平均入院期間は下げ止まり?
医療技術の進歩などにより、入院期間は短期化する傾向にあります。
厚生労働省の「2020年患者調査」によると、退院患者の平均在院日数は32.3日。
前回調査(2017年)よりは若干延びました。それでも30年前に比べると、入院期間は約12日短くなっています。
7割近くの患者さまは14日以内に退院
病院の推計退院患者の在院日数をより細かく見てみると、
7割近くの人が2週間(14日)以内に退院していることがわかります。
生活習慣病の入院期間は増える?
同じ「2020年患者調査」で主な生活習慣病の平均在院日数を見ると、
脳血管疾患77.4日、
高血圧性疾患47.6日
平均を大きく上回る入院日数となっています。
平均は下回っているものの、糖尿病の在院日数もやや長めの30.6日です。
いずれも高齢になるとさらに在院日数が延びる傾向にあり、
脳血管疾患は脳の動脈に異常が生じることで発症する病気の総称です。
脳卒中が代表例です。
脳の血管が狭くなったり、詰まったりすることで起きる脳梗塞や、
脳の血管が破裂するくも膜下出血などがあります。
血の塊を薬で溶かす薬物療法のほか、カテーテルという道具を血管に挿入して血の塊を削り取ったり、
頭皮を切開して破裂した動脈瘤の付け根から血液が流れないようにする開頭クリッピング術を行ったりする場合もあります。
医療の進歩、救命技術の発展に伴い患者さまの負担が大きい手術となり、入院期間が長期化する要因になり得るのです。
生活習慣病にかかる前と変わらない生活水準を維持するための生活資金も余分に必要になることも考えられます。
預貯金を取り崩しは必須で、家族に生活の心配をさせる可能性があります。
入院時の経済的負担には十分な貯蓄や保険で備えておきたいですね。
私は結婚後、当時人気だった「定期特約付終身保険」に加入しました。
死亡保険金は、若年時に厚く、徐々に下がるシステムです。
現在死亡保険金は、雀の涙です。
固定金額(定期)部分は、日本があまり経済的に進歩していないため、30年前と同じ程度の価値があります。
ただそのお金をNISAなどで運用していれば、利息は大きかったかもしれません。
当時は株式に全く興味がなかったので、良いアドバイザーがいなければ無理でしたね。
高齢化し、生活習慣病があると入院が長期化しやすいことは、間違いなさそうです。
療養、服薬、運動、十分な睡眠はもちろんてすが、
相応の資金を貯めておく必要がありますね。
以上、ご参考になれば幸いです。