元プロ野球・読売ジャイアンツのM・Dさんといえば、「くせ者」「Mマジック」といった現役時代のプレースタイルはもちろん、
引退後のふくよかで親しみやすいキャラクターでも人気を集めてきました。
しかし、近年、彼の容姿が大きく変化し、その「激痩せ」ぶりにファンやメディアから「重病説」まで飛び出す事態となりました。
Mさんがこの数年で体重を約20kgも減らし、現役時代よりもスリムになった背景には、
やはり「糖尿病」との壮絶な闘い、そしてそこから学んだ「人生を変える生活改善」の決意があったのです。
今回は、Mさんが糖尿病悪化という現実に直面し、いかにして長年の食生活や習慣を見直し、
健康的な体を手に入れたのかを、最新の情報に基づいて掘り下げていきましょう。
始まりは2018年、そして2020年の「宣告」
Mさんが自身の健康問題と初めて向き合ったのは2018年、あるテレビ番組でのことでした。
この時、2型糖尿病と診断されたものの、当時のMさんには自覚症状がほとんどなく、
「通院はしていたが、積極的な治療には至らなかった」といいます。
これは、糖尿病患者が陥りやすい危険なパターンです。
初期の糖尿病は自覚症状に乏しいため、危機感を持たずに放置してしまいがちですが、
その間も体の中では病状が静かに、しかし確実に進行していきます。
潮目が変わったのは2020年。
読売ジャイアンツのコーチとして多忙な日々を送っていたMさんは、盲腸で入院することになります。
この入院中の血液検査で、医師から衝撃的な事実を突きつけられました。
現役時代から数々の勝負を経験してきたMさんですが、
この医師の言葉は彼の人生観を根底から揺さぶったに違いありません。
特に、野球人として、そして人として、将来的に「目が見えなくなる」という可能性は、何としても避けなければならない現実でした。
この「足の壊死」「失明の危険」という具体的なリスクの指摘が、
この時、彼は糖尿病と真剣に向き合い、根本的な生活改善を決意したのです。
「好きな物を食べて、量を減らす」ストレスゼロダイエット
糖尿病の治療は、薬物療法と並行して、食事療法と運動療法が「車の両輪」となります。
特に食事療法は生活習慣が大きく影響するため、長続きさせるのが難しいとされています。
しかし、Mさんが選んだダイエット方法は、意外にも「ストイックな我慢」とは真逆の、
これは、過去に厳しいダイエットでリバウンドを経験した反省から導き出された、「継続」を最優先した方法論です。
1. 食事量の「質」より「量」のコントロール
Mさんは、極端な糖質制限や特定の食品の禁止は行いませんでした。
代わりに、これまでの食事の「量を減らす」ことに注力しました。
食べるもの
好きな物を我慢しない。
方法
胃が小さくなるよう、食べる量を段階的に減らしていく。
これにより、食事の満足感を維持しつつ、摂取カロリーと血糖値のコントロールを図ることができました。
2. 空腹対策は「炭酸水」と「早寝」
元木さんは、この空腹対策として非常にシンプルかつ効果的な方法を採用しました。
空腹時
根本対策
早寝をする。
「起きているからお腹が空く」という理屈から、
夜更かしをやめ、早く寝ることで、間食の機会を物理的に排除しました。
この「早寝」は、自律神経を整え、ストレスホルモンを抑制し、
血糖値のコントロールに間接的に良い影響を与えるという点でも理にかなっています。
3. 運動は「ながら」で継続
現役時代のような激しいトレーニングではなく、日常生活の中に無理なく取り入れられる運動を継続しました。
自宅での習慣
派手な運動ではなくても、毎日続けることで基礎代謝を維持し、インスリンの働きを改善する効果(インスリン感受性の向上)に繋がります。
驚異の成果:「寛解」へ、そして薬なしの生活へ
Mさんのこの生活改善努力は、驚異的な結果をもたらしました。
全盛期から約20kgの減量に成功し、体脂肪率も大幅に改善。
最も重要なのは、糖尿病の検査値が安定し、「寛解(かんかい)」という状態を維持できていることです。
糖尿病は基本的に「治る」病気ではないとされていますが、
Mさんは現在、医師の指導のもと、薬を飲まずに血糖値95%正常を維持する生活を送っているといいます。
彼の成功は、
ことを証明しています。
ストレスなく、長く続けられる方法を見つけることこそが、最も効果的な治療法なのです。
Mさんの「激痩せ」は病気の兆候ではなく、「人生を変える決意と成功の証」だったのです。
健康を取り戻し、以前にも増して精力的に活動するMさんの姿は、
多くの糖尿病患者、そして健康に不安を抱える人々にとって、大きな希望と励みになっています。
以上、ご参考になれば幸いです。
