憧れのエレキチェロが手元に届いた瞬間、その独特のフォルムと未来的な質感にワクワクが止まりませんよね。
しかし、弦楽器はピアノやギター以上に「弾く前の準備」が重要な楽器です。
特にエレキチェロは、アコースティックな構造を一部引き継ぎつつも、電子機器としての側面も持っています。
2026年現在の最新機材事情やスマートな練習環境の作り方を踏まえ、購入後にまずやるべきことを順を追って解説します。
1. 開梱の儀と「駒」のチェック
箱を開けてまず確認すべきは、弦を支えている木製のパーツ「駒(ブリッジ)です。
通販で購入した場合、輸送中の破損を防ぐために駒が倒された状態で届くことがあります。
もし倒れていたら、自分で立てる必要がありますが、ここが最初の難関です。
駒は接着されておらず、弦の張力だけで立っています。
位置
ボディにある「f字孔」の刻み目(内側のくぼみ)の中央に駒の足が来るように合わせます。
角度
裏側(テールピース側)から見て、駒がボディに対して垂直になっているか確認してください。
2. 弓の準備:新品の弓には「儀式」が必要
セットで購入した場合、弓も新品のはず。
実は、新品の弓毛には「松脂(まつやに)」が全く付いておらず、そのまま弾いてもスカスカと空振りして音が出ません。
毛を張る
弓の根元にあるネジを回し、毛と竿の間に指一本分くらいの隙間ができるまで張ります。
松脂を塗る
表面を少し削って粉を出しやすくした松脂を、弓毛に根気よく塗り込みます。
3. エレキならではの「電源と接続」の確認
エレキチェロの最大のメリットは、ヘッドホンで静かに練習できることです。
電池のチェック
多くのモデル(YAMAHAのサイレントチェロなど)はアクティブ回路のため、9V電池や単3電池が必要です。
「音が出ない!」というトラブルの9割は電池切れか、電池の入れ忘れです。
オーディオ機器との接続
2026年現在、ワイヤレス送信機(トランスミッター)を使ってケーブルレスでアンプに繋ぐスタイルも一般的です。
まずは有線のヘッドホンでノイズがないか確認し、
その後にBluetoothレシーバーや外部スピーカーとの接続テストを行いましょう。
4. 自宅練習を快適にする「足元を併用するのが集合住宅での新常識。
厚手のタイルカーペットを一枚敷くだけでも、低音の響きがかなり抑えられます。
椅子の高さ
チェロ演奏において椅子の高さは命です。
5. チューニングと「弦の馴染ませ」
チェロの弦は非常に太く、張りたてはすぐに音が狂います。
チューナーアプリの活用
専用のクリップチューナーも良いですが、最近はスマホの高性能なチューニングアプリで十分対応可能です。
ペグとアジャスター
大まかな調整は頭部の「ペグ」で行い、微調整は手元の「アジャスター」で行います。最初は「A-D-G-C(ラ・レ・ソ・ド)」の順に合わせますが、
一本合わせると他の弦が緩むので、3〜4周繰り返して安定させます。
6. 演奏後のお手入れ(ルーティン化)
エレキとはいえ、指板や弦は消耗品です。
松脂の拭き取り
演奏が終わったら、弦や指板に付いた白い粉(松脂)を専用のクロスで拭き取ります。
放置すると固まってしまい、音色が悪くなるだけでなく、弦の寿命を縮めます。
弓を緩める
これを忘れると、弓の竿が反ってしまい使い物にならなくなります。
必ずネジを回して毛をダルダルに緩めてからケースにしまいましょう。
次にステップとして……
まずは音を出してみたいですよね!何でもいいから、音を出しましょう!
以上、ご参考になれば幸いです。
