▶「耳鳴りを少しでも改善する方法が知りたい!薬も詳しく教えて!」

耳鼻咽喉科
耳鳴りを少しでも改善する方法が知りたい!も詳しく教えて!

このブログを通して、耳鳴りに悩んでいる人が多いことがわかりました。

そこで耳鳴りを少しでも改善するための方法を以下にまとめました。

内容が今までのブログと重なる部分がありますが、より詳しくご紹介しています。

 

日常生活で簡単に実践できるものから、専門的な治療法まで幅広く紹介します。

 1. ストレスを減らす

耳鳴りの発症や悪化にはストレスが大きく関与しています。

ストレスを減らすためには、リラックスできる時間を持つことが重要です。

趣味やスポーツ、瞑想など、自分に合った方法でストレスを解消しましょう。

2. 規則正しい生活を送る

規則正しい生活を送ることで、自律神経のバランスを整え、耳鳴りの症状を緩和することができます。

十分な睡眠を確保し、バランスの取れた食事を心がけましょう。

3. 大きな音を避ける

大きな音を長時間聞くことは、耳鳴りを引き起こす原因となります。

コンサートや建設現場などの大きな音がする場所では耳栓を使用し、

イヤホンやヘッドホンで音楽を聴く際は音量を控えめにしましょう。

4. 気温差に注意する

気温差が大きいと自律神経が乱れ、耳鳴りが悪化することがあります。

急激な温度変化を避け、適切な室温を保つように心がけましょう。

5. 気圧の変化に対応する

気圧の変化も耳鳴りの原因となります。

天気が悪い日は無理をせず、リラックスして過ごすことが大切です。

6. 耳鳴りに効くツボを押す

耳鳴りに効くツボを押すことで、症状を緩和することができます。

例えば、耳の前側にある「耳門」や「聴宮」、耳の後方にある「翳風」などが効果的です。

これらのツボを30秒ほど軽く押さえるようにしましょう。

マイケル
マイケル

耳のツボの場所はこのあたりです。

7. ストレッチを行う

耳周辺の筋肉をほぐすストレッチも耳鳴りの改善に有効です。

首をゆっくり左右に傾けたり、前後に倒したりするストレッチを1日2〜3回行いましょう。

8. ホワイトノイズを利用する

ホワイトノイズを出す機器を使用することで、耳鳴りから注意をそらすことができます。

雨の音や風の音などのホワイトノイズをバックグラウンドに流すと効果的です。

ホワイトノイズとは、「シャー」というテレビの砂嵐や換気扇のような音です 赤ちゃんがママのお腹の中で聴いていた音に似ていることから、赤ちゃんが安心して眠れると言われています。 また、眠りを妨げる「生活音を打ち消す効果があります。

9. 専門医の診察を受ける

耳鳴りが長引く場合や症状が重い場合は、専門医の診察を受けることが重要です。

耳鼻科医による診察を受け、適切な治療を受けましょう。

10. 薬物療法を試す

耳鳴りの治療には、ビタミン剤や抗不安薬、睡眠導入剤などの薬物療法が用いられることがあります。

医師の指示に従い、適切な薬を使用することで症状を緩和することができます。

マイケル
マイケル

下に薬物療法を詳しく書くよ

これらの方法を組み合わせて実践することで、耳鳴りの症状を少しでも改善することが期待できます。

耳鳴りに悩まされている方は、ぜひ試してみてください。

 

耳鳴りの薬物療法について詳しくご紹介します。

耳鳴りの薬物療法には、さまざまな薬が使用されます。

代表的な薬とその効果について詳しく説明します。 

1. アデノシン三リン酸二ナトリウム(ATP)

アデノシン三リン酸二ナトリウム(商品名:アデホス®、トリノシン®など)

内耳の異常によるめまいや耳鳴り、難聴を改善する薬です。

長期的に飲むことが多い薬です。

2. ビタミンB12製剤

ビタミンB12製剤(商品名:メチコバール®、メコバラミン®など)は、神経細胞の修復や代謝を助ける働きを持っています。

耳鳴りやめまいの治療に使われるほか、末梢性神経障害の治療にも使用されます。

3. イソソルビド製剤

イソソルビド®(先発名:イソバイド®など)は、内耳にたまりすぎている水分を移動させて尿にする作用があります。

メニエール病のめまいや耳鳴りの改善が期待できる薬です。

味が苦手ならば、水で2倍希釈まで薄めることができます。

4. 抗めまい薬

ベタヒスチン®(先発名:メリスロン®

ジフェニドール®(先発名:セファドール®

メニエール病のめまいや耳鳴りを改善する抗めまい薬です。

5. ステロイド薬

ステロイド薬(副腎皮質ホルモン薬)

