夏の日焼けは身体的および心理的にさまざまな影響を及ぼします。
日焼けが体に与える影響と心に与える影響をそれぞれ10項目探ります。
夏の日焼けが体に与える影響
1. 急性日焼け(サンバーン)
日焼けの最も直接的な影響は、肌に赤みや痛みを伴う急性の反応であるサンバーンです。
これは紫外線(UV)に曝露された結果、皮膚が炎症を起こし、数時間から24時間以内に現れます。
2. 慢性皮膚疾患のリスク
長期間にわたって紫外線に曝露されることにより、しみやしわといった老化が引き起こされます。
これには、メラニンの沈着や皮膚の弾力性の低下が含まれ、老化を進行させる要因となります。
3. 皮膚がんのリスク
紫外線は皮膚がん、特にメラノーマのリスクを高めることが知られています。
急性のサンバーンは皮膚細胞に損傷を与え、長期的には癌の発生につながる可能性があります。
4. 免疫機能の低下
紫外線は皮膚の免疫機能を抑制し、感染症に対する抵抗力を弱めることがあります。
これにより、皮膚の炎症が起こりやすくなるだけでなく、全身の免疫力にも影響を与える可能性があります。
5. 眼の健康への影響
紫外線は眼に対しても有害であり、雪目(紫外線性角膜炎)や白内障などの眼疾患のリスクを高めます。
これらは視力に深刻な影響を与えることがあります。
6. 脱水症状のリスク
夏の日焼けの時期には、活動量が増え、汗をかくことが多く、脱水症状を招くリスクが高まります。
皮膚が整った水分が失われると、肌の健康が損なわれるだけでなく、全体的な体調にも影響を与えることになります。
7. 肌の感受性の増加
日焼けにより、肌が過敏になり、かぶれやすくなります。
このため、日焼け後は特に刺激の強い化粧品や洗浄剤を使用することは避けるべきです。
8. 甲状腺機能の影響
一部の研究では、紫外線の過剰な曝露が甲状腺に影響を与える可能性が示唆されています。
甲状腺はホルモンの生成に関与しており、これが体全体の調整に影響をもたらします。
9. アレルギーの悪化
紫外線は一部のアレルギー反応を悪化させることがあります。
特に、光線過敏症候群を持つ人々にとっては、陽射しの中にいることがさらなる肌トラブルの原因になります。
10. 生活習慣病のリスク
長期的には紫外線の影響が様々な生活習慣病、
例えば心血管疾患のリスクに寄与する可能性があるとされる研究結果もあります。
これは炎症の促進や免疫機能の低下によるものと考えられます。
夏の日焼けが心に与える影響
1. 自信の低下
日焼けによって皮膚に赤みやダメージが発生すると、見た目に対する自信が低下することがあります。
特に、重度の日焼けは他人の視線を気にする要因となりうる。
2. ストレスの増加
日焼けの後に生じる痛みや不快感は、心的ストレスを引き起こす要因となります。
日々の生活や活動に対する集中力にも影響が出ることがあります。
3. 外出の恐怖感
日焼けによる肌の感受性が高まると、
再度日光に曝露されることへの恐れが強くなり、外出を避ける心理状態に陥ることがあります。
これにより、社会活動が制限されることがあります。
4. うつ症状のリスク
日光を浴びることはセロトニンの生成を助けますが
日焼けによる皮膚の痛みや炎症はうつ症状を悪化させることがあります。
このため、日焼け後の生活の質が低下する可能性があります。
5. 孤独感の増加
日焼けしすぎて人と接触しにくくなると、孤独感が高まることがあります。
特に、夏のレジャー活動への参加を控えることが、対人関係に悪影響を及ぼします。
6. 短期的な快感の損失
日焼けを避けるため外出を控えると、
夏の楽しみやアクティビティを体験する機会が減り、心の満足感が低下することがあります。
7. 健康への不安
特に日焼けによる皮膚がんのリスクを意識するようになると、体の健康状態についての不安が強まります。
この不安は、病気への過度な心配を引き起こすことがあります。
8. ライフスタイルの制限
日焼けによる皮膚症状の悪化が心に与える影響から、屋外での活動が制限されることで、
活動的だったライフスタイルが大きく変わることがあります。
これにより、日々の活動に対する満足度が低下します。
9. 感情の変動
痛みなどのストレスや皮膚の見た目への不満から、イライラ感や落ち込みを経験することが多くなることがあります。
これは、他人とのコミュニケーションにも影響を与える可能性があります。
10. 自己価値感の低下
日焼けが見た目に及ぼす影響から、自己評価が低下し、
社会的な比較による自己価値感の希薄化が起こることがあります。
これにより、長期的には心の健康に影響が及ぶことがあります。
これらの影響から、夏の日焼けに対しては予防策が重要であり、
日焼け止めや適度な衣服の着用、外出時の時間帯に注意を払いながら、
身体的および心理的な健康を保つことが推奨されます。
最後に
私は、大学生のときにアトピー性皮膚炎が発症しました。
全身ですが特に顔が悲惨で、夜中に掻きむしって目が覚めたら、顔が血だらけの状態に何度も涙を流しました。
夏といえばサザンオールスターズ、チューブの曲など当時流行していました。学生時代の悲しい想い出ですね。
日焼けで明らかにひどくなるため、そこから日焼けをしないように心がけました。
海やプールは、夏定番のレジャースポットです。「アトピーがなかったらなぁ」といつも思っていて。
ところが年齢が上がるごとにアトピー良くなっていき、40歳前後で子供とプールや釣りに行くときは、
もう日焼けをしても一時的な皮膚の痒みだけで、大きな問題なく過ごせています。
現在は子供も大きくなり遊ぶ相手もおらず、夏は超インドア派です。
日焼けは、体と心に良い影響はあまりないですね。
お盆の暑い時期、無理な外出をせずに体調をしっかり管理しましょう。
以上、ご参考になれば幸いです。
参考資料
[なぜ日焼けは悪いとされているのか?適度に太陽光を浴びることで …](https://www.suntory-kenko.com/column2/article/2935/)
[[PDF] 紫外線による 健康影響 – 環境省](https://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_pdf/02.pdf)
[本当に日焼けは体に悪い? 紫外線による皮膚への影響とは?](https://www.saginomiya-hifuka.com/sp/sunburn.html)
[Q2紫外線は身体にどんな影響を与えますか?](https://www.dermatol.or.jp/qa/qa2/q02.html)
[紫外線による皮膚や健康への影響は?太陽光から体を守る方法](https://lypo-c.jp/magazine/archives/13649)
[紫外線と健康 – 君津健康センター](https://www.kimiken.com/column/%E7%B4%AB%E5%A4%96%E7%B7%9A%E3%81%A8%E5%81%A5%E5%BA%B7)
[真夏でなくても油断禁物!紫外線と「疲れ」の意外な関係 – アリナミン](https://alinamin.jp/tired/topics_21.html)
[本格的に夏が始まる前に備えよう!紫外線対策【栄養だより2021年5 …ななの!](https://www.nicho.co.jp/column/20210506_c1/)