▶【うつ病】のカウセリングとは、どんなことをするのか知りたい!

心療内科
うつ病カウセリングとは、どんなことをするのか知りたい!

うつ病のカウンセリングは、患者さまが抱える心の問題に焦点を当て、心理的なサポートを提供する重要な治療法です。

カウンセリングの具体的な内容やプロセスについて詳しく説明します。

 

うつ病のカウンセリングとは

うつ病は、感情、思考、行動に影響を与える精神的な障害です。

カウンセリングは、患者さまが自身の感情や考えを理解し、問題解決に向けたスキルを身につけるためのプロセスです。

この治療法は、薬物療法と併用されることが多く、個人の症状や状況に応じてアプローチが調整されます。

カウンセリングの目的

カウンセリングの主な目的は次のとおりです。

1. 感情の表出

患者さまが自分の感情や思考を自由に表現できる安全な場所を提供すること。

2. 問題の理解

うつ病の背後にある根本的な問題を特定し、理解する手助けをすること。

3. 対処スキルの向上

ストレスや不安に対する適切な対処方法を学ぶこと。

4. 目標設定

今後の生活や治療における具体的な目標を設定すること。

5. 自信の回復

患者さまが自分の問題を乗り越えられるように、自信を取り戻す手助けを行うこと。

 

 

カウンセリングのプロセス

うつ病のカウンセリングは、一般的に以下のステップで構成されています。

1. 初回セッション

初回セッションでは、カウンセラーが患者さまの背景や症状を理解するための情報を収集します。

ここでは、以下の要素が確認されます。

病歴

過去の症状や治療歴についての詳細。

現在の状況

日常生活や仕事にどのような影響を及ぼしているか。

感情の状態

現在の不安やストレスについての具体的な感情を尋ねます。

2. セラピーの目標設定

初回の情報収集が終わった後、患者さまとカウンセラーは一緒にカウンセリングの目標を設定します。

これにより、治療の方向性が明確になり、患者さま自身が何を期待できるかの理解を深めます。

3. 心理教育

カウンセラーは患者さまに対して、うつ病に関する知識を提供します。

病気のメカニズムや症状、治療法についての理解を深めることで、

患者さまは自分の状態を受け入れやすくなります。

これは特に、患者さまが自分の症状や治療法について誤解している場合に有効です

 

 

4. 認知行動療法 (CBT)

多くのカウンセリングで用いられるアプローチの一つが、認知行動療法です。

この療法は、患者さまの否定的な思考パターンや行動を変えることを目的とします。

思考の認識

患者さまは、自分の考え方の癖を認識し、現実に即した思考へと修正するスキルを学びます。

行動の実験

新しい行動を試し、それによる反応を観察することで、自己効力感を高めます。

5. ストレス管理とコーピングスキル

カウンセリングでは、ストレス管理やコーピングスキル(ストレスに対応する技術)の向上も重視します。

具体的なテクニックとしては

リラクゼーション技法

深呼吸法や瞑想など、心を落ち着けるための方法を学びます。

時間管理

生活の中でストレスを感じないようにするための計画を立てます。

社交技能の強化

対人関係における自信や能力を高めるための練習を行います。

6. 定期的な進捗確認

カウンセリングは定期的に行われるため、患者さまとカウンセラーの間で進捗を確認し、必要に応じて目標やアプローチを調整します。

これによって、患者さまは常に自分の進行状況を把握し、治療に対するモチベーションを保ちやすくなります。

7. カウンセリング終了とフォローアップ

治療の成果が目に見えてきた際、カウンセリングは終了することがあります。

しかし、この段階でもフォローアップのセッションを設定することがあり、

患者さまが再発を防ぐためにどのように自分を支えていけるかを確認します。

 

うつ病のカウンセリングにおける専門家の役割

カウンセリングを行う専門家は、臨床心理士精神保健福祉士などの資格を持つ専門家です。

彼らは心理学の知識や技術を使用し、患者の個別のニーズに応じた治療を提供します。

カウンセラーは、信頼関係を築きながら、患者さまが快適に話せる環境を整えることが重要です。

 

まとめ

うつ病のカウンセリングは、個々の患者さまが抱える問題に対する理解を深め、心の健康を回復するための重要なプロセスです。

初回の情報収集から始まり、さまざまなアプローチを通じて患者の心理的な状態を改善していきます。

専門家による的確な支援を受けることで、多くの患者さまが前向きに生活できるようになることが期待されます。

 

最後に

カウンセリングや認知療法は、とても効果がある治療法だと思います。

欠点は、比較的値段が高いと感じます。大体相場感で1回、5,000〜15,000円くらではないでしょうか。保険が使えないことが多いです。

確かに、資格を持っている先生が1時間程度面談してくださるので、やむを得ないと思います。

ただ1回のカウンセリングで治ること通常少なく、患者さまの心の回復という目に見えない部分を治療するため、

例えば10回行ったけど、しばらく面談しなかったらまた再発ということもありえます。

決められた時間に指定の場所へ行くこと自体がまあまあ大変なんですね。

今は、携帯電話、ノートPCなども面談指導に応用されています。

Zoom、LINEなどを使って、家にいながら相談できると、治療の幅が広がると思います。

以上、ご参考になれば幸いです。

 

参考資料

[カウンセリングとは?うつ病治療と併用できる?探し方や料金 …] (https://encourage-s.jp/consultation_supports/10)

[うつ病のカウンセリング内容は?効果はある?【臨床心理士が …] (https://shirokuma-co.com/column/depression-counseling/)

[うつ病にカウンセリングは効果があるの?] (https://service.rodina.co.jp/columns/005/)

[うつ病治療におけるカウンセリングの効果とは?] (https://www.kmw.ac.jp/contents/seiho/counseling-for-clinical-depression/)

[Q5:カウンセリング効果の実際は?:専門家が事例と共に …] (https://kokoro.mhlw.go.jp/mental-health-pro-qa/mh-pro-qa005/)

[うつ病カウンセリングはどこで受ける|種類、費用、保険] (https://mame-clinic.jp/column/clinical-depression-counseling)

[うつ病のカウンセリング・治療] (https://s-office-k.com/complaint/depression)

[うつ病にカウンセリングは効果ある? 治療内容と料金、受診 …] (https://cotree.jp/columns/1223)

[うつ病のカウンセリングで話す内容と受けるべきタイミングを解説] (https://heartlife-counseling.com/column/depression-counseling-timing/)

[うつ病のカウンセリングが必要な理由やカウンセラー選び …] (https://heartlife-counseling.com/column/cost-of-counselingtreatment-of-depression/)

[うつ症状の患者はカウンセリングを受けるべき?必要なケース …] (https://heartlife-counseling.com/column/depression-counseling-effect/)

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