▶【うつ病】から【双極性2型】に診断変更、デュロキセチン、ミルタザピン止める?

心療内科
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【うつ病】から【双極性2型】に診断変更、デュロキセチン、ミルタザピン止める?

こんにちは!

ご自身の体調と向き合う中で、「双極性障害2型」躁鬱病という診断を受けたのですね。

これまでの「うつ病」としての治療から一歩進んで、より自分に合ったケアを探る大切なタイミングかと思います。

結論からお伝えすると、デュロキセチン(サインバルタ)やミルタザピン(リフレッシュ/レメロン)などの抗うつ薬は、

双極性障害とわかった時点で「慎重な見直しが必要」になります。

しかし、「今すぐ自分の判断でパッと止める」のは一番危険です。

2026年現在の最新の治療指針に基づき、なぜこれらのお薬が議論の対象になるのか、

そしてどう向き合えばいいのかを詳しく解説します。

 

1. なぜ「抗うつ薬」を止めるべきか議論されるの?

双極性障害(1型・2型ともに)において、抗うつ薬の使用には

「躁転(そうてん)」と「急速交代(ラピッドサイクリング)」という2つの大きなリスク

があるからです。

 

躁転:ブレーキが効かずに加速してしまう

双極性障害の方は、脳の「感情のアクセル」が非常に敏感です。

うつ病だと思って抗うつ薬(アクセル)を踏み続けると、うつが治るのを通り越して、

軽躁状態(イライラ、多弁、活動しすぎ)に跳ね上がってしまうことがあります。

特にデュロキセチンのようなSNRIは、意欲を出すノルアドレナリンにも作用するため、

アクセルが強くかかりやすい側面があります。

 

急速交代:波が激しく、細かくなってしまう

最新の研究では、抗うつ薬を使い続けることで、

気分の波のサイクルが短くなってしまう(1年に何度も波が来る)リスクが指摘されています。

2型の方は「うつ」の期間が長いため、つい抗うつ薬を頼りたくなりますが、

長期的には「波を不安定にする原因」になってしまうことがあるのです。

 

2. デュロキセチンとミルタザピンの「今」の評価

デュロキセチン(サインバルタなど)

SNRIと呼ばれるこの薬は、意欲を高める力が強い反面、双極性障害においては「躁転させやすい薬」として警戒されることが多いです。

診断が2型に変わった場合、多くの医師は「気分安定薬(リーマスやラミクタールなど)」を主軸に据えこのお薬を徐々に減らしていく方向で検討します。

 

ミルタザピン(リフレックス、レメロンなど)

NaSSAと呼ばれるこの薬は、眠気や食欲を出す力が強く、うつ病の治療では重宝されます。

しかし、双極性障害においてはやはり躁転のリスクがあり、特に「デュロキセチン+ミルタザピン」の組み合わせ(通称:カリフォルニア・ロケット)は、

非常に強力なアクセルとなるため、双極性障害とわかった後は「強すぎる」と判断されるのが一般的です。

3. 「すぐに止めてはいけない」2つの理由

「じゃあ今日から飲むのを止めよう!」と思うかもしれませんが、それは絶対に避けてください。

理由①:離脱症状(りだつしょうじょう)

特にデュロキセチンなどは、急に止めるとシャンシャンという耳鳴り、めまい、吐き気、強い不安感などの「離脱症状」に襲われることがあります。

これは病気の悪化ではなく、薬が急に抜けたことによる身体のパニックです。

理由②:気分の「どん底」への再落下

いきなりアクセルを外すと、再び深い「うつ」に突き落とされる危険があります。

最新のガイドラインでも、抗うつ薬を止める際は「気分安定薬」で心の土台を補強しながら、

数週間〜数ヶ月かけてカタツムリのようなスピードで減らしていくのがセオリーです。

 

4. 2026年最新:2型のこれからの治療戦略

2型とわかった後の治療は、単に「薬を止める」ことではなく、「薬の主役を交代させ」ことがメインになります。

 

主役の交代

抗うつ薬から、ラミクタール(ラモトリギン)やリーマス(リチウム)、

あるいは最新のラツーダ(ルラシドン)といった「気分の波を平らにする薬」へシフトしていきます。

 

併用という選択肢

2型の場合、どうしても「うつ」が改善しない時に、

気分安定薬をしっかり飲んでいるという「ガード」を固めた上で、ごく少量の抗うつ薬を併用し続けるケースもあります

(これを「カバー付きの抗うつ薬使用」と呼んだりします)。

 

まとめ:これからのステップ

双極性2型と診断されたことは、これまでの「なぜか薬が効きにくい」「波がある」という悩みの正体がわかった、大きな前進です。

 

自己判断で止めない

まずは今の処方を維持しつつ、主治医に

「2型とわかったので、抗うつ薬を減らしていく計画を立てたい」

と相談しましょう。

 

波の記録をつける

薬を減らしていく過程で、イライラが増えていないか、

逆に沈みすぎていないかをメモしておくと、お薬の調整がスムーズになります。

 

長期戦で構える

数年単位で「波を小さくする」ことが、2型治療のゴールです。
以上、ご参考になれば幸いです。
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