▶時代を超えて愛される、偉大なチェロ奏者 6選!

音楽の力
時代を超えて愛される、偉大なチェロ奏者 6選!

1. パブロ・カザルス (Pablo Casals)

プロフィール:

1876年スペイン・カタルーニャ地方生まれ。

20世紀最高のチェロ奏者」と称される巨匠。

バッハの無伴奏チェロ組曲を再発見し、その価値を世に知らしめた功績は大きい。

特徴:

深い精神性と豊かな音楽性を持つ演奏は、聴く人の心を深く感動させます。

技術的な完璧さだけでなく、音楽に対する真摯な姿勢も多くの人々に影響を与えました。

エピソード:

スペイン内戦中は、祖国への平和を願い、演奏活動を通じて国際社会に訴えました。

晩年は、後進の育成にも尽力し、多くの優れたチェロ奏者を育てています。

参考資料: パブロ・カザルス財団

 

2. エマヌエル・フォイアーマン (Emanuel Feuermann)

プロフィール:

1902年ウクライナ生まれ。

神童として幼い頃から才能を発揮し、巨匠パブロ・カザルスに匹敵する実力を持つと言われました。

若くして亡くなったが、その演奏は今もなお多くの人々に愛されています。

特徴:

卓越したテクニックと美しい音色を持ち、幅広いレパートリーを誇りました。

特に、ロマン派音楽の演奏には定評があり、その情熱的で表現力豊かな演奏は聴く人を魅了しました。

エピソード:

1930年代にアメリカへ移住し、活躍の場を広げたが、

1942年に40歳という若さで急逝し、多くの人々を悲しませました。

 

3. グレゴール・ピアティゴルスキー (Gregor Piatigorsky)

プロフィール:

1903年ロシア帝国(現ウクライナ)生まれ。

チェロの王」と称された、20世紀を代表するチェロ奏者。

卓越した技術と豊かな音楽性で、世界中の聴衆を魅了しました。

特徴:

力強く情熱的な演奏は、聴く人に深い感動を与えました。

ソロ活動だけでなく、室内楽にも積極的に取り組み、多くの著名な音楽家と共演しました。

エピソード:

ロシア革命後、ヨーロッパ各地を演奏旅行し、その才能を世界に知らしめています。

アメリカへ移住後は、オーケストラとの共演やソロリサイタルなど、幅広い活動を展開しました。

 

4. ジャクリーヌ・デュ・プレ (Jacqueline du Pré)

プロフィール:

 1945年イギリス生まれ。

情熱的で表現力豊かな演奏スタイルで、世界中の聴衆を魅了した女性チェロ奏者。

若くして多発性硬化症を患い、演奏活動を引退したが、その音楽は今もなお多くの人々に愛されています。

特徴:

感情豊かで情熱的な演奏は、聴く人の心を強く揺さぶります。

エルガーのチェロ協奏曲」は、彼女の代表的な演奏の一つとして知られています。

エピソード:

ピアニストで指揮者のダニエル・バレンボイムと結婚し、音楽界のトップカップルとして注目されました。

病に倒れた後も、音楽への情熱を失わず、後進の指導にあたりました。

 

5. ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ (Mstislav Rostropovich)

プロフィール:

1927年アゼルバイジャン・バクー生まれ。

20世紀後半を代表するチェロ奏者であり、指揮者としても活躍しました。

卓越した技術と豊かな音楽性で、世界中の聴衆を魅了しました。

特徴:

力強く情熱的な演奏は、聴く人に深い感動を与えました。

現代音楽にも積極的に取り組み、多くの作曲家から作品を献呈されました。

エピソード:

ソビエト連邦時代から、反体制的な言動で知られ、政府からの圧力を受けています。

ベルリンの壁崩壊時には、壁の前でバッハを演奏し、平和への願いを表現しました。

 

6. ヨーヨー・マ (Yo-Yo Ma)

プロフィール:

1955年フランス・パリ生まれ、中国系アメリカ人。

幼少の頃から音楽の才能を発揮し、ジュリアード音楽院で学ぶ。

卓越した技術と豊かな音楽性で世界中の聴衆を魅了する、現代を代表するチェロ奏者です。

特徴:

クラシック音楽にとどまらず、様々なジャンルの音楽に挑戦する多様性をもち、

教育活動や社会貢献活動にも熱心で、文化交流の促進にも尽力しました。

近年の活動:

2018年より、バッハの無伴奏チェロ組曲を演奏する「The Bach Project」を世界中で展開しています。

2023年、映画「TAR/ター」に本人役で出演しています。

 

最後に

今回は6人を選びましたが、まだまだ魅力的なチェロ奏者はたくさんいます。また機会を見て、続編など検討しますね。

以上、ご参考になれば幸いです。

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