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「入院中に花火が観れるなんて」
ある日、隣のベッドの方が、「今、花火が観れますよ」と教えてくれたのです。
確かに「ヒュー、パーン、パン、パン、パラパラパラ」花火の音は聞こえます。
夏の風物詩です。
まさか病院から見えるなんて思いませんでした。
どうも向かい側の病棟の窓から見えるみたいです。
二人で看護師さんの許可を得て、向かい側の病棟を突き抜けた、最後の窓を見ました。
「花火」です。「花火大会」です。
何回も観たことがありますが、いつもと違うのです。
何か観てはいけないものを観ている気がするのです。
思えば、入院中は全く外出できず窓の外は基本的に同じ画像です。
街の音が聞こえても、心がざわめくことはありません。
雨が降ってもやんでも、今の自分には関係ないと思うだけです。
今、入院してから初めてトキメいています。
美しいのです。色鮮やかです。
テレビや携帯の画面とは比較になりません。
自分は、まだ元気なんだ、感動できるんだと実感しました。
それ程、この2ヶ月間はしんどかったですね。
痛い、動けない、苦しい時がありました。
体重が減って、良かったと思うこともありました。
今後、色んなことが想い出になるのでしょう。
この花火は、一層美しい「花火」として心に残ると思います。
教えてくれた隣のベッドの方への感謝。
そして移動を許可してくれた看護師さんに感謝ですね。
ありがとうございます。
心より感謝申し上げます。