「最新の楽譜作成ソフトMuseScore Studioを、持ち運びしやすい14インチのノートPCで使いたい。でも、予算は4万円が限界!」
そうお考えのあなたへ。新品では到底難しいこの条件も、「中古」という選択肢を加えることで、一気に現実味を帯びてきます。
しかし、4万円の予算で手に入るPCはピンキリです。
ただ安いモデルに飛びついてしまうと、MuseScore Studioの重要な機能である「Muse Sounds」などの大容量音源を読み込んだ途端、
動作がガクガクになり、最悪フリーズしてしまう可能性があります。
ここでは、予算4万円で「快適な楽譜制作」を実現するために、絶対に妥協してはいけないスペックと、
具体的におすすめしたい機種を解説します。
1. 予算4万円で「妥協してはいけない」最重要スペック
最新のMuseScore Studio、特に音源の再生(DAW的な使い方)をスムーズに行うには、以下の2つのスペックが他の何よりも重要です。
最重要ポイントは「メモリ(RAM)16GB」
ノートPCの「脳みそ」であるCPUも大切ですが、MuseScore Studioが使う音源データはすべてメモリ上に展開されます。
メモリ8GBモデル
楽譜を少し書いただけでもすぐにメモリ不足に陥り、音源の読み込みエラーや動作の重さに直面する可能性が高いです。
メモリ16GBモデル
複数のパートや複雑なオーケストレーション、他のソフトとの同時使用にも耐えられる、最低限必要なラインです。
予算4万円で新品を探すと、ほぼすべてが8GB以下ですが、中古市場では「16GBに増設されたモデル」や「増設が容易なモデル」が狙えます。
購入時は必ず16GBであることを確認してください。
次に重要なのは「Core i5 / 第8世代以降」のCPU
CPU(中央処理装置)は、楽譜のレンダリングやミキサーの計算を担当します。
第8世代Core i5から、コア数が大幅に増え、処理能力が飛躍的に向上しました。
この世代以降のCPUを搭載したモデルを選ぶことで、快適な動作に大きく近づきます。
特にビジネス用途で使われていた「U」や「M」の付く省電力タイプのCPUでも、この世代以降なら十分な性能を発揮してくれます。
2. 予算4万円で狙うべき!具体的な14インチ中古機種3選
この予算とスペックを満たしやすいのは、耐久性が高く、大量に市場に流通している「法人向け・ビジネスモバイルPC」です。
これらは「タフさ」と「整備のしやすさ」が両立しています。
候補 1:Lenovo ThinkPad T480s または T490
おすすめ理由
ノートPCで最も評価の高い「トラックポイント(赤ポチ)」と、極めて打ちやすいキーボードが特徴です。
楽譜の音符入力はタイピング作業が多いため、キーボードの品質は作業効率に直結します。
狙い目のスペック
Core i5-8250Uまたは8350Uを搭載し、メモリが16GBに増設されている個体。
市場価格帯
整備済み品で3.5万円〜5万円程度で取引されることが多いです。
4万円前後のモデルは、若干の使用感があるか、バッテリーが消耗している可能性があります。
特徴: 14インチクラスとしては比較的軽量で、ビジネス用途で鍛えられた堅牢性は、持ち運びが多い方に安心感を与えます。
候補 2:Dell Latitude 7400 または 7490
おすすめ理由
洗練されたデザインと、高いビルドクオリティ(筐体の品質)が魅力です。
ThinkPadよりもモダンでスリムな外観を好む方に人気があります。
狙い目のスペック
Latitude 7490(Core i5 第8世代)は流通量が多く、価格がこなれています。メモリ16GBのモデルを選びましょう。
市場価格帯
3.8万円〜5万円前後。
特徴
高性能と薄型軽量を両立しており、バッテリーの持ちが良いモデルが多いです。
画面も比較的見やすく、長時間楽譜を見つめる作業に適しています。
候補 3:HP EliteBook 840 G5 または G6
おすすめ理由
デザイン性が高く、Bang & Olufsen(B&O)のオーディオ技術を搭載しているモデルもあり、
内蔵スピーカーの音質が良い場合があります。
これは、MuseScore Studioで音源の響きをちょっとチェックしたいときに地味に役立ちます。
狙い目のスペック
Core i5-8250U/8365U搭載で、メモリ16GBのモデルを探します。
市場価格帯
3.5万円〜4.5万円前後。
特徴
筐体の質感が高く、キーボードも打ちやすいため、実用性とデザインを両立させたい方におすすめです。
3. 購入時の最終チェックポイント
これらの機種を購入する際、予算4万円を有効活用するために、必ず以下の2点をチェックしましょう。
「メモリ増設済み」か「増設可能か」
最良
すでに16GBに増設されている個体を購入する。
次善
8GBモデルを購入し、別途5,000円程度のRAMを購入して自分で増設する(技術的なハードルは低いですが、増設費用を予算に組み込みましょう)。
ストレージ(SSD)容量
最低256GBを確保してください。MuseScore StudioとMuse Sounds(特に完全版)は非常に容量を食います。
512GB以上のモデルなら、より安心して使えます。
まとめ
予算4万円で最新のMuseScore Studioを快適に動かす14インチノートPCを手に入れる秘訣は、
上記でご紹介したThinkPad、Latitude、EliteBookのいずれかで、第8世代Core i5とメモリ16GBの個体を見つけることができれば、あなたの楽譜制作環境は格段に快適になるはずです。
中古PCショップやオークションサイトで、ぜひ探してみてください!
以上、ご参考になれば幸いです。
