▶60歳から糖尿病と上手に向き合うコツを教えて!

糖尿病
60歳から糖尿病と上手に向き合うコツを教えて!

60歳を過ぎると、多くの人が健康に関する新たな課題に直面します。

そのなかでも糖尿病は、高齢者に特に多く見られる病気の一つです。

糖尿病は、血糖値が慢性的に高くなることによって引き起こされる病気で、放置すると様々な合併症を引き起こす可能性があります。

しかし、正しい管理方法を身につけることで、糖尿病と上手に向き合い、より豊かな生活を送ることができます。

ここでは、最新の情報をもとに60歳からの糖尿病管理について具体的なコツやポイントを紹介します。

 

糖尿病の理解と自覚

糖尿病とは?

糖尿病は、インスリンの分泌異常や作用不足によって血糖濃度が高くなる病気です。

高齢者では特に2型糖尿病がよく見られ、原因は運動不足や食生活の乱れなどが考えられます。

高齢者の約3割以上が糖尿病またはその予備群とされています。

糖尿病の自覚症状

糖尿病は初期に自覚症状が乏しいことが多いですが、以下のような症状が見られることがあります。

  • 口渇
  • 多尿
  • 体重の変化(急激な減少または増加)
  • 疲れやすさ
  • 傷の治りが遅い

これらの症状が現れたら、早めに医療機関を受診し、血糖値のチェックを受けることが重要です。

 

食事管理のポイント

バランスの取れた食事

糖尿病管理において食事は非常に重要です。バランスの良い食事を心がけましょう。

具体的には、以下の栄養素を意識して取り入れます。

炭水化物

適量を選択。低GI食品(グリセミック指数が低い食材)を選ぶと良いでしょう。例)全粒粉のパン、玄米、豆類

タンパク質

魚、大豆製品、鶏肉など脂肪の少ないものを進めます。

脂質

オメガ3脂肪酸を多く含む魚やナッツ、オリーブオイルを選ぶと健康的です。

食事の回数と時間

1日3食をしっかり摂ることも大切ですが、間食を適度に取り入れることで血糖値の急激な変動を抑えることができます。

特に、睡眠前を避けることが望ましいです。また、食事の時間を一定に保つことで、体のリズムを整えることができます。

 

適度な運動を取り入れる

運動は血糖値の改善に非常に効果的です。特に高齢者向けには、以下のような運動が推奨されています。

ウォーキング

無理のない範囲で毎日30分程度。最初は短時間から始め、徐々に時間を延ばすことが大切です。

ストレッチ

柔軟性を高めるため、体をほぐす運動も重要です。

筋力トレーニング

自重を利用してできる簡単なトレーニングを取り入れると良いでしょう。

運動は血糖値を下げるだけでなく、体力や精神的な健康にも繋がります。

 

継続的な血糖値のモニタリング

血糖値測定の重要性

糖尿病の管理には、定期的な血糖値の測定が不可欠です。

家庭用血糖測定器を使って、自宅で簡単に測定できます。

血糖値の変動を把握することで、自分の生活スタイルの見直しが可能になります。

定期的な医療機関の受診

定期的に医療機関を受診し、HbA1c値(過去2〜3ヶ月の平均血糖値を示す数値)を確認することも重要です。

日本糖尿病学会が設定した高齢者の血糖コントロールの目標値(HbA1c値)は、大体7.0%以下が望ましいとされています。

医師と相談しながら自分に合った目標を設定しましょう。

 

サポート体制の構築

周囲のサポート

糖尿病管理は一人で行うのは難しいため、家族や友人の理解と協力が必要です。

食事を共にすることで、健康的な食生活を意識しやすくなります。

専門家のサポート

栄養士や糖尿病専門医のサポートを活用することも効果的です。

個々の状況に合わせた食事療法や運動量のアドバイスを受けることができます。

 

メンタルケアと生活の質

ストレス管理

糖尿病を抱える中でのストレスは、管理を難しくする要因の一つです。

趣味を楽しむ時間を持つことや、リラックスする時間を設けることが大切です。

また、ヨガや瞑想を取り入れた心身のリラクゼーションもおすすめです。

ポジティブな生活習慣

自分の健康を向上させるための努力が、自己肯定感を高めます。

小さな成功を祝い、自分を労わることが、日々のモチベーションに繋がります。

 

まとめ

60歳からの糖尿病管理は、食事、運動、モニタリング、サポート体制を通じて、しっかりと行うことができます。

生活習慣の見直しと、自分自身と向き合うことで、より充実した毎日を送ることが可能です。

糖尿病は恐れられる病気ではありません。積極的に学び、健康的な生活を楽しむことが大切です。

 

最後に

私は、糖尿病になってもう5年以上になりますね。毎月HbA1c値を測定しており今は6台で安定しています。悪い時は8を超えていたので気を抜くことができません。

体重が増えると悪化するので、毎日体重計に乗る習慣をつけています。生活習慣が病気につながる現代病の1つですので、読者の皆様も十分気をつけて下さい。

以上、ご参考になれば幸いです。

 

参考資料

[高齢者と糖尿病 | 糖尿病情報センター](http://dmic.ncgm.go.jp/general/about-dm/080/070/01.html)

[高齢者糖尿病の血糖コントロール目標について|一般社団法人日本糖尿病学会](https://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?content_id=66)

[高齢者糖尿病の管理 | 健康長寿ネット](https://www.tyojyu.or.jp/net/topics/tokushu/koreiki-seikatsushukambyo-kanri/koreisyatounyoubyou-kanri.html)

[高齢者の糖尿病の目標が決定 低血糖を避けながら血糖コントロール | ニュース | 糖尿病ネットワーク](https://dm-net.co.jp/calendar/2016/025506.php)

[「高齢者糖尿病の血糖コントロール目標値」を発表 日本糖尿病学会・日本老年医学会 | ニュース | 糖尿病ネットワーク](https://dm-net.co.jp/calendar/2016/025485.php)

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