【薬局薬剤師に知ってほしい事】▶「インフルエンザは、ウイルスと細菌があるの?」

薬剤師の皆様へ
インフルエンザは、ウイルス細菌があるの?

 インフルエンザウイルスインフルエンザ菌は、名前が似ていますが全く異なるものです。

この2つにポイントをしぼってお話します。

 インフルエンザウイルス

RNAウイルスの一種で、毎年冬に流行するインフルエンザの原因となります。

インフルエンザウイルスは、生きた細胞の中でしか増殖できないため、抗生物質は効果がありません。

抗ウイルス薬を使用します。 詳しくは、私の過去ブログを参考にしてください▼

 

 

インフルエンザウイルスには、A型、B型、C型の3つの型があります。

C型インフルエンザウイルスはA型・B型と違い、一度感染したら免疫がつき二度感染することはほとんどありません。

A型はさらにHとNという2つのタンパク質によって細分化されます。

例えば、H1N1型やH3N2型などです。

インフルエンザウイルスは、頻繁に変異するため、毎年ワクチンの組成が変わります。

 

インフルエンザ菌

グラム陰性の桿菌で、ヘモフィルス属に属する細菌の一種です。

健康な人の咽頭や鼻腔に常在していますが中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、肺炎といった病気の原因になります。

中耳炎や副鼻腔炎の多くはインフルエンザ菌が原因菌です。

インフルエンザ菌には、莢膜(きょうまく)を持つものと持たないものがあります。

莢膜とは細胞壁の外側にあり細菌が分泌したゲル状の粘質物で、細胞表面をほぼ均一な厚さで覆っています。

白血球による貪食作用などの人の免疫機能に抵抗し、病原菌の病原性に関与しています。

莢膜を持つものはa型からf型までの6つの型に分けられます。

莢膜株の感染症ではほとんどの場合b型が起炎菌です。

敗血症、髄膜炎、急性喉頭蓋炎、喉頭蓋炎、結膜炎などの感染症を引き起こすことがあります

特に、莢膜を持つb型のインフルエンザ菌(Hib)は、小児の髄膜炎の主な原因となります。

Hibワクチンの普及により、その発生率は大幅に減少しました。

以上が、インフルエンザウイルスとインフルエンザ菌の違いについての説明です。

インフルエンザ菌などグラム陰性桿菌をねらって抗菌薬を選ぶなら、セフェム第3世代のセフカペンピボキシルフロモックス®セフジトレンピボキシルメイアクト®が優秀です。

 

最後に

今流行のインフルエンザはウイルスで、副鼻腔炎や中耳炎の多くはインフルエンザ菌が原因です。

全く違うのに同時に発症することがありますね。

ややこしいけど、何故か興味を持ってしまいます。

ご参考になれば幸いです。

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