前回ご紹介したようにフレイルになると、
慢性疾患や転倒、認知症などのリスクが高まります。
治療や予防などの対策をすれば、要介護状態にならずに済む場合があります。
「厚生労働省の研究調査班の報告書」ではフレイルは、下記のように定義されています。
とにかく早めに対処することが大切です。
フレイルのセルフチェックには、以下の5つの項目があります。
この5項目のうち、当てはまる項目が1~2項目であればフレイル予備軍の「プレフレイル」、3項目以上当てはまるならフレイル状態に該当します。
フレイル状態になると、身体能力の低下が顕著にあらわれ、死亡率が上昇します。
健康な人であれば数日で治るような風邪も、フレイル状態ではなかなか治りません。
そのまま風邪をこじらせて肺炎を発症する、体が思うように動かずベッドから転落して骨折するなど、
状況をより悪化させるケースが起こることがあります。
フレイルの予防法3つとは、
バランスの取れたa.食事、b.適度な運動、c.人との関わりを意識することが大切です
フレイル予防の食事で大切なことは、低栄養による「やせすぎ」を防ぐことです。
特に筋肉のもとになるたんぱく質が不足しないようにしっかりとりましょう。
ビタミンDなどの栄養素も十分に摂取し、筋肉量や骨密度を維持することが重要です。
筋力トレーニングや有酸素運動を行うことで、筋力や心肺機能を向上させることができます。
口や舌の動きをスムーズにするトレーニングや滑舌をよくするトレーニングも効果的です。
週1回以上友人等と交流している方が、活動能力障害や死亡のリスクが低いことがわかっています。
家族や友人、地域の人とコミュニケーションを取ることで、精神的な支えや刺激を得ることができます。
趣味やボランティアなどに参加することもおすすめですね。
もう1つ大事なことがあります。
口腔ケアです。
以上が、フレイルのセルフチェックと予防法についての情報です。
フレイル予防に大切なポイントは、「食事」、「運動」、「社会参加」の3つと「口腔」の”3 + 1“で、
「食べて、動いて、人とつながる」というライフスタイルが効果的です。
無理なく楽しく、フレイル予防に取り組んでみましょう!