▶大腸がんからあなたを守る最強の盾!なぜ【大腸内視鏡検査】が必須なのか?

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大腸がんからあなたを守る最強の盾!なぜ【大腸内視鏡検査】が必須なのか?

こんにちは!皆さんは「大腸がん」と聞いて、どんなイメージをお持ちでしょうか?もしかしたら、

「自分には関係ない」「まだ若いから大丈夫」なんて思っているかもしれません。

しかし、残念ながら、現在、大腸がんは日本で最も多く診断されるがんの一つであり、その数は年々増加傾向にあります。

特に、食生活の欧米化や高齢化の進行に伴い、私たちにとって非常に身近な脅威となっているのです。

そんな大腸がんから自分の命を守るために、「大腸内視鏡検査(コロノスコピー)」は、

まさに最強の盾であり、必須の検査だと断言できます。

なぜなら、この検査には、他の検査では成し得ない、大腸がんの克服において決定的な役割を果たす、画期的な能力があるからです。

 

なぜ「必須」なのか?大腸内視鏡検査の3つの決定的な理由

大腸内視鏡検査が、大腸がんの早期発見・予防に必須とされる理由は、大きく分けて以下の3点に集約されます。

 

理由1:大腸がんの「もと」をその場で摘み取れる!予防的診断の唯一の手段

これが大腸内視鏡検査の最大の強みです。

ご存知でしょうか?

ほとんどの大腸がんは、いきなり「がん」として発生するわけではありません。

多くの場合、

「腺腫(せんしゅ)」と呼ばれる良性のポリープが、時間をかけて(通常5〜10年以上の歳月をかけて)悪性化し、「がん」へと進行していくと考えられています。

大腸内視鏡検査の真価は、この

「腺腫」の段階で見つけ、その場で切除(内視鏡的ポリープ切除術/ポリペクトミーやEMRなど)できる点

にあります。

 

ポリープを切除する=将来のがんになる可能性をゼロにする!

これは、他のどんな画像診断(CT、MRI)や便潜血検査では実現できない、

「がんを未然に防ぐ=予防」という次元での介入を可能にする、唯一無二の検査なのです。

ポリープを切除してしまえば、そこからがんが発生することはありません。

つまり、

大腸内視鏡検査は、「診断」と「治療(予防)」を同時に完結できる、極めて効率的で画期的な医療行為だと言えます。

理由2:「早期がん」を直接この目で見つけられる!高精度な観察と診断

便潜血検査は、大腸がん検診として非常に有効なスクリーニング検査ですが、残念ながら限界もあります。

出血していない早期がんは見逃す可能性がある

便潜血検査は、がんやポリープからの「出血」の有無を調べる検査です。

もし、早期の小さな段階でまだ出血していない場合は、

便潜血検査では「陰性=異常なし」という結果になってしまい、がんの発見が遅れてしまうリスクがあります。

大腸がん以外でも陽性になることがある

痔や他の消化管の病気でも陽性になるため、本当にがんがあるのかを特定するためには、

結局、精密検査として大腸内視鏡検査が必要になります。

一方、大腸内視鏡検査では、医師が特殊なカメラ(内視鏡)を用いて、大腸の粘膜表面を隅々まで直接観察します。

最新の内視鏡システムは、HD画質はもとより、特殊な光(NBI:狭帯域光観察など)を使って、

粘膜の微細な血管パターンや表面構造を強調して映し出すことができます。 

この高解像度の直接観察により、専門医は、わずか数ミリの早期がんや微細な病変を、

その場で正確に特定し、良性か悪性かを高い確度で判断できます。

便潜血検査では見逃されがちな、出血していない早期がんも確実にキャッチできるのです。

早期がんの段階(特に粘膜内にとどまっている段階)で発見できれば、

内視鏡による切除だけで治療が完了する可能性が非常に高く、5年生存率はほぼ100%に近いとされています。

この「早期発見」の精度こそが、内視鏡検査が命を守る必須の検査である最大の理由です。

 

