兵庫県伊丹市。
住宅地と歴史が共存するこの街に、ひときわ異彩を放つ「農業のカタチ」を提案するお店があります。
その名も「Terragen Farm(テラゲンファーム)」。
「農家さんのお店」と聞いて、プレハブ小屋に泥付きの野菜が並んでいる光景を想像した方は、良い意味で裏切られることになります。
ここは、元エンジニアのオーナーが手がける、デジタルと自然、そして地域のコミュニティが融合した「次世代型ファームショップ」なのです。
今回は、2026年現在の最新情報を交えながら、テラゲンファームの魅力とその正体を詳しく紐解いていきたいと思います。
街の中に現れる「緑の秘密基地」
伊丹市池尻。イズミヤ昆陽店のすぐそば、大通りから少し入った場所に、そのお店はあります。
外観はどこかモダンで、カフェやセレクトショップのような洗練された佇まい。
しかし一歩足を踏み入れると、そこには力強く息づく植物たちと、芳醇なハチミツの香りが広がっています。
お店のルーツは、オーナーである来田(きただ)さんのご実家の屋号「てらげん」にあります。
「寺本の源さん」が縮まって「てらげん」。
そこに、地球や大地を意味する「Terra」と、次世代・再生を予感させる「Gen」を掛け合わせた名前は、まさに温故知新を地で行くスタイルを象徴しています。
「無人・キャッシュレス」が切り拓く農業の未来
テラゲンファームの最大の特徴は、その運営スタイルにあります。
なんと、基本的には「無人販売」かつ「完全キャッシュレス」。
かつての銀行ATM跡地を改装したという「テラゲンハニーショップ」や、多目的な「テラゲンファームショップ」では、店員さんが常駐していません。
お支払いはPayPayを用いたスマート決済。
これは単なる効率化ではなく、オーナーが「畑に出る時間」や「新しい作物を研究する時間」を確保しつつ、
街の人々に常に新鮮なものを提供するための、エンジニア出身らしい合理的な解決策なのです。
2026年現在、この「スマートショップ」の仕組みはさらに進化しており、遠隔での在庫管理やコミュニケーションがシームレスに行われています。
伊丹の空を飛ぶミツバチからの贈り物
お店の看板商品は、なんといっても「純粋ハチミツ」です。
驚くべきことに、
ミツバチたちが近隣の公園や河川敷、家庭の庭先に咲く花々を巡って集めてきた「伊丹の味」そのものです。
市販の加熱処理されたハチミツとは異なり、非加熱の生ハチミツは香りの広がりが全く違います。
透明感のある甘み
都市部ならではの、雑味の少ない爽やかな後味が特徴。
瓶詰めのタイプだけでなく、最近では使い勝手の良いスタンドパック型も人気で、料理やヨーグルトにサッとかけられる手軽さが、忙しい現代人のライフスタイルにフィットしています。
珍しい熱帯果樹とスタイリッシュな園芸ツール
テラゲンファームは、ただの「ハチミツ屋さん」ではありません。「農業をもっと身近に、かっこよく」というコンセプト通り、扱う植物のラインナップも独特です。
オーナーがバックパッカーとして世界を旅した経験から、温室ではライチ、バナナ、アボカド、カレーリーフといった、日本では珍しい熱帯・亜熱帯植物が育てられています。
特に「伊丹産の生ライチ」は、収穫時期である7月から8月にかけて、知る人ぞ知る幻の逸品として争奪戦になるほど。
また、植物を育てるためのツールにもこだわりが光ります。
特におすすめなのが、アメリカ・オレゴン生まれのサステナブルな植木鉢「ROOT POUCH(ルーツポーチ)」。
リサイクルペットボトルで作られた不織布の鉢は、通気性が良く根腐れを防ぐだけでなく、その見た目の良さからインテリアとしても優秀です。
こうした「プロが認める使いやすさ」と「デザイン性」を兼ね備えたアイテムが揃っているのも、テラゲンファームが支持される理由です。
地域を繋ぐ「Itami Lovers Market」
この場所が単なる店舗以上の価値を持っているのは、ここが「人の集まる場所」だからです。
月に一度、満月の夜やその前後に開催される「Itami Lovers Market(イタミラバーズマーケット)」は、テラゲンファームが主催する人気の有人イベント。
地域のクリエイターによるハンドメイド作品の販売、淹れたてのコーヒー、ワークショップ、さらには現代アートの展示まで。
「農家」という枠を飛び越え、地域の才能が交差するプラットフォームとしての役割を果たしています。
2026年現在も、このコミュニティは広がり続けており、伊丹の文化的なハブ(拠点)となっています。
最後に:私たちの足元にある「豊かさ」に気づく場所
伊丹テラゲンファームを訪れて感じるのは、「農業はこんなに自由で、かっこいいんだ」という驚きです。
最新のテクノロジーを使いこなしながらも、土をいじり、ミツバチを愛で、季節の移ろいをハチミツの味で知る。
そんなオーナーの生き方そのものが、お店という形になって表現されています。
- 美味しい本物のハチミツを探している。
- ベランダで少し変わったハーブを育ててみたい。
- 休日にふらっと、感性を刺激される場所へ行きたい。
そんな風に思ったら、ぜひ池尻にあるこの小さな「緑の拠点」を覗いてみてください。
そこには、伊丹の街が育んだ、新しくて温かい「地球の源(テラゲン)」が待っています。
店舗情報(2026年時点)
テラゲンハニーショップ
兵庫県伊丹市池尻1-140-2(年中無休・6:00〜22:00)
テラゲンファームショップ
兵庫県伊丹市池尻1-140-1(10:00〜19:00)
決済方法: PayPayキャッシュレス決済専用
アクセス: 伊丹市バス「池尻」バス停から徒歩圏内、イズミヤ昆陽店北側
最後に
※最新のイベント情報や収穫体験の募集は、公式InstagramやLINEで発信されていますので、お出かけ前にチェックすることをおすすめします。
以上、ご参考になれば幸いです。
