「えっ、ビオフェルミンまで?」と驚かれた方も多いのではないでしょうか。
家庭の常備薬としても、医療現場で処方される薬としても、あまりに身近な存在であるビオフェルミンが
「限定出荷(出荷制限)」になるというニュースは、私たちにとってかなりの衝撃ですよね。
2026年現在、医薬品の供給不足は社会的な課題となっていますが、
なぜこのタイミングでビオフェルミンが対象となったのか、
そして私たちがどう対処すべきか。最新の状況を整理して詳しく解説します。
1. なぜビオフェルミンが限定出荷になったのか?
ビオフェルミン(特に医療用の「ビオフェルミン錠剤」など)が限定出荷となった最大の理由は、
一言で言えば
他剤の供給不安による波及効果
実は少し前から、同じ整腸剤である「ミヤBM」などの製品が、需要の急増によって深刻な品薄状態に陥っていました。
ミヤBMは抗生物質と一緒に飲んでも効果が落ちにくいという特徴があり、非常に重宝されていたのですが、
その供給が追いつかなくなった結果、医師や薬剤師が
「腸活」ブームと健康意識の高まり
近年、免疫力を高めるための「腸活」が一般に浸透し、整腸剤を日常的に服用する方が増えています。
医療現場だけでなく、薬局やドラッグストアでの需要も底上げされており、
メーカーの想定を上回るペースで在庫が消費される事態となりました。
医薬品業界全体の供給不安定
ここ数年、日本の医薬品業界では一部メーカーの不正問題から始まった「供給不足の連鎖」が続いています。
ある薬が足りなくなれば、代わりの薬に注文が殺到し、今度はその代わりの薬も足りなくなる……という悪循環。
ビオフェルミンも、この巨大な渦に飲み込まれてしまった形です。
2. 現在の詳しい状況と見通し
2026年2月現在、メーカー側は「限定出荷」という措置をとっています。
これは、完全に販売を止めるわけではなく、
そのため、病院に行っても「在庫がないので別の薬にしますね」と言われたり、
いつもの日数を処方してもらえなかったりするケースが発生しています。
解除の時期については、メーカー側の増産体制が整うのを待つ必要がありますが、
現時点では「数ヶ月から半年程度は不安定な状況が続く」との予測が一般的です。
一気に供給が増える特効薬はないため、現場での工夫が求められています。
3. 私たちができる具体的な対処法
「お腹の調子が悪いのに、いつもの薬がない!」という時、どうすれば良いのでしょうか。いくつかの具体的な選択肢を挙げます。
① 「市販のビオフェルミン」を活用する
現在、限定出荷の影響を強く受けているのは主に「医療用(処方薬)」のビオフェルミンです。
ドラッグストアで売られている「新ビオフェルミンS」などの市販薬は、
流通ルートが異なるため、比較的在庫が安定している場合があります。
処方薬と市販薬では含まれる菌の種類や含有量に若干の違いがあるものの、
一般的な整腸目的であれば十分に代用可能です。薬剤師や登録販売者に相談の上、検討してみてください。
② 他の菌種の整腸剤を検討する
ビオフェルミンの主成分は「ビフィズス菌」や「ラクトミン(乳酸菌)」です。同じような働きをする製品は他にもたくさんあります。
- パンラクミン(有胞子性乳酸菌)
- ザ・ガードコーワ(生菌+胃腸薬成分)
- エビオス錠(乾燥酵母)
- 強力わかもと(消化酵素+乳酸菌+酵母)
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これらは菌の種類が異なりますが、整腸作用という点では共通しています。
自分の体質に合うものをこの機会に探してみるのも一つの手です。
③ 医師に「代替処方」を相談する
病院で処方を受けている場合は、医師が今の在庫状況を見て最適な代わりの薬を選んでくれます。
「ラックビー」や「耐性乳酸菌(抗生物質を飲んでいる場合)」など、目的や症状に応じた選択肢を提示してくれるはずです。
④ 食生活による「土台作り」を強化する
薬だけに頼らず、食事から善玉菌を取り入れる工夫も切です。
プロバイオティクス
ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌などの発酵食品を積極的に摂る。
プレバイオティクス
善玉菌のエサとなる食物繊維(野菜、きのこ、海藻)やオリゴ糖を一緒に摂る。
4. 注意点:買いだめは厳禁です!
一番避けていただきたいのが、不安からくる「買いだめ」です。
誰かが過剰に在庫を抱えてしまうと、本当に今、お腹のトラブルで苦しんでいる方や、
重篤な疾患で整腸剤を必要としている患者さんに薬が届かなくなってしまいます。
「必要な分だけを購入する・処方してもらう」という一人ひとりのマナーが、
この品薄状態を早く終わらせるための鍵となります。
まとめ
ビオフェルミンの限定出荷は、決して製品自体の問題ではなく、
業界全体の需給バランスが崩れたことによる「とばっちり」のような側面が強いものです。
焦らなくても、日本には優れた整腸剤や発酵食品がたくさんあります。
もし「いつもの青い箱」が見当たらないときは、この記事で紹介した代替案を試してみてくださいね。
お腹の健康は、日々の積み重ね。薬が少し手に入りにくい今だからこそ、
自分の食生活や生活リズムを見直す良いきっかけにしてみるのも、ポジティブな向き合い方かもしれません。
以上、ご参考になれば幸いです。
