こんにちは!更年期ケアやホルモン療法(HRT)に関心がある方にとって、
今もっとも気になるニュースの一つが「お薬の供給不足」ですよね。
特に、多くの女性に支持されているウェールナラ配合錠が、現在「限定出荷(出荷調整)」の状態にあります。
処方してもらおうとしたら「在庫がない」と言われたり、転院を余儀なくされたりしている方もいらっしゃるかもしれません。
なぜ、今このような事態になっているのか?
2026年2月現在の最新状況を、背景や見通しを含めて詳しく解説します。
そもそも「ウェールナラ配合錠」ってどんな薬?
まずはおさらいです。
エストロゲン(卵胞ホルモン)
更年期症状(ホットフラッシュなど)を緩和
プロゲスチン(黄体ホルモン)
子宮内膜症のリスクを抑える
この2つの成分が1錠にまとまっていて、
なぜ今、出荷調整なの? 3つの大きな理由
バイエル薬品からの公式案内や業界の動きをまとめると、主な理由は以下の3点に集約されます。
1. 予想を大幅に上回る需要の急増
最大の理由は、
近年、フェムテックの普及やメディアでの特集により、
更年期症状を「我慢するもの」ではなく「治療するもの」と捉える女性が増えました。
特にウェールナラは「飲み忘れが少ない配合錠」として処方数が右肩上がりに増え、
メーカーの想定していた生産ラインのキャパシティを上回ってしまったのです。
2. 他のHRT製剤の供給不安定による「連鎖反応」
実は、ウェールナラだけでなく、他のホルモン剤(貼り薬のパッチ剤や塗り薬のジェル剤など)も断続的に供給が不安定になる時期がありました。
結果として、ウェールナラの在庫も底を突くというドミノ倒しのような現象が起きています。
3. 海外製造拠点における調整と物流の影響
ウェールナラは海外で製造されています。
昨今の世界情勢による物流の遅延に加え、厳格な品質管理基準(GMP)を維持するための製造ライン調整が重なりました。
一度欠品が生じると、海外からの輸入には時間がかかるため、
国内の在庫をコントロールする「限定出荷」に踏み切らざるを得なかったという背景があります。
いつになったら解消される? 最新の見通し
2025年11月下旬に発表された情報によると、メーカー側は以下のような方針を示しています。
現在の状況
「限定出荷(Aプラス-③)」
※過去の販売実績に基づき、各医療機関への配分量を制限している状態です。
解消のメド
3〜4ヶ月程度(2026年春頃)を目指して調整中
ただし、具体的な「解除日」はまだ確定していません。
現在は徐々に供給量を増やしながら、市場の混乱を避けるために慎重に出荷されています。
薬が手に入らない時の対策
もし、かかりつけの薬局でウェールナラが不足していると言われたら、以下の方法を医師・薬剤師と相談してみてください。
ウェールナラの成分のうち、エストロゲン部分は「ジュリナ錠」と共通しています。
これに別の黄体ホルモン剤を組み合わせることで、同様の効果を得られます(ただし、飲む錠数が増えます)。
パッチ剤(貼り薬)やジェル剤への変更
飲み薬にこだわらなければ、
在庫のある薬局を探す(処方箋の再発行が必要な場合あり)
大規模な病院の門前薬局などは、比較的在庫を確保できている場合があります。
まとめ:今は「耐えどき」ですが、解消の兆しは見えています
ウェールナラの出荷調整は、決して「お薬に問題があった」わけではなく、
「みんなが使い始めたことで供給が追いつかなくなった」という、ある意味でHRTが普及した証拠でもあります。
現在は、医療機関や薬局が連携して、本当に必要としている方に届くよう調整を行っています。
不安な方は、決して自己判断で服用を中止せず、まずは主治医に「代わりの選択肢」を相談してみてくださいね。
以上、ご参考になれば幸いです。
参考資料リンク
日本女性医学学会:バイエル薬品より ウェールナラ配合錠とジュリナ錠の限定出荷について
DSJP|医療用医薬品供給状況データベース(ウェールナラ配合錠)
日本産科婦人科学会:限定出荷に関するお知らせ(PDF)
