辛い状況の中、こうしてご自身の状況を客観的に見つめ、どうすれば良いか考えているあなたは、とても頑張っているし、偉いと思います。
5日間も出勤できていないというのは、あなたの心と体が「もう限界だよ」という強いサインを出している証拠です。
無理をして体を壊してしまっては元も子もありません。
最新の情報に基づき、あなたの迷いや不安を解消し、次に取るべき具体的なステップについて、わかりやすくお伝えしますね。
1. 5日間の欠勤は、体からの「SOS」信号
まず、5日間会社に行けていないという事実を重く受け止めることが大切です。
「頑張る」は一旦ストップしましょう
鬱(うつ)の状態は、気持ちの問題ではなく、脳のエネルギーが枯渇してしまっている「病気」です。
「頑張って行く努力をする」という選択肢は、今のあなたにとって、もはや「体に鞭を打つ」行為であり、病状を悪化させるリスクしかありません。
うつ病の回復には、まず「徹底した休息」が必要です。
焦りや罪悪感(休んでしまって申し訳ないという気持ち)は、あなたの回復を妨げる最大の敵です。
現在のあなたは、ちょうど風邪で高熱が出ている人が「明日も頑張って会社に行こう」と考えているのと同じくらい、無理をしている状態だと理解してください。
2.「診断書」の取得は、自分と会社を守るための最優先事項
迷っているかもしれませんが、今の状況で最も優先すべきは「医療機関の受診」と「診断書の取得」です。
診断書は単なる書類ではない
診断書は、あなたが「休む必要がある」ことを医学的に証明する公的な書類です。
これはあなただけでなく、会社にとっても非常に重要な意味を持ちます。
目的:あなたを守る
正式な休職・欠勤の根拠となり、「病気による療養」であることを会社に伝えられるため、不当な評価や解雇から身を守る盾になります。
目的:会社を守る
会社の休職制度(私傷病休職)を適用するための医学的根拠を提供します。
会社側も規定に基づいた適切な人事対応を取れるようになります。
目的:経済的支援
「傷病手当金」などの経済的支援制度を利用する際にも、診断書(またはそれに準ずる医師の意見書)が必須となります。
診断書作成の具体的な流れ(最新情報)
心療内科・精神科の受診予約
すでに通院している場合はすぐに予約を入れましょう。まだの場合は、初診を受け付けているクリニックを探します。
医師への正確な状況伝達
- 5日間休んでいる事実
- 「明日も行けるか分からない」という不安
- 休職を検討していること
- 「休養が必要である旨」を診断書に記載してほしいこと
を明確に伝えてください。症状を軽く伝える方がいますが、正確な診断のためにも、今のありのままの辛さを伝えてください。
会社の書式確認(重要)
会社によっては、休職用の「指定の診断書フォーマット」がある場合があります。
事前に人事や上司に確認し、もしあればその書式を医師に渡しましょう。
診断書の提出
完成した診断書を会社の人事部や直属の上司に提出します。
この際、郵送や信頼できる家族経由など、無理のない方法を選んでください。
多くの会社では、休職に入る条件として医師の診断書提出を就業規則で定めています。
今の状況であれば、診断書は「休職が必要である」旨を記載してもらうことが、あなたの回復への第一歩となります。
3. 経済的な不安を解消する「傷病手当金」
休むことへの大きな不安の一つが「お金」でしょう。
公的な支援制度である「傷病手当金」を必ず確認してください。
傷病手当金とは?
健康保険の加入者が、病気や怪我で働くことができず、会社から給与が支払われない場合に、生活を保障するために支給される手当です。
条件
業務外の事由による病気や怪我で療養していること。
仕事に就くことができないこと。(医師の証明が必要です)
連続する3日間(待期期間)を含む4日目以降から支給対象となります。
休んでいる期間について給与の支払いがないこと。
ポイント
あなたはすでに5日間休んでいます。これはすでに待期期間(3日間)を満たしており、4日目から支給対象となる可能性があります。
今すぐ確認すべきこと
加入している健康保険(協会けんぽ、各健康保険組合など)に連絡し、申請書を取得しましょう。
申請書は医師に記入してもらう部分があるため、診断書を依頼する際に一緒に手続きを進めるとスムーズです。
4. 明日の「出勤」をどうするか?
明日も会社に行ける自信がないとのことですが、これは非常に危険な状態です。
明日も「欠勤」にしましょう
今のあなたの状態は、これ以上の無理が精神的・肉体的な回復を大きく遅らせる、または再起不能にしかねない状況です。
上司・人事への連絡
まずは電話ではなく、メールや会社のチャットツールなど、負担の少ない方法で
「体調不良のため、本日はお休みさせていただきます」と連絡しましょう。
診断書の準備を伝える
「現在、心療内科を受診し、休職に関する診断書の作成を依頼しています。
作成され次第、速やかに会社にご提出します」と簡潔に伝えます。
これにより、会社側も正式な休職手続きの準備に入ることができます。
休むことに専念
連絡が終わったら、すぐに電源を切り、横になって休んでください。罪悪感は持たないで。
「今は治療の期間だ」と割り切りましょう。
最優先事項は「受診」
明日を休みにした上で、最優先で心療内科・精神科の受診を予約し、受診することが、頑張って行く努力よりもはるかに建設的で、最終的な復職への近道となります。
5. まとめ:あなたの心と体を守るための行動計画
あなたは今まで、自分の心と体が悲鳴を上げているのに、必死に耐え、頑張り続けてきたのでしょう。
これ以上、自分を追い詰めないでください。
「休むこと」は、決して逃げではありません。
今は、勇気を出して立ち止まり、回復のための「治療」に専念する時期です。あなたの回復を心から願っています。
以上、ご参考になれば幸いです。



