▶新薬【ネクセトール錠】を徹底解説!スタチンが使えない方の新たな希望!

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新薬【ネクセトール錠】を徹底解説!スタチンが使えない方の新たな希望!

こんにちは!

最新の医療・お薬トピックをお届けする健康ブログです。

今回は、脂質異常症(高コレステロール血症)の治療に大きな変化をもたらすと期待されている新薬、

ネクセトール錠180mg(一般名:ベムペド酸)」を取り上げます。

これまで、悪玉コレステロール(LDL-C)を下げるお薬といえば「スタチン」が王道でした。

しかし、「筋肉が痛くなって続けられない」「スタチンを飲んでも数値が下がらない」といった悩みを持つ方も少なくありません。

そんな方々にとっての「救世主」になるかもしれない、ネクセトールの魅力に迫ります。

 

1. ネクセトール錠の「ここがすごい!」3つの特徴

ネクセトールは、これまでの薬とは全く異なる仕組みを持つ「ATPクエン酸リアーゼ(ACL)阻害剤」というジャンルの日本初のお薬です。

 

① 筋肉に優しい「肝臓限定」の働き

従来のスタチンは全身で作用するため、

稀に筋肉の細胞に影響を与え、筋肉や脱力感(横紋筋融解症)を引き起こすことがありました。

一方、ネクセトールは「肝臓にしかない酵素」によって初めて薬として活性化するという特殊な設計がされています。

筋肉にはその酵素がほとんどないため、筋肉への影響が極めて少ないのが最大の特徴です。

 

② スタチンとは別のルートでコレステロールをブロック

スタチンがコレステロール合成の「最終段階」を止めるのに対し、ネクセトールはその「少し手前」の段階をブロックします。

これにより、

スタチンで効果が不十分だった場合に追加で併用することで、さらに数値を下げることが期待できます。

③ 心血管疾患のリスク減少が証明されている

海外の大規模な臨床試験(CLEAR Outcomes試験など)では、単に数値を下げるだけでなく、

心筋梗塞などの重大な病気の発症リスクを有意に低下させることが確認されています。

 

2. 用法・用量(いつ、どうやって飲む?)

服用方法は非常にシンプルで、忙しい方でも続けやすい設計です。

用量

1日1回、1錠(180mg)を服用します。

タイミング

食前・食後を問いません。

朝でも夜でも、自分の生活リズムに合わせて決まった時間に飲めばOKです。

服用期間

脂質異常症の治療は長期にわたることが多いため、自己判断で中断せず継続することが重要です。

 

3. どんな方に「効果的」なの?

ネクセトールは、以下のような悩みを持つ方に特に推奨される治療選択肢です。

スタチン不耐症の方

「スタチンを飲むと筋肉痛が出てしまう」という理由で治療を諦めていた方。

既存の薬で目標値に届かない方

スタチンやエゼチミブなどを最大量飲んでいても、LDLコレステロール値が下がらない方の「追加の1錠」として。

家族性高コレステロール血症の方

遺伝的な要因で数値が非常に高く、強力な治療が必要な方。

日本国内の試験(CLEAR-J試験)では、既存の治療にネクセトールを加えることで、

LDLコレステロールをさらに約20%〜25%低下させるという良好な結果が出ています。

 

4. 注意しておきたい「副作用」と「対策」

新しい薬だからこそ、副作用についても正しく知っておきましょう。

 

● 尿酸値の上昇(最も注意すべき点)

ネクセトールは尿酸の排泄を少し邪魔する性質があるため、血液中の尿酸値が上がりやすいことが報告されています。

対策

痛風の持病がある方は、事前に必ず医師に伝えてください。定期的な血液検査で尿酸値をチェックすることが推奨されます。

 

● 腱の痛み・断裂(非常に稀)

非常に稀ですが、アキレス腱などの腱に痛みが出たり、最悪の場合断裂したりするリスクが報告されています。

対策

60歳以上の方、以前に腱のトラブルがあった方は注意が必要です。

運動時などに違和感があればすぐに相談しましょう。

 

● 妊婦・授乳中の方はNG

胎児への影響が懸念されるため、妊娠中や授乳中の方は服用できません。

 

5. まとめ:これからの脂質異常症治療

ネクセトール錠の登場により、「薬の副作用が怖くて治療ができなかった方」や「既存の治療で効果が薄かった方」に新しい道が開かれました。

LDLコレステロール(悪玉)が高い状態を放置すると、血管がボロボロになり、

将来の心筋梗塞脳卒中のリスクを高めてしまいます。

最新のお薬を上手に活用して、健康な未来を守りましょう。

今回の記事が、皆さんの健康維持の参考になれば幸いです!

以上、ご参考になれば幸いです。

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