりは低いものの、生涯に約15人に1人、過去12ヶ月間には月間には約50人に1人がうつ病を経験しています。

 

働き盛を襲ううつ病を予防するために具体的な方法を7つご紹介します。

1. ライフスタイルを見直す

適切なストレス管理とバランスの取れた生活を心がけましょう。

ストレスを抱え込まないようにし、健康的なライフスタイルを維持することが大切です。

2. 完璧主義に注意する

責任感が強い人や完璧主義の人はうつ病になりやすい傾向があります。

自分の考え方を客観的に分析して、完璧主義に陥っていないか見直すことが重要です。

3. 食生活のバランスを保つ

セロトニンという神経伝達物質の欠乏がうつ病の原因とされています。

トリプトファンを多く含む食品(肉類、納豆、たらこ、乳製品など)を摂取することで予防できます

4. 毎日日光浴を心がける

日光を浴びることでセロトニンの分泌が促進され、うつ病予防につながります。

外出する時間を設けるか、窓を開放して光を取り入れる工夫をしましょう。

5. 適度な運動を行う

運動はストレスを軽減し、気分を安定させる効果があります。

朝散歩、ウォーキングやヨガなど、日常的に取り入れてみてください。

6. 十分な睡眠を確保する

睡眠不足はうつ病のリスクを高めます。

規則正しい睡眠習慣を作り、質の良い睡眠を心がけましょう。

7. 社会的なつながりを大切にする

友人や家族との交流は心の健康に良い影響を与えます。

孤立しないように、なるべく意識的にコミュニケーションをとりましょう。

 

これらのポイントを意識して、うつ病の予防に取り組んでください。

 

うつ病の初期症状を知りたい

うつ病の初期症状は個人によって異なりますが、以下の兆候が気づきやすいものとされています。

1. 不眠

うつ病患者さまのうち85%の人には睡眠障害 (不眠や早朝覚醒) が見られます。

2. 不安

対象のない恐怖感や心臓のどきどき、呼吸の苦しさ、手や足の震え、汗が出るなどの

体の症状が不安として現れることがあります。

日本人の発症率は100人中3~7人とされています。

3. 気分の沈み

一日中気分が落ち込んでいる

何事にも意欲や喜びを持つことができなくなる

などの症状が2週間以上続く場合は受診が必要です。

 

周囲の人にもわかるうつ病のサイン

うつ病では、自分が感じる気分の変化だけでなく、周囲からみてわかる変化もあります。

周りの人が「いつもと違う」こんな変化に気づいたら、もしかしたら本人はうつ状態で苦しんでいるのかもしれません。

表情が暗い
自分を責めてばかりいる
涙もろくなった
反応が遅い
落ち着かない
飲酒量が増える

 

身体に現れるうつ病のサイン

うつ病の精神症状に気づく前に、身体の不調が現れることもあります。

食欲がない
性欲がない
眠れない、過度に寝てしまう
体がだるい、疲れやすい
頭痛や肩こり
動悸
胃の不快感、便秘や下痢
めまい
口が渇く

 

もし症状が続く場合は、早めに専門家の診断を受けるべきです。³

 

うつ病の治療である3つの柱

1. 休養

適切な休息をとることが大切です。十分な睡眠やリラックスを心がけましょう。

2. 薬物療法

抗うつ薬を処方されることがあります。

これは神経伝達物質のバランスを調整し、症状を緩和する役割を果たします。

3. 精神療法・カウンセリング

認知行動療法や対人関係療法などがあります。

専門家とのセッションを通じて、気持ちや行動のパターンを改善するサポートを受けましょう。

 

うつ病の薬物療法

薬物療法にはいくつかの種類があります。

以下に代表的な薬効分類と薬名、および副作用を簡潔に表で示します。

マイケル
マイケル

▼拡大してご覧ください▼

どの薬を選択し併用するのかは、専門医師の判断が必要です。

勝手に自己調節しないようにしてください。

 

最後に

今日は、少し長くなります。お許しください。

私は、20代の若い頃から強い不眠傾向がありました。

しかし体力がまだあったため受診せず、20年以上睡眠時間3〜5時間程度で乗り切っていました。

ついに40代半ばで出勤できなくなりましたね。忘れもしない、水曜日です。

当時、水曜日は病棟部長回診に同行していて、休めない曜日でした。

電車で職場最寄りの駅まで来ても、心臓のドッキンドッキンという鼓動が高鳴り、そこから先に進めないのです。

そこで初めて心療内科を受診しました。完全に受診が遅かったですね。休養と薬物療法が始まりました。

この当時、何もする気力がありません。とにかく体がだるくて動けないのです。

このときが症状悪化のピークでしたが、還暦前の今でもまだ治っていません。

再発と寛解をくり返し、何回か転職しながら続けてきました。

薬剤師という免許があるから続けられたのかもしれません。

社会はまだ、この体調の異変を理解してもらえないことがほとんどです。家族でさえ理解してもらえません。

まだまだ無理しなければ十分働けます。今は再発している状況なので、仕事のペースを落としており、職場は事情をわかってくれています。

同じ境遇の方にお伝えしたいのは、決してあきらめないでほしいのです。少しでも前進して欲しいのです。

潜在的に私のような方は、たくさんいらっしゃると思っています。

抗うつ薬は、効いている気はしますが、劇的に体調を改善するほど効果はありません。

眠剤もずっと飲むと効果は薄れてきます。

それよりも生活習慣改善のほうが、遥かに効果が実感できます。私が最近力を入れている分野です。

是非、このブログを見たことがきっかけで人生が変わり、仕事が普通にできて、喜怒哀楽の感情が蘇る方が増えることを祈っています。

 

▼私の過去ブログも参考にしてください▼

【心と体のケア】▶「うつ病になりやすい人の特徴6つと治療法、周り人はどうすればいい?」
うつ病になりやすい人の特徴6つと治療法、周り人はどうすればいい? 一生で「うつ病」にかかる人は15人に1人位と言われます。「うつ病」は決してまれな病気ではなく、誰でもかかる可能性があります。 症状は「疲れやすい」「何となくやる気が出ない」といった軽症の症状から 「気分が落ち込んで仕事も家事も全くでき...

 

精神分析学者であるジークムント・フロイトの言葉が響きます。

過去を思い返す日が来たときは、「もがき苦しんだ日々こそが勲章で、最も素晴らしい」と気がつくだろう。

今日は私自身の過去を思い出し、長めにお話しました。

以上、ご参考になれば幸いです。

 

参考資料

うつ病の予防方法とは|うつ病ナビ. https://utu-yobo.com/prevention/.

うつ病を発症させないために気をつける9つのポイント【予防】. https://www.allin1.co.jp/service/psychotherapy/depression-prevention/.

うつ病の治療と予後:ご存知ですか?うつ病|こころの耳 …. https://kokoro.mhlw.go.jp/about-depression/ad003/.

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