「シックデイを整理しょう」
以下の文章は、糖尿病治療ガイド 2022-2023、日本くすりと糖尿病学会作成文書を参考にしています。
糖尿病の方が、発熱、嘔吐、下痢や食欲不振などで、
食事が普通にできないことを「シックデイ」といいます。
ストレスにより抗ストレスホルモンが分泌し、高血糖になることが多いです。
食事量が減っているのに通常通り糖尿病薬を飲んで、低血糖になることもあります。
血糖値が大きく乱れやすいです。
ビグアナイド薬やSGLT2阻害薬は、「シックデイ」のときは中止。
SU剤やグリニド薬は、食事量に応じて中止、減量するため、主治医と相談しておきます。
保温、安静、十分な水分摂取が大切。
口当たりがよく消化のよい食物
(ジュース、スープ、おかゆ、うどん、アイスクリーム、ゼリー状栄養食品など)
で、水分・炭水化物を優先してとります。
絶食はしないように説明します。
▼こんな時は主治医に連絡します。▼
1.下痢、嘔吐、腹痛などの消化器症状が強い
2.まったく食事が摂れない、もしくは著しく少ない
3.高熱が続く
4.血糖値 300mg/dL以上が続く(血糖測定器を持っている)
5.のどの渇きがひどく、水分をたくさん摂り尿がたくさん出る
6.インスリン注射や飲み薬の量で自己判断に迷う時
いつ「シックデイ」になるかはわかりません。
患者さまから急に聞かれても、すぐ答えられるようにしましょう。
以上、ご参考になれば幸いです。