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「隣の方の薬、見なくてもわかる?」
この頃、隣のベッドの方と毎日お話するようになりました。
やはり、飲んでいる薬のことが気になってしまいます。職業病です。
その方がこんなことを言ってました。
「昔から血圧がかなり高くて薬を飲んでます」
「他はどこも悪くないです」
私は、不意に「アムロジピン錠を飲んでますか?」と聞きました。
「そうです。何でわかるんですか?」と聞かれ…。
「アムロジピン錠は、合併症がなくて血圧だけ高い場合、よく下がり使いやすい薬なんです」と簡潔にお話しました。
「そうなんですね」と。
更に「グレープフルーツジュースと相性が良くない薬があるみたいですね」と聞かれました。
「そうそう、アムロジピン錠はまあ大丈夫ですが、例えば同効薬でもっと前からあるニフェジピン錠は、一緒に飲むと薬が効きすぎるんです」とお話しました。
グレープフルーツジュース独特の苦味成分「フラノクマリン」が、薬の腸管での代謝酵素の働きを抑え、代謝される割合が減ります。
その結果薬が多く体内に吸収され、降圧効果が強くなるのです。
グレープフルーツの他にもダイダイ、はっさく、夏みかんといった柑橘類に多いです。
真菌の薬や免疫抑制の薬なんかでも治療に大きく影響を受けることがあります。
と少し詳しい説明をすることに。
薬の管理は、ただの「同部屋の患者さん」なので口出ししません。血圧は安定しているようです。
薬の知識を持ちながら服薬すると、飲み忘れや飲み間違いが減ると思いますね。
「少しおせっかいな、薬のお話好きおじさん」になってしまいました。