ステロイド点鼻薬の効果と特徴
ステロイド点鼻薬は、抗炎症作用と抗アレルギー作用の両方を持っています。
鼻水、鼻づまり、鼻のムズムズ感、くしゃみなどの花粉症の鼻症状を改善します。
ステロイド点鼻薬の特徴
「即時相反応」、及び「遅発相反応」に作用します。
「即時相反応」は、花粉が鼻に入ると、直後にくしゃみ、鼻汁が生じ、少し遅れてから鼻づまりが生じます。 このときの鼻の粘膜は、かぜ に近い赤い色の粘膜の腫脹を起こします。
「遅発相反応」は、6~10時間くらいあとに起こる反応です。 粘膜の腫れや鼻づまりなどは「遅発相反応」で起こるので、昼間に吸い込んだ花粉による症状が夜間に現れます。
鼻症状3大症状(くしゃみ、鼻汁、鼻閉 )に効果を示します。
眼症状(痒み、流涙)も抑制効果が期待されます。(特にアラミスト点鼻®)
ステロイド点鼻液は局所使用なので、用法通りの使い方では比較的長期に使用してもほとんど副作用の心配はありません。
ステロイド点鼻薬の種類
以下は一般的に使用されるステロイド点鼻薬の一覧です。
使い方と注意点
ステロイド点鼻薬は効果を実感するまで1週間から2週間かかります。
継続的に使用することで効果が発揮されます。
1日1回の点鼻で効果が持続します。
外出前や就寝前など、症状が強く出る前に使うと良いです。
使用前に鼻をかんで通りを良くし、よく振ってから点鼻します。
液だれを防ぐため、交互に各鼻に1噴霧ずつ行います。
ステロイド点鼻薬は正しく使い続けることで、花粉症の症状を改善する効果が期待できます。
ご自身に合った点鼻薬を選択する際は、かかりつけ医と相談されることをおすすめします。
最後に
今回ステロイドの点鼻薬が、目の症状まで和らげる可能性があることを初めて知りました。
昔よりもたくさん処方されているので、ジェネリック発売による効果が大きいと感じます。
点鼻薬の先発希望はあまりない印象です。
花粉飛散予測
スギ花粉は、2月上旬に九州・四国・中国・東海・関東甲信の一部で飛散開始となる見込みです。
近畿は2月中旬、北陸、東北南部は2月中旬から下旬、東北北部は3月上旬から中旬に飛散開始とのこと。
スギ花粉のピークは2月下旬から3月下旬、ヒノキ花粉は3月中旬から4月中旬のようです。(日本気象協会 2024年 春の花粉飛散予測(第3報)より)
強い花粉センサーをもっている方は、予防対策として抗アレルギー薬の服用と点鼻薬や点眼薬を使い始めていますね。
以上、ご参考になれば幸いです。