鼻が詰まり、喉が痛いときの漢方薬を教えて
鼻づまりがひどいときに使う漢方薬は、一般的には、以下のようなものがあります。
鼻づまりがひどいとき
①麻黄湯(まおうとう)
発熱や悪寒、頭痛などを伴う鼻づまりに効果があります。
鼻の粘膜の血管を収縮させて、鼻の通りを良くします。
②葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
鼻づまりや頭痛、顔の重だるさなどを伴う鼻づまりに効果があります。
鼻の粘膜の炎症を和らげて、鼻の通りを良くします。
③辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
鼻の乾燥や熱感、膿や異臭などを伴う鼻づまりに効果があります。
鼻の粘膜の熱を冷やして、鼻の通りを良くします。
④荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
副鼻腔炎が慢性化し治りにくくなったときに、免疫機能を助ける働きがあります。
蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、鼻づまり・にきびなどに効果的です。
喉が痛いときに効果のある漢方薬は、一般的には、以下のようなものがあります。
喉が痛いとき
⑤桔梗湯(ききょうとう)
喉が腫れて痛む炎症や乾燥を和らげて、咳や痰を取り除く効果があります。
⑥麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)
咽喉頭や気管支の炎症を抑える効果があります。
のどの痛みを軽減して咳を鎮め、痰を切れやすくします。
⑦麦門冬湯(ばくもんどうとう)
痰の少ない乾いた咳、または痰の切れにくい咳などに用いられます。
喉から気管が潤います。
最後に
漢方薬は、自分で適当に選んで飲むのではなく、漢方医や漢方薬局に相談して、自分に合った薬を処方してもらうことが大切です。
咳、痰など感冒症状がある場合は、私の過去ブログを参考にしてください▼
慢性副鼻腔炎の患者さんは、昔より増えている印象があります。
鼻の奥からくる臭いが気になって、食べ物の味が分かりづらく、食事が楽しめないという悩みがありますね。
漢方薬は、しばらく続けて体質にあえばしっかり効きます。
ご参考になれば幸いです。