▶タプコム点眼液とタプロス点眼液の違いについて教えて!

眼科・点眼液
タプコム点眼液とタプロス点眼液の違いについて教えて!

タプコム点眼液とタプロス点眼液は、どちらも緑内障や高眼圧症の治療に用いられる重要な目薬ですが、その成分や効果に違いがあります。

ここでは、これらの点眼液の特徴や効果、使用方法について詳しく解説します。

また、最新の研究や情報をベースに、わかりやすくまとめます。

 

タプコム点眼液とは?

タプコム点眼液(通称:タプコム)は、主に以下の2つの有効成分で構成されています。

  1. タフルプロスト(0.0015%) – 房水の排出を促進し、眼圧を低下させる
  2. チモロール (0.5%) – 房水の産生を抑制することで眼圧を低下させる

タプコムは、これらの成分を組み合わせた配合点眼液として、単独での眼圧低下効果が期待されます。

実際に、タプコムは1日1回の投与で効果を示し、他の治療方法に比べて優れた眼圧下降効果を持つことが確認されています。

 

タプロス点眼液とは?

一方、タプロス点眼液は、タフルプロスト単独の製品であり、房水排出を促進することによって眼圧を低下させる作用を持っています。

タプロスは特に、高眼圧症に対する治療薬として用いられます。また、使用方法は同様に1日1回の投与が推奨されています。

 

タプコムとタプロスの違い

1. 成分の違い

タプコムはタフルプロストとチモロールの複合製剤であり、これにより異なるメカニズムから眼圧を低下させることが可能です。

タプロスはタフルプロスト単独の製品で、房水の排出に特化しています。このため、タプコムはより広範な効果を持つと言えるでしょう。

2. 眼圧低下作用の持続時間

最近の研究によると、タプコム点眼液は投与後24時間でも有意な眼圧低下効果を示すことが報告されています。

具体的には、昼間の点眼からしばらくしても、眼圧が安定して低下していることが確認されています。

タプロスも同様の効果を持ちますが、タプコムはその持続力で優れています。

3. 副作用のリスク

いずれの点眼液にも副作用が存在しますが、タプコムは複数の成分を含むため、副作用のリスクが若干高まる可能性があります。

タプコムとタプロスの副作用は基本的に共通しており、結膜充血や眼の不快感などが報告されていますが、

タプコムは組み合わせの影響でより多岐にわたる症状が表れることがあります。

 

使用方法と注意事項

どちらの点眼液も、使用する際は医師の指導の下で行うことが推奨されます。

特に、タプコムは高齢者や他の疾患を持つ患者に対しても使用されることがありますが、その際は副作用の影響を特に注意深く観察する必要があります。

また、正しい点眼方法を実施することで、効果的な治療が期待できます。

点眼方法

  • 点眼前に手を洗う
  • ボトルの先端が目や手に触れないように注意
  • 下まぶたを軽く引き下げ、1滴を点眼
  • 目を閉じ5分ほど目を閉じたままにする(効果を高めるため)

 

まとめ

タプコム点眼液とタプロス点眼液は、いずれも緑内障や高眼圧症の治療に重要な役割を果たしていますが、その成分と作用に違いがあります。

タプコムはタフルプロストとチモロールの組み合わせによる効果的な眼圧低下を可能にし、

持続的な効果を持つ一方で、タプロスはより特化した効果を示します。

今後の研究や臨床データの蓄積により、これらの情報はさらに詳しくなるでしょう。

患者一人一人の症状や状況に応じた適切な治療法の選択が求められます。

しっかりと医療機関で相談し、自分に最適な選択をすることが、何よりも重要です。

以上、ご参考になれば幸いです。

 

参考資料

[タプコム | Santen Medical Channel](https://www.santen.co.jp/medical-channel/di/faq/DK019_faq.html)

[[PDF] 製品別比較表 – ロートニッテン](https://www.rohto-nitten.co.jp/upload/product/109/hikaku_taftimo_202504.pdf)

[[PDF] タプコム配合点眼液 に関する資料 – PMDA](https://www.pmda.go.jp/drugs/2013/P201300129/300237000_22500AMX01796000_B100_1.pdf)

[タプコム配合点眼液の基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)](https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/prd/13/1319822Q1021.html)

[どのように効く?緑内障に使われる治療薬:点眼薬(目薬)](https://gankenkasui.takada-ganka.com/glaucomadrug/)

[タプコム配合点眼液の添付文書 – 医薬情報QLifePro](https://meds.qlifepro.com/detail/1319822Q1021/%E3%82%BF%E3%83%97%E3%82%B3%E3%83%A0%E9%85%8D%E5%90%88%E7%82%B9%E7%9C%BC%E6%B6%B2)

[タプコム配合点眼液の効能・副作用 – ケアネット](https://www.carenet.com/drugs/category/ophthalmic-agents/1319822Q1021)

[配合点眼薬 | 川本眼科(名古屋市南区)](https://www.kawamotoganka.com/tayori/3560/)

[タフルプロスト・チモロール:タプコム](http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se13/se1319822.html)

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