痰は本来「異物が気道に侵入した際に外に出しやすくする」ために作られる物質です。
異物はウイルスや花粉など様々ですが、スムーズに外へ出さなければいけません。
異物の量が多いと外に出しづらくなるため去痰薬が必要になります。
去痰薬(痰切り薬)の役割
痰自体の性状を変えてさらさらにします。気道を正常化させて痰を出しやすい環境にします。
カルボシステイン(ムコダイン®)
「耳がこもった感じがする」という方はカルボシステインが適しています。
カルボシステインを他の去痰薬と比較します
アンブロキソール(ムコソルバン®)
しかし、痰の量や性質にはあまり影響しないため、カルボシステインよりも痰の症状が改善されにくい場合があります。
滲出性中耳炎の適応はありません。
肺や副鼻腔の環境を改善することで、「痰の粘度を保ちながら」出しやすくさせたい場合に適しています。
ブロムヘキシン(ビソルボン®)
痰の粘性が低い場合には逆効果になることがあるため、痰の性質によって使い分ける必要があります。
痰の量を減らす効果はなく、滲出性中耳炎の適応もありません。
痰が非常に硬く出しづらくて、引っかかっている場合に適しています。
最後に
処方せんでよく見かけるカルボシステインが、他の去痰薬に比べて優れている点について整理しました。
しかし、どの薬が最適かは、痰の原因や症状によって異なりますので、医師の指示に従って服用してください。
今私が勤務している薬局近くの耳鼻咽喉科では、カルボシステインが非常によく処方されます。
他の去痰薬にはない特別な魅力があるはずだと、ずっと思っていました。
今回で、心のつまり(痰?)が取れたような気がします。
【 まとめ 】
カルボシステインは、中耳炎など耳の症状に適応があります。
痰の性質を良くし、量を減らすことができます。
気道粘膜の修復作用があり、結果的に炎症や感染症の予防効果が期待できます。
以上、ご参考になれば幸いです。

