「認知症カフェ」とは、認知症の人やその家族、地域の人や専門職などが気軽に集まって交流する場です。
2015年から厚生労働省などが主導で行っている
「認知症施策推進総合戦略」(新オレンジプラン)の中で
「7つの柱」の施策のうちの1つです。
「認知症の人の介護者への支援」において、設置が推進されているカフェをいいます。
✔「認知症カフェ」には以下のようなメリットがあります。
外出する機会が増え、社会とのつながりや役割を持つことができます。
また、同じ状況の仲間や理解者と話すことで、安心感や自信を得ることができます。
介護の悩みや相談を他の家族や専門職と共有することで、
ストレスや孤立感を軽減することができます。
認知症の情報やケアの方法を学ぶことで、介護の質を向上させることができます。
認知症の人やその家族と出会うことで、認知症に対する理解や偏見を払拭することができます。
自分が将来認知症になった時に安心して利用できる場を知り、
相互扶助の輪を形成することができます。
認知症の人やその家族と間近で出会い、本人家族の別の側面を発見することができます。
また、地域連携やネットワークづくりにも貢献することができます。
以上が認知症カフェのいい所です。
「公益社団法人 認知症の人と家族の会」が発行する
「認知症カフェのあり方と運営に関する調査研究事業報告書」では、
認知症カフェとはどんな場であるかについて、
以下の7つの要素があるとしています。
認知症カフェの7つの要素を満たしており、実際に認知症カフェとして機能している場合、
以下の10の特徴が導き出されるとしています。
【認知症カフェの10の特徴】
「NPO法人」が運営する認知症カフェは、NPOの施設や一般のカフェで行われることが多く、
参加費は飲み物代として100〜500円程度のことが多いです。
認知症患者の他、地域の高齢者が語り合う場として運営されています。
✔今後の課題
認知症カフェを運営するためには、運営側が場所の提供のための費用や人件費の負担を強いられるため、運営資金負担が大きいことがデメリットであり今後の課題です。
この課題を解決するためには、自治体が補助金を出すなどして資金的な援助を行っていくことが必要でしょう。
認知症カフェは多くの運営団体によって日々開催されています。ご自身の家の近くの認知症カフェを見つけるには、「地域包括支援センター」に問い合わせてみると良いでしょう。
認知症カフェは、誰でも参加できる場です。
もし興味があれば、ぜひ一度足を運んでみてください。