古い薬が箱の中にたくさん残っていて、まだ使えたり飲めそうだけど、どうしよう?
と悩んでいる方が多いのではないでしょうか。今回は、薬の整理と保管について私の感想を含めてお話します。
薬の整理と保管には、次のような手順があります。
1.薬を全て集めて、使用期限や必要性を確認します。
期限切れや不要な薬は処分します。
2.薬を市販薬と処方薬に分けます。
処方薬は飲み忘れを防ぐために目につく場所に置きます。
市販薬は人別、目的別、症状別などに分類します。
3.薬を使用する場所や頻度に合わせて定位置を決めます。
子どもの手の届かない場所や扉の中などに収納します。
4.薬を使いやすく収納します。
引き出しや棚に収納する場合は、小物ケースや仕切りを使って整理します。
5.外出時に持ち運びできるケースを用意します。
錠剤が小分けできるピルケースは重宝します。
6.病院でもらう薬は処方箋袋のまま保管しましょう。
病院でもらう薬は、薬袋のまま収納するほうがよいでしょう。
私のオススメは薬袋が紙ならば、上部の不要な部分を切ります。
ちょうど良いサイズのユニパックに薬袋ごといれます。
チャックは閉じて、もしあれば乾燥剤を1つ入れておくといいですね。
7.普段は、中が見えない棚や引き出しに収納します。
かごやふたのないボックスなどに仕切りを使って小分けすれば、取り出したとき見やすくなります。
8.抗菌薬は飲み切ることが原則です。もし余っても、すぐ破棄しましょう。
薬剤耐性(AMR)については、私の過去ブログを参考にしてください▼
9.市販薬は箱から出しましょう。
市販薬は箱が大きく、取り出しにくいのが難点です。
収納するにもかさばってしまいます。
そんなときには、箱から薬を出しユニパックなどに詰め替えるのがおすすめです。
説明書も必ず一緒に入れておきましょう。
10.常に前の薬から飲みましょう。
薬をピルケースに小分けしても、飲み忘れることがあると思います。
このときは、すぐ再利用して日付の古い薬から飲む習慣を身につけましょう。
飲み忘れた薬を違う場所に入れて保管すると、いつもらった薬か全くわからなくなります。
このような実際には飲まれていない薬が、経験的にとても多いと考えています。
お薬の適切な管理をどうか宜しくお願いします。
最後に
年末年始に、是非お薬を整理する時間をつくりましょう。
もし厄年ならば、それは薬年(薬を整える年)と言い換えることができると、私は思っています。個人的な感想ですが…。
2024年が、皆様の心と体にとってより向上する年になることを願っています。
薬剤師や薬学生の皆様にとっては、さらなる飛躍の年になることをお祈りいたします。
来年も私のブログ「健者の見聞録」を引き続き、宜しくお願い申し上げます。