▶「現在休職中で復職を考えている人へのアドバイス」

心療内科
現在休職中復職を考えている人へのアドバイス

手術や入院、慢性疾患、メンタル疾患などの病気で、やむを得ず休職している人が少なからずいらっしゃると思います。

私も交通事故での腱板断裂・上腕二頭筋腱断裂のときは、リハビリ期間を含めて7ヶ月間休職しました。

復職には、言葉ではうまく言えない様々な不安やストレス、不明点がつきものです。

今回、復職を考えている方に具体的なポイントと注意事項をまとめました。

 

休職中に押さえておくべきポイントを詳しく説明します。

1. 復職までの大まかな流れ

休養と治療によって体調が安定し、復職への意欲が湧いたら、主治医に復職の準備をしたい」と伝えます。

主治医が復職可能と判断した場合、復職可能である旨を記載した診断書をもらいます。

その後、産業医との復職面談を経て復帰するのが一般的です。

復職願」は、面談後速やかに担当部署へ提出します。

2. 主治医から復職可の診断書をもらう際のポイント

主治医は休職者本人の意思を確認し、復職可能かどうかを判断します。

厚生労働省の基準によれば、労働者が十分な意欲を示し、通勤や業務が可能であることが求められます。

3. 復職面談の際のポイント

冷静に自分の状況を説明しましょう。休職前の業務量や対人関係などを伝え、配慮を得やすくします。

人事担当者や上司と連絡を取り合い、復職後の環境調整を相談しましょう。

4. 復職訓練の際のポイント

試し出勤などの復職訓練がある場合、自分の体調をセルフチェックし、無理せず行いましょう。

復職前の大きな関門である試し出勤を乗り越えるため、リワークなどのサービスを利用することも検討してください。

5. 復職直後の注意点

職場の同僚や取引先が休職前のあなたをイメージしていることを理解してください。

現実と理想のギャップにショックを受けることもあるため、自分のペースで復職を進めましょう。

復職に向けて、主治医や職場と連携しながら準備を進めてください。²

 

復職面談のときの注意点

復職面談での自己PRは、休職前とは違う今のあなたの強みや適性をアピールする重要なポイントです。

冷静に自分を見つめ直してわかった魅力的な部分を、的確に伝えましょう。

 

復職面談で自己PRをする際のポイントをいくつかご紹介します。

1. 体調と生活習慣について

現在の体調や気分の変化を具体的に伝えましょう。

休職前と比較してどう変わったかを説明すると良いです。

睡眠の状況も重要なポイントです。安定した起床・就寝時間を伝えましょう。

2. 休職原因と再発防止策

なぜ休職に至ったのか、具体的に説明できることが大切です。

再休職しないための対策も伝えましょう。

休職原因の分析をしっかり進めて、自分の強みや改善点を示すことが重要です。

3. 復職後の働き方について

必要な配慮事項や勤務時間、業務内容を話し合います。

配慮をお願いしたい点を具体的に伝えましょう。

配慮事項については、自分の想いや長期的な働き続けたい意欲を伝えることがポイントです。

面談時の自己PRは、企業側に自信を持って伝えるチャンスです。

具体的なエピソードや改善点を交えて、準備を進めてください。

 

復職1週間前からやっておく事

復職1週間前には、以下のポイントに注意して準備を進めることが大切です。

1. 基本的な生活習慣の安定

休日を含めて、起床・就寝時間が一定していることを確認しましょう。

昼夜逆転していないかもチェックしてください。

復職直前は誰でもドキドキします。一過性の症状と感じてください。

2. 集中力を要する作業の確認

読書やPC操作など、集中を要する作業を一定時間行えるかを確認しましょう。

復職後の業務に備えて、集中力を保つ練習をしておくと良いです。

3. セルフケアの重要性

休日に必要なセルフケアを行い、週明けから活動できる状態を整えてください。

疲れを取ることで、復職後の体調管理に役立ちます。

復職に向けて、これらのポイントを意識しながら準備を進めてください。

 

復職後のストレス対処法

復職後のストレス対処法について、以下のポイントを意識してみてください。

1. 仕事より健康を優先する

復職直後は業務量が軽減されていることが多いですが、無理をせずに体調を優先しましょう。

疲労やストレスに気づく余裕を持ち、心身のケアを怠らないようにしましょう。

2. 七割の力で働く

最初から全力で働くと疲れやストレスが増えます。

七割の力で仕事に臨むことを意識しましょう。

徐々に慣れてから本来の能力を発揮できるようになります。

3. 健康的な生活習慣を維持する

睡眠や食事、運動などの生活リズムを乱さないように心がけましょう。

復職後1ヶ月は特に生活習慣の乱れに注意が必要です。

復職後の過ごし方を工夫しながら、心身の健康を保ちつつ、無理せず働いていきましょう。

 

最後に

私は、腱板・上腕二頭筋腱断裂からの復職時、右腕がまだ今の半分程度しか動かなかったので、やれる仕事は限られていました。

薬局で頭より上の高さの薬を右手で取ることは危険だったので、事前にスタッフの皆様へ伝えていました。

周りのスタッフの方々はとても親切に対応してくれましたね。

復職して3ヶ月目くらいで気が緩んでしまいます。

焦ってつい右腕を大きく動かして「痛っ!」となるのです。

このあたりの時期が要注意です。もう十分回復していると周りから判断されるからです。

例え周りのスタッフが残業していても、なるべく早く帰りましょう。

再び休職することのないように自己防衛することが大切だと思います。

以上、ご参考になれば幸いです。

 

参考資料

「復職前にやっておくことはある?」復職直前期のポイント…. https://liva.co.jp/magazine/16286.

押さえておきたい「復職面談で聞かれるポイント」 …. https://neurorework.jp/rework/media_blog/rework80/.

復職したい方が押さえておくべき、「職場復帰の最短ルート …. https://neurorework.jp/rework/media_blog/rework53/.

復職直後に意識しておきたい3つのことうつ病やメンタル不調…. https://neurorework.jp/rework/media_blog/rework74/.

職場復帰支援とは?5つのステップから注意すべきポイントまで …. https://nihon-shuro.co.jp/media/75.

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