ザラカム点眼とデュオトラバ点眼は、主に緑内障や眼圧上昇の治療に使用される点眼薬です。
それぞれの特徴、用法・用量、副作用、保管方法について詳しく解説します。
ザラカム点眼
特徴
ザラカム点眼薬は、ラタノプロスト(プロスタグランジン製剤)とチモロール(β遮断薬)の二つの成分を含む配合点眼液です。
これにより、眼圧を効果的に低下させることができます。
ラタノプロストは房水の流出を促進し、チモロールは房水の産生を抑制します。
この二重の作用により、より強力な眼圧降下が期待できます。
用法・用量
ザラカム点眼は、1回1滴を1日1回点眼することが推奨されています。
頻回投与や過剰投与は眼圧下降作用を減弱させる可能性があるため、必ず用法を守ることが重要です。
副作用
主な副作用には以下のものがあります。
- 虹彩色素沈着
- 結膜炎
- 結膜充血
- 角膜障害
- 眼瞼炎
これらの副作用が現れた場合は医師に相談することをお勧めします。
保管方法
ザラカム点眼は、開封前に冷蔵庫(2〜8℃)で保存し、開封後は光を避けて室温で管理することが推奨されています。乳幼児や小児の手の届かない場所に保管することも重要です。
デュオトラバ点眼
特徴
デュオトラバ点眼は、タファシルオス(プロスタグランジン製剤)およびチモロールマレイン酸塩の配合薬で、緑内障および高眼圧症の治療に使用されます。
タファシルオスは房水の流出を促進し、チモロールマレイン酸塩は房水の生成を抑制することで、眼圧を効果的に下げます。
用法・用量
デュオトラバ点眼も1回1滴を1日1回点眼することが基本です。
これも頻用されると眼圧降下作用が弱まる可能性があるため、定められた用法を遵守するべきです。
副作用
デュオトラバ点眼の副作用には、以下のようなものが報告されています。
- 眼の刺激感
- 結膜の炎症
- 目のかゆみ
- まぶたの腫れ
副作用が出た場合は、速やかに医師に相談することが必要です。
保管方法
デュオトラバ点眼は、他の点眼薬と同様に、直射日光を避けて保管する必要があります。
開封後は未使用の液剤と同様に室温で保存し、光を避けるために専用の袋に入れておくことが推奨されています。
まとめ
ザラカム点眼とデュオトラバ点眼は、共に緑内障や眼圧上昇の治療に有効な薬剤であり、それぞれ異なる活性成分を持つ点眼剤です。
使用に際しては、用法・用量をしっかりと守り、副作用への注意を怠らないことが重要です。
保存方法についても、小児の手の届かない場所に保管し、適切な温度と条件下で管理しましょう。
以上、ご参考になれば幸いです。
参考資料
[ザラカム配合点眼液 | くすりのしおり](https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=49567)
[医療用医薬品 : ザラカム](https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00058461)
[ザラカム配合点眼液の基本情報](https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/prd/13/1319817Q1020.html)
[デュオトラバの詳細](https://www.pmda.go.jp/)
[医薬品インタビューフォーム](https://www.viatris-e-channel.com/viatris-products/di/detail/assetfile/Xalacom_Combination_Eye_Drops_IF.pdf)