ゴールデンウィーク後に小児で注意が必要な病気を教えて!
注意するべき病気は、以下のようなものがあります。
RSウイルス
呼吸器に影響を及ぼすウイルスで、特に乳幼児に重症化しやすいです。
RSウイルスとは、「Respiratory Syncytial Virus」の略で、呼吸器合胞体ウイルスとも呼ばれます。これは、呼吸器の細胞がウイルスに感染すると合わさって大きな細胞の塊を作ることからこの名前がつけられました。
RSウイルスは、特に小さい子供たちに風邪のような症状を引き起こすことが多く、2歳までにほとんどの子どもが少なくとも1回は感染するとされています。
主な症状には、鼻水、咽頭痛、咳、喘鳴(呼吸時のゼーゼー、ヒューヒューという音)、呼吸困難などがあります。感染経路は主に飛沫感染と接触感染で、RSウイルスに感染した人が咳やくしゃみをすることで飛び散るしぶきを吸い込むことや、ウイルスが付着した物に触れた手からウイルスが口や目などの粘膜に入ることで感染します。
治療には特効薬がなく、主に対症療法が行われます。また、予防のためには手洗いや咳エチケット(咳が出る時にはマスクをして周りの人に移さないように心がける)が重要です。
ヒトメタニューモウイルス(hMPV)
RSウイルスと似た症状を引き起こすことがあります。
アデノウイルス
咽頭炎や結膜炎など、様々な症状を引き起こす可能性があります。
溶連菌
扁桃炎や発疹などを引き起こすことがあります。
溶連菌感染症については、私の過去ブログを参考にしてください↓
【薬局薬剤師に知ってほしい事】▶「溶連菌感染症について詳しく教えて」
溶連菌感染症について詳しく教えて 以下の文章は、名古屋大学医学部附属病院 竹内 想 先生監修の記事などを参考にしています。 溶連菌感染症とは、グラム陽性レンサ球菌属Streptococcusの細菌である溶血性連鎖球菌(溶連菌)を原因とする感染症です。 溶連菌は、化膿性連鎖球菌(かのうせいれんさきゅう...
胃腸炎
嘔吐や下痢を引き起こし、脱水症状に注意が必要です。
水痘(みずぼうそう)
痒みを伴う発疹が特徴的な病気です。
手足口病
発熱と口内炎、手足に発疹が出る病気です。
突発性発疹症
高熱の後に発疹が出る病気です。
これらの病気は、特にゴールデンウィークの連休明けに子供たちが集団生活を再開する際に流行しやすいです。
連休中に人が多く集まる場所に出かけたり、旅行に行ったりすることで、感染症のリスクが高まる可能性があります。
そのため、連休後は子供の体調管理に特に注意し、異常が見られた場合は早めに小児科を受診することが重要です。
また、ゴールデンウィーク後は「5月病」にも注意が必要です。
これは正式な病名ではありませんが、新学期や新しい環境への適応によるストレスが原因で、
無気力やうつ状態になることがあります。
特に子供たちも環境の変化に敏感なため、心のケアも大切になります。
具体的な症状や対処法については、お住まいの地域の小児科医や専門家にご相談ください。
健康管理には、適切な予防措置と早期の医療相談が最も効果的です。
お子様の健康にお気を付けて、素敵なゴールデンウィークをお過ごしください。
ゴールデンウィークは後半戦で、天気に恵まれています。
おそらくどこの観光地、ショッピングモール、公園、遊び場などへ行っても、人、人、人だと思います。
皆様とても活発でマスクも外しがちです。笑顔で溢れています。
大人の方は、子供達に楽しんでもらおうと一生懸命です。
子供達は、汗を拭きながら目一杯遊んでいます。
「子供達の体力は大丈夫かな」と私は少し心配しています。
せっかくの連休だからと最後まで無理せず、スムーズに連休明けに戻れるようにクールダウンが必要かもしれませんね。
以上、ご参考になれば幸いです。