【病院薬剤師だからできるー2】▶「対人業務」に強い薬剤師になろう!

薬剤師の皆様へ
マイケル
マイケル

「対人業務に強い薬剤師になろう!」

入院中周りの高齢の患者さんを見ても、薬のことがよくわかっていません。

「疑うことなく」看護師さんから配薬された薬を飲んでいます。

看護師さんが医師へ薬の相談をしても、医師は忙しくてなかなか指示が出せません。

通常、医師は早朝カンファレンス、午前診察、入院患者さまの急変の対応、午後診察、そして夜にやっと入院処方箋発行の仕事ができる激務です。

不眠、便秘、下痢、吐き気、痛み、痒み ‥‥などに最適な薬を選び、薬の副作用・相互作用確認など、 

薬剤師がケアできる分野は病棟にいても山ほどあります。

医師、看護師から信頼を得ていたら、ひっきりなしに相談があるはずです。

薬剤師は、どんなに学び、専門性を高め、長時間PCに向かい、処方を理解し、的確に調剤しても、「患者さんから見えない」のです。

1週間に1回、少し顔を見せるだけのお客様です。

調剤薬局と違って、病院では多くの入院患者さんに十分な時間があります。

薬剤師さんともっとお話がしたい方が、たくさんおられます。私も入院中、もっと話がしたかったです。

薬の説明を詳しく聞きたいのではありません。

薬剤師さんと雑談する、相談するという普段無い時間が、少しでいいから欲しいのです。雑談と言っても健康に関するお話です。

医師は当然忙しいのですが、受診時間は色々なことが聞けます。

看護師さんは、忙しいけれど1日に何回も会うので、夜など落ち着いていれば軽いお話ができます。

薬剤師が患者さんと接する時間が少ないのです。

短い時間の中で薬剤師が必要な項目を聞き取るため、私は何故か物足りない、言い足りない気分が残りました。

調剤の機械化が進むこの時代、「現場の病棟」で活躍できる「対人業務」に強い薬剤師が求められています。

若い頃は給料を多く求めず、まず患者さんとの会話を多くし、分からなかった所、上手く会話できなかった所を勉強して下さい。

できればわからなかったことを寝る前に箇条書きする習慣を身に着けましょう。

この積み重ねこそが、将来に生きます。人生の財産になります。

たとえ残業代を稼いでも、将来に大きな意味があるのでしょうか。肩書になるのでしょうか。

私の経験では無意味だと思います。

できれば興味ある分野で認定薬剤師を目指しましょう。

調剤薬局では専門的な認定取得に限界があり難しいです。

論文に挑戦すると、苦労しますが完成した時の達成感が大きく、将来転職に有利になるかもしれません。

せめて薬歴は、調剤室に戻って書くのではなく、ナース・ステーションで威風堂々と書き切りましょう。

これからの病院薬剤師にエールを送ります。

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