高齢者の約5人に1人が認知症?
以下の文章は、東京慈恵医科大学 精神医学講座 教授 繁田 雅弘 先生 監修の記事(エーザイ情報サイト)を参考にしています。
今日は、合計100本目の記念すべき投稿日です。
テーマは「認知症」で書こうと思います。
▼「認知症」を短くまとめます。
「認知症」とは、何らかの原因によって記憶や判断などを行う脳の機能(認知機能)が低下し、日常生活や仕事に支障をきたす状態のことをいいます。
厚生労働省研究班の大規模研究では、
2012年時点で65歳以上の「認知症」の方は15%、
全国に約462万人いると推計していました。
その後、全国8地域での約1万人の大規模研究で、
約7人に1人が「認知症」でした。
高齢化が進み、「認知症」の人も増えると予想されていて。
2025年には675〜730万人まで増え、
高齢者の約5人に1人が「認知症」になると予測されています。
「認知症」の症状は、
a.認知機能低下
b.行動・心理症状∶BPSD
▼この2つに分かれます。
a.認知機能低下……神経細胞が壊れるなどの脳の変化により生じる記憶障害や理解、判断力の低下などの症状(▼下に具体例を5つの分類*でまとめています)
b.行動・心理症状∶BPSD……認知機能低下に性格や周囲の環境、人間関係など様々な要因が作用して起こる不安や焦り、徘徊など心理面、行動面の症状
a.認知機能低下、5つの分類*
1.記憶(記憶障害)
・何度も同じことを話す
・何度も同じことを聞く
・物をしまった場所や約束を忘れる
・火の消し忘れや薬の飲み忘れがある
2.注意(注意障害)
・注意力や集中力が低下する
・同時に2つのことがしづらくなる
・会話についていけなくなる
・すぐに気が散ってしまう
3.言葉(言語障害/理解力の低下)
・適切な言葉が、なかなか出てこない
・テレビの内容や相手の話が理解できない
・意味が通じない言葉を話している
4.日付・場所(見当識障害)
・今がいつか(時間)、ここがどこか(場所)がわからなくなることがある
・季節にあった服装が選べなくなる
・家族や友人がわからない
5.段取り(実行機能障害)
・家事や仕事の段取りが悪くなる
・計画的な買い物ができない
・電化製品の使い方が分からない
年をとれば誰でも物覚えが悪くなったり、人の名前を忘れてしまうことがあります。
これは脳の老化によるものです。
「認知症」による物忘れは、老化より速いスピードで進みます。
進行すると体験したことを全て忘れ、ヒントがあっても思い出せなくなります。
今回は、主に「認知症」の症状「認知機能低下」についてまとめました。
調べると奥が深いので、今後もなるべく分かりやすくお届けしていきます。