プレドニン®、プレドニゾロン®、リンデロン®、ベタメタゾン®など

強い炎症を和らげる作用があります。

メニエール病や前庭神経炎に対して内耳や神経の炎症を抑える目的で使われます。

用量用量日数を守ることが重要で、副作用にも注意が必要です。

胃粘膜刺激作用があるため、通常胃酸を抑える薬を併用します。

夜に飲むとホルモンバランスが乱れて眠れなくなることがあり、通常朝だけ、もしくは朝昼に飲みます。

6. ニコチン酸アミド・パパベリン塩酸塩配合錠

ストミンA®配合錠には、内耳の細胞の機能を改善するニコチン酸アミドと、内耳の血流を改善するパパベリン塩酸塩が含まれています。

内耳や神経に原因がある耳鳴りに対して使われますが、効果は限定的のようです。

7. 抗不安薬

抗不安薬は、自律神経の乱れなどによる不安を和らげることで、耳鳴りやめまいの改善効果が期待できます。

代表的な薬には、ロフラゼプ酸エチル®(先発名:メイラックス®

アルプラゾラム®(先発名:コンスタン®、ソラナックス®)などがあります。

8. その他の薬

その他、末梢の血管拡張薬であるカリジノゲナーゼ(商品名:カルナクリン®など)

抗うつ薬(SSRIなど)、自律神経調整薬のトフィソパム®(商品名:グランダキシン®など)が使用されることがあります。

 SSRI については後日「うつ病」のテーマでお話する予定です。

 

これらの薬物療法は、耳鳴りの原因や症状に応じて選ばれます。

もし効果が感じられなければ、主治医に伝えましょう。

 

耳鳴りは慣れますか?

耳鳴りは薬物療法を行って慣れることは可能です。

耳鳴りは完全に消えることは難しい場合がありますが、以下の方法で耳鳴りに対する意識を減らし、慣れることができます。

1. 耳鳴りを雑音として捉える

耳鳴りを消すことが難しい場合、耳鳴りを雑音の一つとして捉え、うまく付き合っていく工夫をすることが重要です。

日中は仕事や趣味に打ち込んだり、なるべく外出するようにして、耳鳴りを意識から遠ざけるようにしましょう。

2. ホワイトノイズを利用する

ホワイトノイズを出す機器を使用することで、耳鳴りから注意をそらすことができます。

ラジオや音楽を流しておくことも効果的です。

 

3. TRT(耳鳴り再訓練療法)

TRT(耳鳴り再訓練療法)は、耳鳴りに対する苦痛を軽減するための治療法です。

耳鳴りが聞こえている状態で、耳鳴りと雑音を同時に聞くことで、耳鳴りに慣れることが期待できます。

 

これらの方法を試してみることで、耳鳴りに対する意識を減らし、日常生活をより快適に過ごすことができるようになるでしょう。

耳鳴りが続く場合や症状が重い場合は、専門医の診察を受けることをお勧めします。

 

最後に

私は、耳鳴りとのお付き合いが長いですが、良くなる気配は全くありません。

また、耳鳴りの患者さまから「完全に治りました」という話を聞いたこともありませんね。

ある程度高齢になると、皆さん起こる症状の1つだと思います。

眠ってしまえば全くわからないので、寝る直前が最も「賑やかで騒がしい」です。老化現象の1つかなと考えています。

以上、ご参考になれば幸いです。

 

参考資料

耳鳴りの治し方 | 原因と効果的な対処方法を解説! | 治験 …. https://bing.com/search?q=%e8%80%b3%e9%b3%b4%e3%82%8a+%e6%94%b9%e5%96%84+%e6%96%b9%e6%b3%95.

耳鳴りの治療:処方薬 | MEDLEY(メドレー). https://medley.life/diseases/topics/577081e738d9f5a0038ba13e/details/tinnitus-treatment/medicine/.

ひどい耳鳴り、軽減するには 意識せず、慣れる工夫を | 医療 ….https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/17114

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