理由3:大腸の「どこに」「どんな病変」があるかを特定できる!全大腸の精密検査

大腸は全長約1.5~2メートルと長く、曲がりくねった臓器です。

がんやポリープは、この大腸のどこにでも発生する可能性があります。

大腸内視鏡検査は、盲腸から直腸に至るまでの大腸全体(全大腸)を観察できる、唯一の検査法です。

特に、上行結腸盲腸といった、お腹の深いところにある病変は、他の検査では見つけにくいことがあります。

検査中に病変が発見された場合、内視鏡を通して組織の一部を採取(生検)し、病理検査に回すことができます。

これにより、その病変が「本当にがん細胞なのか」「どれくらい進行しているのか」といった、

今後の治療方針を決定づける確定的な情報を得ることができます。

 

治療の設計図は内視鏡検査から始まる

この「全大腸のチェック」と「確定診断のための生検」は、適切な治療を迅速に開始するために不可欠であり、

大腸がんの診断・治療における「治療の設計図」の作成に直結する重要なプロセスなのです。

 

知っておきたい最新情報!検査はもっと楽に、安全に

「検査は大変そう…」と躊躇している方もいるかもしれません。

しかし、医療の進歩により、大腸内視鏡検査は格段に楽で、安全になっています。

鎮静剤の使用

多くの医療機関では、希望に応じて鎮静剤(眠くなるお薬)を使用して検査を実施しています。

これにより、検査中の不快感や痛みを大幅に軽減し、ウトウトしている間に検査が終わるため、患者さんの負担が非常に少なくなっています。

高機能スコープ

内視鏡自体も進化し、非常に柔軟で細くなっているため、体への負担が軽減されています。

また、AI技術を活用し、病変の自動検出を補助するシステムを導入している施設も増えており、

見落としのリスクを最小限に抑える取り組みが進んでいます。

下剤の工夫

検査前に服用する大量の下剤についても、味が飲みやすくなったり、飲む量が少なく済むように成分が工夫されたりするなど、患者さんの負担を減らす改良が重ねられています。

 

いつから、どれくらいの頻度で受けるべきか?

学会のガイドラインや専門医の推奨に基づいて、一般的には以下のように推奨されています。

原則

40歳を過ぎたら、便潜血検査を毎年受け、陽性の場合は速やかに内視鏡検査を受ける。

積極的に内視鏡検査を推奨する年齢

症状がなくても、45歳〜50歳を目安に一度、

予防のための」内視鏡検査を受けることが強く推奨されています。

頻度

初回検査で異常がなければ、通常は3年〜5年に一度のペースで定期的な検査が推奨されます。

ただし、ポリープを切除した経験がある方や、家族に大腸がんの既往がある方(ハイリスク群)は、

医師と相談し、より短い間隔(1年〜3年に一度など)で受ける必要があります。

 

まとめ:未来のあなたのために、今できること

大腸がんは、「予防が可能ながん」であり、「早期発見でほぼ100%近く治るがん」です。

しかし、そのためには、がんの芽である「腺腫(ポリープ)」を、「がんになる前に」摘み取ることが何よりも重要です。

その唯一の手段が、大腸内視鏡検査です。

「検査は面倒」という気持ちはよく分かりますが、たった一日の準備と数十分の検査が、

あなたの10年後の健康、そしてあなたの命そのものを守ることに繋がります。

未来のあなた自身と大切なご家族のために、ぜひ一度、大腸内視鏡検査の受診を前向きにご検討ください。

専門医に相談して、あなたのベストな検査スケジュールを立ててみましょう!

 

最後に(ネタバレ注意!)

映画「平場の月」の感想について、以前熱く語りましたが、この「大腸ガン」が最後、決定的な悲劇を生むのです。

「大腸ガン」がなければ、お互い初恋同士で、いろいろあって中年になり偶然巡り合いきっと幸せな家庭を築けたはずです。

私も最近検査しましたが、鎮静剤使用などにより、思っていたより体に負担がなく、すんなり終わりました。

気になる方、他人事と思わず【大腸内視鏡検査】を検討して下さい!

以上、ご参考になれば幸いです。

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