チェロの弦選び、そして愛器を守るための保険。
どちらもチェロ弾きにとっては、日々の練習以上に(?)頭を悩ませる「永遠のテーマ」ですよね。
2026年現在、弦の素材技術はさらに進化し、保険の選択肢もよりパーソナライズされています。
今回は、あなたのチェロが持つポテンシャルを最大限に引き出すための「黄金の組み合わせ」と、
万が一の時に後悔しない「最新の保険事情」についてお届けします。
2026年最新版:チェロ弦の「黄金比」とトレンド
チェロ弦は、4本同じブランドで揃えるよりも、高音域(A・D線)と低音域(G・C線)で異なるキャラクターの弦を組み合わせるのが、現代のスタンダードです。
1. 王道中の王道:ラーセン × スピロコア
迷ったらこれ、と言われる最強の組み合わせです。
A線・D線
ラーセン(Larsen)のミディアムまたはソリスト
G線・C線
スピロコア(Spirocore)のタングステン
ラーセンの持つ輝かしくも気品ある高音と、スピロコア・タングステンの圧倒的なレスポンスと深みのある重低音。
このセットは「21世紀の標準装備」と言っても過言ではありません。
2026年でもその信頼性は揺るがず、迷えるチェリストの最初の到着点です。
2. 華やかさとパワーの極致:エヴァ・ピラッツィ・ゴールド
「もっと楽器を鳴らしたい」「ソロで埋もれたくない」という方にはこちら。
全弦
エヴァ・ピラッツィ・ゴールド(Evah Pirazzi Gold)
スチール弦でありながら、ガット弦のような複雑で豊かな倍音を含んでいます。
最近のトレンドとしては、低音側にスピロコアを混ぜるのではなく、あえて4本揃えることで、
楽器全体の音色の統一感と強烈なプロジェクション(音の飛び)を狙う奏者が増えています。
3. 次世代のバランス派:ロンド(Rondo)
トマスティック社が贈る、現代的な万能セットです。
全弦
ロンド(Rondo)
2025年頃からプロ・アマ問わず急速にシェアを広げているのがこの弦です。
特定の音域を強調するのではなく、楽器本来のキャラクターを素直に引き出す「ニュートラルさ」が魅力。
ラーセンよりも寿命が長く、安定した音色を長くキープできるため、コストパフォーマンスを重視する方にも最適です。
4. 柔らかさと温もり:ヤーガー × マグナコア
「スチール特有のキンキンした音が苦手」という方におすすめの、落ち着いた大人の組み合わせです。
A線・D線
ヤーガー(Jargar)のクラシック
G線・C線
ラーセン・マグナコア(Magnacore)
伝統的なヤーガーの甘い音色を、マグナコアの重厚で温かい低音が支えます。
特にオールド楽器や、音が少し硬すぎると感じるモダン楽器との相性が抜群です。
弦選びのワンポイント・アドバイス
最近の傾向として、「低テンション(Weich/Soft)」の弦を選ぶ方が増えています。
弦が太ければ大きな音が出ると思われがちですが、
左手の負担も減るので、ぜひ一度試してみてくださいね。
大切なチェロをどう守る?「破損保険」の最新事情
弦を新しくして音が良くなると、今度は「もし落としてしまったら…」「移動中に壊れたら…」という不安がよぎりますよね。
2026年、楽器保険はかつての「高い・面倒」というイメージから、より身近で柔軟なものへと進化しています。
専門の「動産総合保険」が最強の味方
一般の火災保険の「携行品特約」では、楽器の補償額が数十万円程度に制限されていたり、
自宅外での事故がカバーされなかったりすることが多いです。
そこで、
保険でカバーされる主な範囲
落下・衝突による破損
エンドピンが滑って倒れた、譜面台が倒れてきたなどの事故。
盗難・紛失
遠征先や車内(条件あり)での盗難。
火災・水災
自宅やホールでの不慮の災害。
海外持ち出し
演奏旅行中のトラブル(特約でカバーされることが多い)。
2026年のトレンド:ここが進化している!
「価値の減少」への補償
チェロは一度大修理をすると、音色や構造上の理由から市場価値が下がることがあります。
アプリで簡単査定・加入
以前は工房の鑑定書が必須でハードルが高かったのですが、現在はスマホで楽器を撮影し、
購入証明をアップロードするだけで即日加入できるデジタル完結型のサービスが増えています。
弓の単独補償
「本体は無事だけど、弓のチップが割れた」「フロッグが破損した」といった、
チェロ弾き特有のトラブルに特化した少額・低価格なプランも人気です。
保険料の目安
一般的に、
例えば、100万円のチェロなら年間1万円前後。
弦を1セット買うのと変わらない金額で、365日の安心が手に入ると考えれば、決して高くはありません。
まとめ:あなたの音楽生活をより豊かにするために
弦の組み合わせは「音の着せ替え」です。
季節や自分の好みの変化に合わせて、まずは定番の「ラーセン×スピロコア」から一歩踏み出し、自分だけの音を探してみてください。
そして、その素晴らしい音色を支える楽器というパートナーには、しっかりとした保険という「心の余裕」を着せてあげましょう。
不安がなくなれば、あなたの奏でる旋律はもっと自由に、もっと深く響くはずです。
最後に
私か使っている弦は、A線、D線はラーセン・マグナコア・アリオーソで、G線、C線はスピロコアです(タングステンではありません)。
以前は、ヤーガを使ったり、A線にスピロコアを張っていましたが、
音量が小さくて、ジャズやポップスを弾いている私には物足りなかったのです。
今の弦セットは気に入っていますが、できれば4弦ともラーセン・マグナコア・アリオーソにしたり、
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A線を華やかなイメージのエヴァ・ピラッツィ・ゴールドにしたい思いもありますね。
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チェロの弦は価格が高いですね!今日は少しマニアックなテーマになってしまいました。
以上、ご参考になれば幸いです。
