頭痛は非常に一般的な症状ですが、その頻度や性質によっては、深刻な病気の兆候である場合があります。
以下では、頻繁に頭痛が起こる際に考慮すべき病気について詳述します。
頻繁な頭痛の種類
頭痛には主に以下のような種類があります。
1. 片頭痛
片頭痛は、通常は片側の頭部に激しい痛みを伴うことが多く、吐き気や光、音に対する過敏性も見られます。一般的に、数時間から数日続きます。
2. 緊張型頭痛
緊張型頭痛は、首や肩の筋肉の緊張から生じることが多く、頭全体が締め付けられるような痛みが特徴です。
3. 群発頭痛
群発頭痛は、短期間に何度も起こる非常に痛みが強い頭痛です。
通常、目の周りや片側の頭に集中的に痛みが現れます。
重要な警告サイン
頻繁に頭痛が起こる場合には、注意が必要な病気がいくつか存在します。
以下にその病気のいくつかを紹介します。
くも膜下出血
くも膜下出血は、急激に起こる非常に激しい頭痛が特徴です。
脳動脈解離
脳動脈解離は、血管壁が裂けて血液が漏れ出す状態で、突然の激しい頭痛を引き起こす可能性があります。
特に若年層に見られることが多いですが、リスクファクターとしては、高血圧や喫煙などがあります。
脳腫瘍
脳腫瘍は、腫瘍が成長することによって周囲の脳組織を圧迫し、徐々に頭痛を引き起こすことがあります。
頭痛の他にも、視力の変化や神経症状(例えば、手足の麻痺や言語障害)を引き起こすことがあります。
脳血管攣縮
脳血管攣縮は、急性の頭痛に加えて意識混濁を伴うことがある病状で、血液の流れを妨げる要因になる可能性があるため、注意が必要です。
眼精疲労
長時間のパソコンやスマホの使用によって眼精疲労が起こり、これが頭痛として現れることもあります。
この場合、適切な休憩や眼鏡の使用が効果的です。
副鼻腔炎
慢性的な副鼻腔炎(副鼻腔の感染)は、頭痛の一因とされます。
耐え難い痛みを引き起こすことがあり、鼻の圧迫感や鼻水も伴います。
メニエール病
メニエール病は内耳の病気で、めまいや耳鳴りなどの症状に加えて頭痛が生じる場合があります。
この病気は難聴を引き起こすこともあるため、注意が必要です。
医療機関への受診の重要性
頻繁に頭痛が起こる場合、自己判断や放置は避けるべきです。
特に以下の特徴がある場合はすぐに受診が必要です。
- 突然の激しい頭痛
- 普段と異なる痛み
- 神経症状(手足の麻痺、言葉のもつれ)を伴う場合
- 長期間にわたる慢性的な頭痛
まとめ
頭痛が頻繁に起こる場合、その原因は多岐にわたります。
軽度の頭痛から深刻な疾患まで考えられるため、確実な診断と治療のためには医療機関への早めの受診をおすすめします。
健康を維持するために、自分自身の体調を日々観察することが重要です。
最後に
私は頭痛はほとんどないのですが、患者さまの中に、強い片頭痛持ちの方を見かけます。
女性が多い印象ですね。
頭痛は重篤な病気の前触れかもしれないので、おかしいと思ったら、脳神経内科などを受診してください。
以上、ご参考になれば幸いです。
参考資料
1. [こわい頭痛とこわくない頭痛] (https://takase-clinic.jp/headache2/)
2. [頭痛外来|命にかかわる頭痛と、それほど心配のない頭痛] (https://www.clinic-yaman.jp/headache/)
3. [繰り返す頭痛から考えられる疾患] (https://www.tatemoto.jp/repeated_headaches/)
4. [困った頭痛・危ない頭痛 – Minamitohoku.or.jp] (https://www.minamitohoku.or.jp/kenkokanri/200509/zutuu.htm)
5. [慢性頭痛column] (https://osakamental.com/symptoms/headache/22.html)