バロキサビルマルボキシル(ゾフルーザ®)の作用
キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬
インフルエンザウイルスのキャップ依存性エンドヌクレアーゼという酵素を阻害することで、ウイルスのmRNAの合成を妨げる薬です。
キャップ依存性エンドヌクレアーゼとは?
ウイルスが感染した細胞のmRNAを切断して、その一部をウイルスのmRNAの先頭に付ける(キャップする)酵素です。
このキャップ構造は、ウイルスのタンパク質合成に必須です。
ゾフルーザ®は、このキャップ依存性エンドヌクレアーゼの活性部位に結合して、酵素の働きを止めます。
これにより、ウイルスの増殖が抑制されます。
タミフル®や他のインフルエンザウイルス治療薬は、ノイラミニダーゼ阻害薬という種類の薬で、増えたウイルスが細胞から外に出ることを阻害します。
ゾフルーザ®は、ウイルスが細胞内で増えること自体を阻害します。

血液中の薬の濃度が半分になるために、ほぼ4日必要です。
確かに1回服薬だけでいいメリットはありますが、
今までゾフルーザ®は副作用や耐性ウイルスの問題で、2018年に発売されて以降、小児では推奨されていませんでした。
2022/23 シーズンの治療・予防指針でも、「今後のさらなるデータの蓄積と検証が望ましい」とされ、
「12 歳未満の小児に対する同薬の積極的な投与を推奨しない」とされていました。
処方が増えると薬が入手困難になり悩みのタネが尽きません。
以上です。ご参考になれば幸いです。

