▶「睡眠薬を無理なく止める方法と睡眠不足が体に与える影響を知りたい」

心療内科
睡眠薬無理なく止める方法と睡眠不足か体に与える影響を知りたい

睡眠薬を無理なく止める方法は、個々の状況やニーズによって異なるため、慎重に計画し自分自身に合った方法を見つけることが重要です。

今回、睡眠不足が体に与える悪影響や最新の安全な睡眠薬についてもお話します。

 

睡眠薬を止める具体的なアプローチとその実践方法を含め、効果的な10の方法を提案します。

1. 医師との相談

睡眠薬をやめる最初のステップは、専門の医師に相談することです。

医師は、睡眠薬の使用状況を評価し、適切なオフの計画を提案できます。

安全に減薬するための方法や代替療法についての情報を得ることができます。

2. 減薬プランの作成

急に睡眠薬をやめるのではなく、徐々に減らすプランを立てることが重要です。

医師とともに、具体的にどのくらいの期間でどのように減らしていくかを計画し、

段階的に服用量を減少させることが望ましいです。

3. 睡眠環境の改善

快適な睡眠環境を整えることで、自然に眠る助けになります。

具体的には、暗く静かな部屋を用意し、快適な温度を保つことが大切です。

また、寝具や枕も自分に合ったものを選びましょう。

 

 

4. 定期的な生活リズムの確立

毎日同じ時間に寝起きすることが、体内時計を整える助けになります。

睡眠時間の一貫性を保つことで、自然な眠気が訪れる時間帯を作ることができます。

5. リラックス法の導入

瞑想、深呼吸、ゆったりとしたストレッチなどのリラックス法を取り入れましょう。

これにより、ストレスを軽減し、心身をリラックスさせることができます。

就寝前にリラックスする時間を作ると効果的です。

ストレスをためない最も強力なリラックス呼吸法

① 腹式呼吸で4秒で鼻からゆっくり息を吸う(へこんだお腹がでる)。

② 4秒息を止める(我慢は禁物、自分のペースに合わせてやりましょう)。

③ 8秒かけて鼻からゆっくり息を吐く(息を吸うよりも倍時間をかけることで、お腹がへこむ)。

これを1日5分やるだけで、心が安定してきます。

 

6. カフェインとアルコールの制限

カフェインやアルコールは、睡眠の質に悪影響を及ぼすことがあります。

特に就寝前の数時間は摂取を避けるよう心掛けると、より良い睡眠が期待できます。

7. 日中の運動習慣

定期的な運動は、睡眠の質を向上させるだけでなく、ストレス解消にも効果的です。

軽いジョギングやウォーキングなど、日中に体を動かすことを意識しましょう。

ただし、寝る直前の激しい運動は避けるべきです。

8. 自然療法の利用

ハーブティーやアロマテラピーなど、自然療法を取り入れることも一つの手段です。

カモミールティーやラベンダーの香りはリラックスを促進し、自然な睡眠を助ける効果があります。

9. 睡眠日誌の活用

自分の睡眠パターンや気分、生活習慣を記録することで、改善点を見つけやすくなります。

睡眠日誌をつけることで、自分の睡眠状況を客観的に把握し、必要な調整ができます。

10. サポートグループへの参加

同じような状況にある人々との交流を通じて、情報や体験を共有することで精神的な支えを得ることができます。

サポートグループに参加することで、自分一人ではないと感じることができ、ポジティブな励ましを受けられます。

 

以上の方法は、睡眠薬を無理なく止めるための具体的なアプローチです。

すべての手法がすぐに効果を示すわけではありませんが、取り組み続けることで心身ともに健康的な睡眠を取り戻す助けとなります。

自分のペースで取り組み、必要に応じて医療専門家と相談しながら進めることが大切です。

 

 

睡眠不足が体に与える悪影響は?

睡眠不足は心身にさまざまな悪影響を及ぼします。

1. 集中力・判断力の低下

睡眠不足は集中力や判断力を低下させ、仕事や学業のパフォーマンスに悪影響を与えます。

 2. 免疫機能の低下

睡眠不足は免疫機能を低下させ、風邪や感染症にかかりやすくなります。

3. 生活習慣病のリスク増加

睡眠不足は糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクを高めます。

4. 精神的な影響

睡眠不足はストレスホルモンの分泌を増加させ、不安やうつ病、うつ症状を引き起こすことがあります。

 

 

5. 体重増加

睡眠不足は食欲を増進させるホルモンの分泌を促し、体重増加の原因となることがあります。

これらの影響を避けるためにも、十分な睡眠を確保することが大切です。

 

 

最新の睡眠薬を教えて

最新の睡眠薬として汎用されているのは、「オレキシン受容体拮抗薬」です。

このタイプの薬は、脳内のオレキシンという物質の働きをブロックすることで、自然な睡眠を促します。

代表的なものには、デエビゴ®(レンボレキサント)ベルソムラ®(スボレキサント)があります。

これらの薬は、依存性が低く、筋弛緩作用が少ないため、高齢者にも比較的安全に使用できるとされています。

ただし、悪夢の副作用が報告されることもあるため、使用には注意が必要です。

睡眠薬の選択は個々の状況に応じて異なるため、医師と相談して最適なものを選ぶことが大切です。

 

最後に

私は、デエビゴ®ベルソムラ®の睡眠効果は量にもよりますが中程度くらいと感じます。

特に高齢者で不眠傾向の方には、筋弛緩作用が少ないため、夜間の転倒事故などの予防効果が高いと思います。

昔から良く処方されていた睡眠薬「ベンゾジアゼピン系」(例えば、ハルシオン®、デパス®など)は、

一過性健忘や筋弛緩作用、依存性など副作用が問題になっており、最近使用されなくなっていますね。

以上、ご参考になれば幸いです。

 

参考資料

睡眠不足が及ぼす影響とは?適切な睡眠時間や生活習慣を ….https://medipalette.lotte.co.jp/mental/296

寝不足を続けるとどんなリスク(影響)があるの?|くすりと …. https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/selfcare/goodsleep-01/.

【精神科医が解説】デエビゴ(レンボレキサント)の効果と …. https://cocoromi-mental.jp/cocoromi-ms/psychiatry-medicine/lemborexant/about-lemborexant/.

睡眠薬の強さの比較。医師が教える睡眠薬の選び方. http://seseragi-mentalclinic.com/sleepingdrug/.

タイトルとURLをコピーしました