【病院薬剤師だからできるー1】▶「病院薬剤師について思うこと」

薬剤師の皆様へ

「病院薬剤師について思うこと」

私は薬科大学卒業後、一旦大学病院で研修を半年間経験し、その後約25年間比較的大きな病院で薬剤師をしていました。

昔は院内処方で、処方箋が外来・入院、内服・注射合わせて1日に1,000枚以上あり、調剤室はとにかくスピード重視でしたね。

ほぼ全て手書きのアナログ業務です。なんとか読める程度の字で、薬袋やラベルなどを書いてました。

若い頃は、上司から本当によく怒られて……。

大学病院では処方箋を読んで、処方解析をして、きっちり調剤をしていたので、

「民間病院は速さが求められるのか」と痛感しました。


20歳後半の頃から病棟思考が強く「病棟服薬指導がしたいです」と、まだ時期が早いのに上司に言ってました。

すると17時15分が勤務終了時刻、調剤室で16時30分まで仕事、その後病棟へ行ってきて下さいと。「えっ?

その頃残業代は、つけない(サービス)のが当たり前でした。

年配の薬剤師は定時に帰ります。30才代くらいの伸び盛りの薬剤師は、勉強会へよく行ってました。

今みたいにPCや社員カードで管理されていません。

全てが勉強・経験と開き直って、毎日遅くまで多くの患者さんと接して、薬や入院中の出来事などじっくりお話ししました。

それから詰所に行き紙カルテに記入。点滴穿石の精神を忘れず‥。

点滴穿石とは小さな努力を続けた結果、大きな成果となることです。

看護師さんと色々相談していたので仲良かったですね。

「休憩室にお菓子があるから食べていって」と言われて「いいんですか」と言いながら、

看護師さんの休憩室にちょくちょくお邪魔していました。

夜は各階のナースステーションに入り浸っていました。時間が遅いほど、優しくしてくれます。

日中怖いと思っていた方が、とても親切だったりして。

若い医師は、当たり前のように遅くまで電子カルテに向かっています。

「帰ったら寝るだけですよ」「もう慣れました」

何気ない会話がしやすかったですね。

医局にもよく行き、若い先生との交流を深め、何回か一緒に論文発表をしました。 

研修医から「今度土日の糖尿病学会行くよね」と言われ、

「もちろん」と返事して自費で参加したりすることが多かったですね

医師の学会参加費は比較的高いことが難点です。

薬剤師の学会とは違い、症例報告の演題が多いなという印象をもちました。

アカデミックな講演会は、もうついて行けません。

外国人が演者で同時通訳がなく、質問も英語でするという状況で「これは場違いだなぁ」と感じました。

休日出勤しても、医局で作業をするため薬局には内緒です。今の時代では無理かもしれませんね。


病院薬剤師は、調剤薬局と違い色んな事ができます。

医師、看護師、検査技師などが常に側にいて相談ができる環境です。

患者さんを深くケアするチーム医療、連携プレーがしやすいです。

今回、入院して改めて感じたことがあります。

薬剤師の顔は、1週間に1回しか見なかったですね。他のコメディカルに比べて存在感が薄いです。

医師、看護師、栄養士、作業療法士は頻繁に来て、質問に答えてくれて感謝してます。

入院患者さんは、薬の専門家である薬剤師をずっと待っている」この現状は、昔も今も変わってません。

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